こどもを守りたい!梅雨時期に急増するダニの退治方法7選

ダニと一言で言っても種類があり、刺すダニと刺さないダニにわかれます。梅雨時期はダニにとって最適な温度と湿度になるのでどちらも増殖し、被害も急増します。大切な子供を、痒い・苦しい・つらい被害に遭わせない為にはどんな対策があるのでしょうか。ダニの退治方法についてまとめました。

 

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刺すダニの退治・予防方法

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屋内に生息する刺すダニ

代表的なものがイエダニ、ツメダニです。イエダニはネズミや鳥に寄生して吸血して生息します。そのネズミが死亡したり寄生する物がなくなると人間を刺して吸血したりします。ツメダニは吸血はしませんが人間の体液を吸います。どちらもかゆみが一週間程しつこく続き、特に小さなお子さんは掻きこわしてしまいとびひになったり注意が必要です。

イエダニはネズミなどに寄生する事からまずネズミなどの駆除が最優先です。ここからはツメダニも共通ですが、布団やカーペットにチリダニやヒョウダニがいたり死骸や糞があったりするとそれがイエダニ・ツメダニの餌になる為に寄ってきます。その為餌を無くす必要があります。

その方法は加熱→除去です。ダニは60℃で即死するので、布団やクッションなどは衣類・布団乾燥機が最適です。加熱で死骸になったダニを次は除去、掃除機で吸い取ります。更に詳しくは下部の場所ごとの退治方法で説明します。

屋外に生息する刺すダニ

マダニ、これは感染症を引き起こす事で有名です。山や自然の多い場所に生息するのでキャンプやBBQも注意が必要です。その様な場所に行く時は予防として肌の露出を控え、長袖長ズボン、ズボンの裾は靴下に入れる、などで刺される(咬まれる)のを避けられます。黒い洋服はダニがつきやすいといわれているので避けましょう。虫除けスプレーも効果的です。洋服の上からもスプレーしましょう。

また、犬や猫のペットにも散歩中など葉の裏に潜んだマダニがついてしまう事があります。人間もペットも家にマダニを持ち込んでしまう事が一番危険なので、玄関でよく全身を見て洋服を叩いてペットはブラッシングをしてあげたいです。

万が一咬まれてしまった時は必ず病院へ行ってください。なかなか取れにくいですが、無理矢理とってマダニの体の一部が残ってしまったりするとそこから感染症を引き起こしたりします。

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刺さないダニの怖さと場所ごとの退治方法

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刺さないダニとは、先程の刺すダニの餌となるチリダニやヒョウダニです。これらの死骸や糞を吸い込むと鼻炎や喘息などのダニアレルギーを引き起こし、酷くなると生死にも関わってきます。長年吸い続けているとある日突然症状が出る事もあります。そんなつらい症状を起こさない為に、次は場所ごとの対処法を挙げていきます。

布団

家の中で一番ダニが多く生息していると言われている布団は、人間の体温・寝汗・垢・フケがダニ好みなのです。こちらも加熱と乾燥に弱いのでまず布団乾燥機にかけて死亡させます。60℃以上で即死です。家庭用の布団乾燥機は中心部はいいですが端の方は温度が上がりきらない場合があります。それだとダニは温度の低い方へ移動するだけで退治にはなりません。

全体を加熱する為には布団乾燥機を横向きに広げて掛敷布団どちらかで包みます。その上からもう一枚の布団をかぶせて押さえにします。それを交代でやります。コインランドリーの布団乾燥機は間違いなく全体が加熱されるので逃げ場はありません。

次にその死骸や糞を除去する為に掃除機をかけます。布団専用掃除機もありますが、ノズルだけ布団専用の物に付け替える方法もあります。布団専用の物は叩いて出す機能なのでいいのですが、普通の掃除機の先端にストッキングをかぶせて使う方法もあります。そのままだと布団を巻き込んでしまいやりにくいのを避ける為です。これは布団専用の物と違い叩く機能が無い為、倍の時間掃除機をかけた方が良いです。

目安としては、布団専用の物で大人布団片面40秒、子供布団片面20秒です。加熱は3ヶ月に1度、掃除機は週に1度が良いです。梅雨時期から夏は加熱を1ヶ月に1度にしたいです。

また、起きてすぐの布団を畳むのはやめましょう。湿気がこもるので風を通します。寝ていた場所も通気性をよくしたいです。

カーペットや絨毯

カーペットは本来ならクリーニングが最適です。カーペットは布団と違い、毛足にダニの足が絡み付いて掃除機で吸うだけでは8割が残ると言われています。ここでもやはり、絡み付く力を無くす為に死滅させて吸い取る事が重要です。布団と同じく、コインランドリーの乾燥機なら一気に80℃以上と高温になる為とても効果的です。もちろん家庭用布団乾燥機も使えます。ただダニの逃げ場を考えると布団同様包むなど使い方に工夫が必要です。

