赤ちゃんがダニに刺されると見られる特徴的な症状4つと対処法
春から夏にかけて、布団や畳でダニが繁殖しやすくなります。赤ちゃんは体温が高く、刺されやすいです。でも、発疹からダニと判定するのは難しいです。赤ちゃんがダニに刺されたら、どんな症状が現れるでしょうか。またダニに刺されたらどのように対処したらいいでしょうか。
赤ちゃんがダニに刺されたときの症状
ダニが繁殖する時期は、蚊も多くなり、一体どちらに刺されたのか判別しにくいです。ダニは刺されると腫れが大きく、5㎜から1㎝になります。白っぽい芯が出来ることがあります。ダニに刺された場合、すぐにかゆみは出ず、半日から2日ほど後になってから出ます。赤ちゃんは、まだ虫に刺された経験が少ないので、蚊に刺されても反応が遅く、やはり半日から2日後にかゆみと赤い発疹が出ます。そのため、反応にかかった時間ではどちらにさされたのかを判別しにくいのです。
ダニは数か所刺すことが多く、また服で覆われている部分にも入り込んで刺します。刺された場所がお腹など柔らかく、服に覆われている部分であれば、ダニの疑いがあります。腫れやかゆみが一週間は続き、蚊よりも強いことが多いです。水ぶくれになることも多いです。
患部への対処法
長引くダニのかゆみと腫れ。掻き壊すと、化膿したり、とびひになってさらに悪化する可能性もあります。適切な処置で、早めに治すために、冷やす、薬を使うといった方法が考えられます。
患部を冷やす
水ぶくれになったら、また、発疹の状態でも、掻きむしらないことが大切です。しかし、赤ちゃんにとって、強いかゆみは我慢できないものでしょう。かゆみを抑えてあげること、かきむしらないことが大切です。患部を石鹸で洗い流す、濡れタオルで冷やすなど、患部を冷やしてあげると、虫に刺されて活発になった血流が抑えられ、かゆみや炎症が和らぎます。
保冷剤を使う場合は、冷やしすぎないようにタオルを巻きつけ、時々様子を見るようにしましょう。夏でも凍傷にかかることがあります。夏になり気温が上がってくると、あせもも出来やすくなります。こまめに濡れタオルで体を拭く、ぬるめのシャワーをかけると、肌もさっぱりします。
また、爪を短く切り、かきむしってしまっても、患部を掻き壊さないようにします。手袋をはめて、直接患部に触れないようにするのもいいです。手袋を外してしまうときは、逆に患部にガーゼを当ててあげてもよいです。湿布など、患部を覆ってしまうと、蒸れて雑菌が繁殖する恐れがあるので、通気性のあるガーゼや包帯の方がよいでしょう。
薬を塗る
薬を使う方が治りが早いですが、何を使えばいいか分からない場合は、ためらわずに医師の診察を受けましょう。虫刺されの場合、ステロイドの薬を使って早く治そうとするケースも多いです。強めのものではリンデロンVG軟膏を処方されることがあるようです。ただ、6ヶ月未満の赤ちゃんにはステロイドを使うことは出来ません。
なお、医師からステロイドを処方された場合は、強い薬だからと薄くのばし過ぎたり、治りかけたところで中断するのでなく、しっかりと使うことが大切です。塗る量は、ティッシュが貼りつく程度です。また、止める判断は出来るだけ医師と相談した上で行った方がよいです。まだ赤味がある、触ったらまだ固かったりすると、治っているように見えて内部でまだ炎症が起きています。この段階で止めると、かゆみや腫れがぶりかえしてしまいます。
非ステロイドの薬では、炎症を抑える薬として、アンダームを処方されることが多いです。おむつかぶれにも処方される薬です。ドラッグストアなど市販では販売されていません。市販ではレスタミンコーワがあります。ジフェンヒドラミンというヒスタミン薬が配合されている、非ステロイドの薬です。薬の添付書類には、「5~6日間使用しても症状が良くならない場合は使用を中止し、医師に相談してください」とあるので、様子を見て治りが悪いようであれば、早く診察を受けたほうがよいでしょう。
退治する方法
畳や布団にダニがいるダニを退治するには、畳の天日干し、布団乾燥機での高温処理が有効です。でも畳の天日干しは大掛かりですぐに出来ない、布団乾燥機を持っていない、という場合には、スチームアイロンがよいです。固く絞ったタオルで当て布をして、スチームを当ててダニを殺します。薬剤を使わないので、赤ちゃんがいても安心です。
ダニ退治のスプレーは、ただでさえ赤ちゃんの世話に追われているときには手軽につかえて便利です。天然成分で作られたダニスプレーもあります。布団や畳にシュッとふりかけ、掃除機をかけて死骸を取り除きます。ダニを減らしてより快適に過ごせるようにしましょう。
その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。