子供が発熱したら熱中症を疑う、重症度別チェックポイント一覧

子供が発熱したら、親は不安で何が原因だろうと焦ることでしょう。夏には熱中症や夏風邪など、発熱する要因が様々です。子供はうまく症状を伝えることができませんし、「ちょっとおかしいかな?」位で見過ごしてしまうことも。親が普段の様子と比べて気付いてあげられるといいですね。ここでは熱中症を疑うチェックポイントとその他の高熱の可能性がある病気についてご紹介しましょう。

 

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子供が発熱!熱中症を疑うチェックポイントとは?

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子供は大人に比べて熱中症にかかりやすいというのはご存じでしょうか。子供は大人よりも体温が高い傾向にありますが、汗をかく機能が十分に発達していないので、熱を逃がすことが上手くいかないことがあります。体は大人並に大きい中学生であっても、成長過程の子供たちは熱中症になりやすいというのは、こういう原因があるからなのです。

子供が発熱した時熱中症の症状を知っていれば、ある程度応急処置によって回復することが可能です。では重度別にチェックポイントを挙げてみますので、子供の症状と比較してみましょう。

①軽度の熱中症で見られる症状

  • 汗をたくさんかいていますか?
  • ぐったりしていて、いつもより元気がないですか?
  • 顔が赤いですか?
  • 水分をいつもより欲しがりますか?
  • オシッコの色がいつもより濃いですか?または量が少ないですか?
  • 機嫌が悪くないですか?
  • 足取りがふらついていませんか?

②中等度の熱中症で見られる症状

  • 吐き気があったり、嘔吐が見られますか?
  • 発熱がありますか?
  • 汗が出ていませんか?
  • 手足が冷たいですか?
  • オシッコが出ていませんか?
  • 脈は弱いですか?
  • 顔色が青白くないですか?

③重度の熱中症で見られる症状

  • 高熱が出ていますか?
  • 呼びかけに反応しませんか?または鈍いですか?
  • 意識が朦朧としていますか?
  • 呼吸が浅いですか?
  • 全身の痙攣が見られますか?

熱中症であると、上記で挙げたような症状が見られます。大人の熱中症の症状とさほど変わりませんが、子供は気付かないうちに症状が進行してしまうことがあります。普段からよく観察して、暑い日は特に気を付けるべきでしょう。

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熱中症の発熱で気を付けるポイントや対処法

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急な発熱で焦るとは思いますが、症状をよく見極め応急処置することが大事です。熱中症の疑いがある発熱の場合、解熱剤を使うことはNGです。解熱剤は体内に入ってきた細菌やウィルスと闘うために異常に上がってしまった体温を正常に戻すためのもの。熱中症とは熱が上がる意味が異なるので、解熱剤を使ってもまったく効果はありません。

それよりも物理的に体を冷やすことが一番なので、涼しい場所に移動して保冷剤などで冷やすことが最善です。冷やす場所もポイントで、太い血管が集中している脇の下、首の付け根、足の付け根を冷やすと効率的に体温を下げることができます。それと合わせて水分補給も行います。

そして子供が熱中症で発熱した場合、体に何らかの異常があることもあるので応急処置をした後で医療機関を受診しましょう。また高熱が出ていて、汗をかいていない、さらには自力で水分補給が出来ない場合、一刻も争う大変危険な状態である可能性が高くなります。そのような時はまず救急要請をして、救急車を待つまでの間に応急処置をしましょう。

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熱中症の他に高熱が出る病気との違いは?

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熱中症以外にも高熱が出る病気があります。熱中症の場合、熱中症になり得る高温多湿の環境下にいたかどうかなどの考えられるポイントがあります。以上のことを踏まえて熱中症とは考えにくい場合、高熱が出る病気として考えられるのが、いわゆる夏風邪と呼ばれる咽頭結膜熱とヘルパンギーナ。またクループや川崎病も考えられます。

症状は咽頭結膜熱は目の充血や喉の痛み、ヘルパンギーナは口の中に発疹ができる特徴があります。クループは犬の遠吠えのような「ケンケン」という特徴的な咳をしたり、川崎病は高熱が5日以上続いて目の充血やBCGの痕が赤く腫れたりします。これらの症状は高熱を除けば、どれも熱中症とは考えにくいものばかりです。特徴的な症状を見極めて、早急に病院を受診しましょう。

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