虫刺されで、かゆみと腫れがひどい場合に試すべき6つの対処法
春から秋にかけて、虫に刺されることが多いです。不快なかゆみ、腫れ、何とかはやく治したいものです。かゆみ、腫れ、それぞれの対処法はどういったものがあるでしょうか。症状がひどい場合、何に刺された可能性があるでしょうか。
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かゆみへの対処法
かゆみには、虫の酵素毒を出す、冷やす、薬を使う、甘いものを控える、という方法があります。
虫の酵素毒を出す
刺されてすぐに気が付いた場合、虫の酵素毒を刺された傷口から出します。爪を立ててつまんで絞り出す、ということも出来ますが、子どもでは力が入りにくいので、大人がやるようにしましょう。ポイズンリムーバーという、吸い出す器具も販売されています。軽い力で吸い出すことが出来ます。ポイズンリムーバーを使うと、かなりかゆみが軽減されます。刺されて15分以内に使うと効果があります。30分後ではあまり期待出来ません。
患部を冷やす
かゆみが出たら、つい掻きむしってしまいます。しかし、患部の皮膚が壊れてじくじくしたり、子どもであればトビヒの原因になったりします。かゆみがある部分では、血管が拡張しています。冷やして、毛細血管を収縮させ、かゆみを鎮めます。
かゆみ止めの薬を使う
かゆみは、肌の角層が壊れ、刺激を受けやすくなった状態で起こります。表皮の下の真皮にあるマスト細胞からヒスタミンが放出され、かゆみを感じます。抗ヒスタミン剤の薬をぬる、服用することで、ヒスタミンの働きを抑えます。
甘いものを控える
甘いものはかゆみを促進しています。甘いものには砂糖が含まれていることが多いですが、砂糖などの糖質を体内で分解する際、ビタミンが必要になります。肌にビタミンが不足すると、コラーゲンが作られなくなります。ビタミンはかゆみを起こすヒスタミンを抑制する働きも持っていますが、それも十分機能しなくなってしまいます。かゆいときは、甘いものを控えます。
腫れへの対処法
基本的には、かゆみと同じ、酵素毒を出す、といった対処法が有効です。打ち身などで腫れたときは冷やすことが多いですが、虫の場合は温めることも有効です。薬は、ステロイド配合のものが腫れに効きます。
患部を温める
刺されてからすぐ、温めることによって、虫の酵素毒を中和させることが出来ます。酵素毒が弱まれば、腫れだけでなく、かゆみも抑えることが出来ます。40度くらいから60度の熱が必要ですが、お風呂のような温度では逆に血行が良くなりかゆみが増します。少し熱めのおしぼり、お湯を入れたペットボトルを10分当てます。ホッカイロやドライヤーの温風、シャワーの温水を当てる方法もあります。やけどに注意してください。
薬はステロイド配合を
虫に刺された後、患部では炎症が起きます。これは、虫の酵素毒に対し、抗体を作り、体から取り除こうと、免疫が働いていることを示しています。免疫機能が働きすぎると、大きく腫れます。それを抑えるためにステロイドを用います。ステロイドは抗炎症作用、免疫抑制作用を兼ね備えているので、炎症による腫れには即効性があります。
どんな虫に刺された?
かゆみ、腫れという症状は、蚊、ノミ、ダニが考えられます。アブやブヨはかゆみと腫れに、痛みが加わることが多いです。アレルギー体質の人は、蚊、ノミ、ダニに刺されて大きく腫れることが多いです。今までそれほど腫れなかった、という人でも、体質が変わると大きく腫れるようになることがあります。
その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。