子供が熱中症に!回復するまでの期間と完治を早める方法
ここ数年猛暑という言葉が当たり前のようになり、熱中症についてもメディアで取り上げられるようになりました。特に抵抗力の弱い子供やお年寄りは熱中症にかかりやすくなります。大事な子供が熱中症で苦しそうな姿を見るのは辛いものです。もし子供が熱中症になってしまったら、回復までの知識をつけておくと少しは心持ちも違います。ここでは子供の熱中症の回復期間についてまとめてみました。
子供の熱中症の回復期間はどれくらいかかる?
熱中症から回復するにはどれくらいの期間がかかるのかという疑問ですが、熱中症の症状や状態、子供の体力によってもまったく変わってきます。また熱中症かも?と思った時点で、正しい応急処置をしているかしないかでも回復の状態が異なるでしょう。
熱中症の重症度で3段階の軽度、中等度、重度に分けられます。
軽度ですと目眩や頭痛、筋肉の痙攣のような症状があり、意識は正常で体温や皮膚にも異常は出ていません。この程度で休息、冷却、水分補給などの正しい応急処置を行えば、2、3日程度で回復するでしょう。
中等度になると、軽度の症状に加えて嘔吐、倦怠感、失神などの症状が見られます。まだ意識は正常で、高熱が出ることは少ないですが、適切な治療を行わなければ重度に進んでしまうので注意が必要です。こちらも軽度同様、応急処置を行い念のために病院を受診しておくと安心です。回復期間は1週間以上は見ておいた方がいいでしょう。
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重度になると熱射病といって、40℃近くの高熱、全身の痙攣、ショック症状が見られます。意識障害があり、もはや自分で判断ができる状態ではありません。また体を触ると熱いのに、まったく汗をかいていない異常な状態で、脳の中枢神経がやられて体温調節機能が停止しています。ここまでの重度となってしまうと、自宅での回復は見込めません。
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救急車で集中治療室などの設備が整った大きな病院で医療的な冷却、点滴、薬物治療を行います。その後の検査で脳や内臓のダメージがあるかどうかにもよりますが、回復までに1ヶ月位はかかるでしょう。
またダメージが大きければ後遺症が残ることもあり、そのような場合には完全に元の状態に戻るというのは難しいかもしれません。死の危険や後遺症が残ることもある熱中症、子供の場合なかなか自分で管理することができません。大人が重度になる前に気付いて、なるべく早い回復に努めましょう。
熱中症からの回復を早めるためにできることとは?
熱中症からの回復をいかに早くするか?ということですが、応急処置とその後の過ごし方によっても変わってきます。応急処置はなるべく涼しい場所に移動して、衣服を脱がせ熱を逃がします。そして仰向けに寝かせて、足の高さを30㎝程度高くします。太い血管が通る脇の下、首の付け根、足の付け根を保冷剤などで冷やし、水分補給をさせます。これが基本的な応急処置で、その後に病院を受診しておくと安心です。
また自宅での安静期間にも塩分やミネラルを含んだ水分補給を小まめにしっかりとります。そして小さな子供ですと、熱が上がったり下がったりする可能性があります。少し調子が戻るとどうしても遊びたがりますが、完全に回復したわけではありません。症状がぶり返すこともあるので、なるべく安静にさせるようにしましょう。
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なかなか治らない場合はどうしたらいい?
子供は熱中症で高熱が出やすくなります。まれに腎臓に障害が起きることがあり、尿の色が赤から赤茶色になることがあります。そうなると早めの治療をしなければならないので、病院を受診してその症状を伝えましょう。また1週間以上たっても、倦怠感や頭痛、その他の気になる症状があり、回復の様子が見えない場合には、別の病気が隠れている可能性もあります。また1度熱中症にかかると、またかかりやすい傾向もあるので、気になる場合は早めの受診をオススメします。
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熱中症について症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。