あとはスチームアイロンも良いです。手間はかかりますが、高温で逃げる間もなく死滅させられます。その後、やはり死骸や糞の除去なので掃除機ですが毛足に絡み付く事を考えると洗濯機で丸洗いをして乾燥させるのも良いです。

カーペットや絨毯より比較的ダニの生息は少ないと言われています。現代の畳は藁を何層も重ねた物は少なく、中に発泡スチロールや木材を挟んでいる物が多い為です。そもそも発泡スチロールではダニは生息しません。藁の部分も基本的には加熱処理されているのでこれも理由のひとつです。しかし、畳の上にカーペットなどを敷くと大量発生の原因になります。

万が一畳にもダニがいた場合は、やはり熱処理なので天日干しが良いですが60℃で即死50℃に30分で死滅と言われているので現実には真夏に4時間天日干しし続けないとならないので畳も変色や日焼けをしてしまい、あまりお勧めはできません。

スプレータイプの薬剤もありますが、畳全体に行き渡らないと意味が無いので1本では足りないしなかなか難しくなってきますので業者に頼むのが一番理想です。1度完全に除去してしまえばあとは畳の下に防ダニシートを敷いて掃除機はこまめに1畳1分目に沿ってかければ大丈夫です。

車の中

車の中は密閉状態になるので薬剤は車内に残ってしまう可能性があるので避けましょう。特に子供やペットには危険です。まず高温で死滅させる事。取り外し可能なシートは炎天下に長時間干します。車は車内を高温にすれば良いので日当たりの良い駐車場に13時~15時の間窓を閉め切って放置しておけば相当温度が上がるので効果的です。UVカットガラスは温度が上がりにくいので時間を増やすといいです。

忘れやすいのがエアコン。こちらは結露やカビからもダニの影響があるので、エアコン用の洗浄スプレーを使います。そして除去です。取り外せるシートはよく洗います。窓を全開にしてゆっくり車内に掃除機をかけましょう。その後は防ダニシートやシリカを置くと良いです。

ぬいぐるみ

布団に継いでダニの生息が多いのがぬいぐるみです。となると必然的に死骸や糞もふえます。まずは高温乾燥ですが、天日干しは表面は高温になっても中まではなかなか温度が上がらないので向いていません。コインランドリーの乾燥機やスチームアイロンが確実です。その後ぬいぐるみに掃除機をあてて吸い取ります。しかしこちらもカーペット同様繊維に足が絡み付いて取れない場合があるので、丸洗いが良いです。2度3度丸洗いしたいです。そしてよく乾燥させます。

タンスと衣類

衣類についた埃や、衣替えなどでしまったままの換気されないタンスの湿気が原因です。まず通気性を良くし、タンスには掃除機をかけ衣類は洗って乾燥します。タンスを拭き掃除する際は最後に必ず乾いたタオルで二度拭きします。衣類は洗ってよく天日干しします。衣類乾燥機なら尚良いです。

衣替えで数ヶ月使わないタンスにはダニ避けシリカがいいです。普通の乾燥剤を使うならこの方がダニには効果があります。タンスは定期的に掃除する、 開放させて通気性をよくする事が大事ですが、衣類の入ったタンスはシリカで充分防げます。

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薬剤によるダニ退治

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ダニ対策用の薬剤はスプレーやエアゾール、パウダー、燻煙タイプなど様々です。市販の防ダニスプレーは手軽でも農薬成分が含まれていると言われているので、手軽ですが小さなお子さんやペットのいるご家庭では避けたいです。

安全な天然植物からできている防虫剤もあります。アロマでもラベンダーやミントの香りがダニに効果があるようで、10週で300倍に増殖したダニが天然油の香料で増殖できなくなったデータもあります。

加熱駆除した後には防ダニシートを布団の下やカーペット・畳の下に敷くと良いでしょう。衣類のタンスや車内には防ダニシリカを置くと良いでしょう。
農薬成分が含まれるとは言え、使い方を間違えず換気を充分にすれば手軽で優れものです。それぞれのご家庭や状況に応じて薬剤を使うか天然成分を使うか判断してください。

健康で快適な日々を過ごし、ダニに悩まされる事がなくなるよう祈ります。

 

その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

→【虫刺されの種類別・症状別の対処法一覧とよく効く市販薬

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