12月の時候の挨拶・上旬・中旬・下旬の使い分け!ビジネス用も!
時候の挨拶というのは、それぞれの季節で適したものがあります。今回は12月の時候の挨拶を上旬・中旬・下旬、それぞれに分けてご紹介させていただきます。また、ビジネス用に使える物もあわせてご紹介させていただきます。
時候の挨拶は、大人の常識といわれますが、最近は知らない方も増えています。社会人の常識として、きちんと正しい時候の挨拶を知っておきましょう。また、それを上手に使い分けられることで、相手の受ける印象は格段にアップしますので、覚えておくことをおすすめします。
12月の時候の挨拶について
上旬
12月1日から10日頃までをさします。この頃に使う時候の挨拶の書き出しとしては、
- 初冬の候
- 師走の候
- 季冬の候
- 寒さも本格的になってまいりましたが
- 師走を迎え気忙しい日々をお過ごしのことと存じます
- 野も山もすっかり冬枯れております
などを使います。冬の始まりを表現するような言葉を使います。
中旬
12月10日頃から20日頃までをさします。書き出しにもってくる言葉にも、少しずつ年の暮を感じさせるような言葉をもってきます。
- 霜寒の候
- 激寒の候
- 寒気の候
- 大雪を過ぎ寒さも一層きびしくなってまいりましたが
- 初霜もおりてきた今日この頃、いかがおすごしでしょうか
- 寒さ一層厳しい折、皆様におかれましてはおかわりございませんでしょうか
- 師走の寒さはひとしおでございます
寒さが厳しくなってきたということを表現しながら言葉を作っていきます。
下旬
12月20日頃から年末にかけてをさします。年の瀬が近づき、慌ただしい様子を言葉で表現していきます。
- 歳末の候
- 歳晩の候
- 今年も残りわずかとなってまいりました
- 年の瀬を迎え何かと忙しい時期になってまいりました
- クリスマスも終わり迎春準備に慌ただしくなってまいりました
年末や年の瀬を感じさせるような言葉を使ってください。この時期の挨拶は、年末のあいさつを兼ねてするのが一般的になっています。
例文
上旬
- 寒さが厳しくなってまいりましたが、おかわりありませんか。師走にはいり日々慌ただしくしております。
- 初冬の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 師走を迎え、ますますご活躍のことと存じます。
- 初冬の候、○○様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。
中旬
- 寒気の候、皆様お風邪などめされていませんか。
- 師走も半ばとなりました。何かと気忙しい毎日ですね。
- 寒さが身にしみる季節になりました。体調を崩されたりしていませんか。
- 早いものでもう師走となりましたが、いかがおすごしでしょうか。
下旬
- 師走も残りわずかとなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
- 年の瀬も迫ってきております。皆様におかれましてはお忙しい日々を過ごされていることと存じます。
- クリスマスも終わり、今年もあとわずかとなりました。いかがお過ごしですか。
- 年末のご多忙の折、お変わりなくお過ごしでしょうか。
ビジネス用例文
ビジネスで使用する時候の挨拶に例文をいくつかご紹介させていただきます。
上旬
- 拝啓 師走の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 今年も残りわずかとなってまいりました。貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 大雪の候、ますますご清祥でご活躍のことと存じます。
中旬
- 年の暮れのご多忙の折、ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 霜寒の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 寒気の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
下旬
- 拝啓 歳晩の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 忙月の候、○○様におかれましては、ますますご清祥でご活躍のことと存じます。
- 年の瀬もおしせまってまいりました。貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
年齢があがるにつれて、このような時候の挨拶をする機会が増えてきます。あまり難しく考えずに、季節をあらわす季語をおりまぜながら作ってみてください。ネットでもたくさんの例文が紹介されています。そちらも参考にしてください。
ビジネスシーンには欠かせない時候の挨拶。相手先に失礼のないように、受け取った方に不快な思いをさせないよう注意してくださいね。