離乳食のスタートに最適な量と完了期までの増やし方
離乳食の時期は食材の味や口の動かし方を学んでいくとても大事な時期。スムーズに幼児食へと移行していくには、離乳食を少しずつステップアップしていくことが大切です。それでは離乳食をスタートした5、6ヶ月から離乳食完了期までの量の増やし方の目安をご紹介しましょう。
5、6ヶ月頃(初めの1ヶ月)
トロトロのペースト状の10倍粥を小さじ1から始めて、食材の種類を増やしながら1ヶ月後までに小さじ10まで増やします。離乳食は1回食で、メニュー数は1、2品です。おっぱいやミルクとの栄養バランスは、授乳90%、離乳食10%となります。おっぱいの場合は離乳食の後、欲しがるだけ与えてOK。ミルクの場合は、1日5回位で総量は1000mlが目安です。
5、6ヶ月頃(1ヶ月経ったら)
唇を閉じて食べ物をゴックンと飲み込むことに慣れてきたら、2回食にステップアップしましょう。ポタージュ位の固さのものを小さじ10から1ヶ月かけて子供用茶碗5分目弱位にまで増やしていきます。お粥なら10倍粥、他の食材は少し粒が残るくらいにすりつぶします。
おっぱいやミルクとの栄養バランスは、授乳70~80%、離乳食20~30%となります。おっぱいの場合は離乳食の後欲しがるだけ与えてOK。ミルクの場合は、1日5回位で総量は1000mlが目安です。メニュー数は変わらず1、2品でいいでしょう。
7、8ヶ月頃
唇を閉じて口を左右にモグモグ動かしている様子が見られたら、次の段階にステップアップしましょう。絹ごし豆腐位の固さのものを子供用茶碗5分目弱から徐々に7分目にまで増やしていきます。(大さじ3~5)お粥なら7倍粥、他の食材は2~4㎜角の大きさが目安です。 2回食のまま、メニュー数は2、3品に増やしても。
おっぱいやミルクとの栄養バランスは、授乳70%、離乳食30%から徐々に授乳60%、離乳食40%へと離乳食に重みをおいていきましょう。おっぱいの場合は、離乳食の後欲しがるだけ与えてOK。ミルクの場合は、1日5回で総量は700~900ml位が目安です。
9~11ヶ月頃
完熟バナナ位の固さのものを舌を上顎にすりつけて食べ物をすりつぶすようになったら、3回食にステップアップしましょう。少食でも食べる意欲があるなら、進めてOKです。完熟バナナ位の固さのものを主食、主菜、副菜を合わせて子供用茶碗1杯弱から強程度にしていきます。ただし食べる量に個人差が大きくなる時期なので、目安程度にとどめましょう。
お粥なら5倍粥、野菜などは3~5mm程度の角切りに、肉や魚は細かくほぐします。離乳食からとる栄養は50~70%と離乳食の配分が大きくなる時期なので、栄養バランスのいいメニューを心がけましょう。主食、主菜、副菜を基本に3、4品つけます。おっぱいの場合は離乳食後も含めて1日5~8回ほどで、ミルクの場合は1日5回で総量は500~700mlが目安です。
1歳~1歳半頃
完熟バナナ位の固さのものを奥の歯茎で噛んで食べられるようになり、スティック状のパンなどを前歯でかじりとれるようになったらステップアップのサインです。手づかみ食べが上手になることも目安です。
煮込みハンバーグ位の固さのものを主食、主菜、副菜を合わせて子供用茶碗1杯弱から1杯強程度にしていきます。主食は様子を見ながら軟飯から大人と同じ固さのご飯でもOKです。大人と同じように3回食を基本に、日中の授乳がなくなっていたら1日1、2回の間食を与えても。
おっぱいやミルクとの栄養バランスは、ほぼ離乳食からとるように。卒乳していない場合は離乳食で75%の栄養をまかない、幼児食へと移行していく頃には90%に増やしていきます。また卒乳していれば、離乳食に間食を加えて栄養を補います。ミルクの場合は牛乳に切り替えてもいい頃です。