ムカデに刺されたときに効果的なおすすめの薬5選
ムカデに刺されると、直後から激しい痛みを訴える人は多いです。
病院にかかる前の応急処置として、家に薬があれば塗りたいけれど、一体何を塗ったらいいか、とっさの判断に迷うことでしょう。
ムカデにはどんな薬がよいのでしょうか。
市販で入手できる薬
ムカデの毒は炎症、痛みを引き起こします。そのため、ステロイド配合の薬が適しています。病院では、腫れも大きいため、強めのステロイドが処方されることが多いようです。
市販でも入手できるステロイド配合の薬、また非ステロイドでムカデに効く薬を挙げました。
ベトネベートN軟膏
ベトネベートN軟膏には、ベタメタゾンというステロイドが配合されています。ステロイドは五段階の強度がありますが、ベタメタゾンは第2群のベリーストロングに分類されます。
医師の処方ではリンデロンVG軟膏を出されるケースが多く、これは市販では入手できません。リンデロンVG軟膏も同じベタメタゾンが配合されており、同程度の効果が得られます。
なお、リンデロンVG軟膏とは抗生剤が異なっており、リンデロンVG軟膏にはゲンタマイシン、ベトネベートN軟膏にはフラジオマイシンが配合されています。
ステロイドの強さが大切なので、抗生剤の差はそれほど気にしなくてもよいようです。
フルコートF軟膏
フルコートF軟膏もリンデロンVG軟膏と同レベルの効果があります。
フルオシノロンアセトニドというステロイドが配合されており、強さはストロングです。
プレバリンα軟膏
プレバリンα軟膏には、ムヒアルファEXと同じ、プレドニゾロンが配合されています。そのため、副作用を心配しないで使えます。
またリドカインが配合されています。リドカインは局部麻酔薬で、痛みを和らげてくれる働きがあります。ムカデに噛まれた痛みに効きます。
ムヒアルファEX
ムヒアルファEXには、プレドニゾロンというステロイドが配合されています。ステロイドの強さは、プレドニゾロンは第3群のストロングに当たります。
ムヒアルファEXに使われているステロイドは、アンテドラッグと言い、患部にはステロイドの効果、つまり炎症を抑える作用がしっかりと働きますが、体の内部に吸収される段階ではその効果を薄めます。
ストロングで働きかけ、ウィークで吸収されるようになります。そのため、ステロイドで懸念される副作用が軽減されています。
液体タイプと軟膏タイプがあります。スポンジにムカデの毒が付いたり、傷口にしみることを考えると、軟膏の方がよいでしょう。
また、ムヒアルファEXにはかゆみを抑えるジフェンヒドラミンも配合されています。蚊に刺されたときにも出番があり、使うことが多そうです。
なお、ステロイドは、本来、医師の診断をもとに処方される薬です。
市販で購入する場合は、薬の強さが症状と合わない場合もあります。治らない場合は皮膚科で診察を受けます。
また、市販のステロイドで治った場合、ステロイドを止めた後は保湿剤を塗って、完全に治しましょう。
レスタミンコーワ軟膏
レスタミンコーワ軟膏は、非ステロイドの薬です。
レスタミンコーワにはジフェンヒドラミンが配合されており、ヒスタミンを抑える働きをします。湿疹やかゆみに効果があります。
ムカデではあまりないでしょうが、目の周り、口の周りなど、ステロイドが使いにくいところを噛まれたり刺されたりしたとき、おすすめです。
ドクダミを使う
ムカデに刺されたときの昔からある治療法として、ドクダミの焼酎漬けがあります。ホワイトリカーやウォッカなど、アルコール濃度が高いものでも出来ます。
ドクダミのにおいにはデカノイルアセトアルデヒドやラウリンアルデヒドという成分があります。これらはブドウ球菌に効きます。
また、葉緑素は傷口の膿を出し、組織の再生を促してくれます。
では、ドクダミの焼酎漬けの作り方です。
ドクダミの葉を洗って水けを取り、煮沸消毒した瓶に入れ、焼酎に漬けます。一ヶ月以上たつと液が薬となります。スプレーに入れて、吹き付けられるようにすると重宝します。
ドクダミは虫刺されだけでなく、ニキビやおでき、切り傷など、皮膚のトラブルに効果があります。
また、生葉をそのまま揉んで患部にあてても効果があります。アルミホイルに生葉を包み、フライパンで蒸し焼きにすると、軟膏も出来ます。
ただ、生の場合は時間が経てば効果がなくなります。ドクダミが入手できるなら、是非使いましょう。
その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。