虫刺されで、ダニに刺されたときの2種類の特徴と、間違えやすい症状
今の時期、寝ている間に虫に刺されてかゆくなったけれど、これは何に刺されたのだろう、と首をかしげることがあります。
蚊だろうか、ダニだろうか?
それによって対応策も変わってきます。
ダニに刺されたときの特徴、他の虫の可能性などを探っていきます。
この記事の見出し
ダニに刺されたときの特徴
ダニには種類がありますが、人を刺すのは2種類です。2種類の特徴を知った上で、ダニに刺されたときの特徴を見ていきましょう。
ダニの種類
ヒトを刺すダニの種類は2つ、イエダニとツメダニです。
イエダニは6月から9月が発生の最盛期で、吸血されて被害にあうことが多いです。ネズミに寄生していて吸血しますが、ネズミが死ぬと新たにヒトに寄生します。刺されるとすぐにかゆみが出ます。
ツメダニは吸血はしません。大量発生すると、間違ってヒトを刺し、体液を吸います。カーペットや畳にいます。刺されたら、すぐにはかゆみは出ず、数時間から2日後にかゆみ始めます。
ダニに刺されたときの特徴
ヒトや畳、カーペットに付いたダニは、布団にうつると繁殖します。そのため、夜、寝ている間に刺されることが多いです。ヒトの皮膚でも柔らかい部分、腹・わき腹・腕の内側・太ももを刺すことが多いです。
ダニは1ミリ以下の大きさで、服の上からでも潜り込んで刺します。近いところを数か所かまれていることが多いです。
刺されてからすぐには反応が出ず、数時間後から腫れやかゆみが出ます。一週間ほど症状が続きます。
刺された跡は
ダニに刺されると、赤くなり、痒みが出ます。腫れの大きさは個人差がかなりありますが、およそ0.5~1㎝です。
虫に刺されて腫れるのは、アレルギー反応によるものですが、この反応が強い人は、大きく腫れあがったり、水ぶくれが出来たりします。
掻きむしることで化膿したり、トビヒになって発疹があちこち増えます。
ダニと間違えやすい症状は? ―他の虫と比較―
刺された跡を見てダニと判定するのは、皮膚科の医師でも難しいようです。
ダニの刺し跡と間違えられやすいのは、蚊、トコジラミ、ノミ、チャドクガです。それぞれの特徴を見て、ダニかどうかの判断の基準にしてください。
蚊
蚊は何度も刺されていくうちに、体がすぐに免疫反応を起こすようになります。6歳以上になれば、すぐに腫れやかゆみが生じる即時型反応になる人も増えていきます。
ダニは、年齢を重ねてもすぐに症状が出ない、遅延型反応になります。
そのため、即時型反応の人は、赤くなってかゆみが出ても、すぐにおさまるようであれば、蚊に刺されたと分かります。
腫れやかゆみが長引くようであれば、ダニの可能性があります。6歳以下の乳幼児は、蚊に刺されたのか、ダニに刺されたのか、判別しにくいです。
蚊は、服から露出した部分を刺すことが多いです。
ダニは下着で覆っている部分も刺します。どこに発疹が出来たかで判断します。
トコジラミ
ダニは二つの触指を持っているので、二か所の対の噛み後をつけますが、イエダニやツメダニは小さくて分かりづらいです。
肉眼でもそれが分かるのは、トコジラミです。トコジラミは体長が5~8ミリで、肉眼で見ることが出来ます。暗くて狭い場所、家具の隅、カーテンレールの隙間、本の間などにいることがあります。
周りに糞が落ちているのですが、この糞は血液からできているので、ティッシュに載せると赤くにじみます。
ただ、ダニも同じ血液を吸うので、糞は赤いです。トコジラミの場合は糞も大きく、2㎜程度なので、肉眼で分かります。
6月から9月が最盛期ですが、冷暖房の設置に伴い、一年中発生するようになりました。
皮膚が露出している吸血することが多いです。柔らかい部分を好むので、首、足首から下、ひじから手首の間を刺されることが多いです。
ノミ
ノミはピョンピョンと飛んでヒトを刺すので、ダニのように刺し跡が数か所、固まって出来やすいです。
ノミの刺し傷は一か所です。下から飛んでくるので、膝から下を刺されることが多いですが、ペットについているノミが繁殖した場合は、他の部分も刺されてしまいます。
家の中でピョンピョン飛び跳ねている虫を見つけたら、ノミに刺された可能性が高いです。
チャドクガ
椿や山茶花など、ツバキカの木に生息しています。幼虫も成虫も毒針毛を持ちますが、幼虫の毛虫に触れて被害にあうことが多いです。
触れると毒針毛が付き、直後からかゆくなり赤い発疹が出来ます。掻くと毒針毛が広がります。セロハンテープなどで、触れた部分を抑え、毒針毛を抜きます。
そのあと、強めの流水で洗い流しましょう。
その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。