危険なうつぶせ寝?乳幼児突然死症候群の原因と予防する7つの対策
赤ちゃんを持つママの間で不安でたまらない「乳幼児突然死症候群」。テレビでも託児所などで、うつぶせ寝にされていた赤ちゃんが亡くなるという悲しい事故や事件がよく報道されています。決して他人事ではなく、家庭内でも普通に起こり得ることなので、この病気に関する知識をしっかりと持っていなければいけません。
乳幼児突然死症候群とは一体どんなものなのか、その原因などを紹介させていただきます。またママができる予防法などもご紹介させていただきます。
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乳幼児突然死症候群とは?
乳幼児突然死症候群とは、寝ている赤ちゃんが突然なくなってしまうという病気です。お昼寝する前までとても元気で、いつものように笑顔をたくさん見せてくれていたのに、いつまでも起きないと思ったら、冷たくなってしまっている。
何の前兆もないので、ママにとっては心を引き裂かれるようなとても恐ろしい病気です。日本でも年間100人以上の赤ちゃんがこの病気でなくなっている状況です。
新生児から2歳頃の乳幼児にみられますが、特に月齢でいうと、2~6ヶ月までの赤ちゃんに多いとされています。海外でもこの病気は広く認知されており、多くのママがこの乳幼児突然死症候群を防ごうと、あらゆる対策をされています。
うつ伏せ寝でなくなっている確率が高いことから、それが原因かとも言われていますが、ハッキリとしたことは未だ解明されていません。
乳幼児突然死症候群で亡くなった赤ちゃんの多くに共通しているのは、男の子に多くみられ、低出生体重児や早産で出産されている、寒い時期で室内があったかく、睡眠中であるという点です。体温調節が自分ではできない月齢でもあるので、それが関係しているとも考えられています。
乳幼児突然死症候群の原因は?
先でも書かせていただきましたが、この乳幼児突然死症候群の直接的な原因はまだ解明されていませんが、この病気でなくなる赤ちゃんの傾向としては
- 男児である
- 低出生体重児である
- 早産だった
- 寒い冬場である
- 室内が暖かい
- 睡眠中である
などがあげられます。
この乳幼児突然死症候群は、原因が解明されていない為、亡くなった赤ちゃんは解剖を受けて死因の診断を受けることになります。突然わが子を失ったママにとっては、この解剖ということ自体にもとても精神的に辛いことになります。一日も早い原因解明が望まれる病気です。
乳幼児突然死症候群を予防するには?
乳幼児突然死症候群の原因は判明していませんが、予防することはできます。実際に海外では、うつ伏せ寝が危険であるという情報が発せられたことで、うつ伏せ寝をさせないよう注意する親が増えて、これが原因で亡くなる赤ちゃんが減ったという結果が出ています。
このように、原因かもしれないということを一つずつ取り除いていけば、この病気はかなり高い確率で防ぐことができるのではないでしょうか。
ママになったその日から、乳幼児突然死症候群を防ぐためにできる予防策をいくつかご紹介させていただきます。
1.うつ伏せ寝はさせないようにする
うつ伏せ寝が原因だと断定されているわけではありませんが、この状態で亡くなっている赤ちゃんが多いのは確かです。
うつ伏せに寝かされて、首がまだ座っていない状態だと、顔を自分で動かすことはできません。うつ伏せにされて、息ができなくなってしまいます。寝がえりをして知らないうちにうつ伏せになってしまうこともあります。
だからといって、寝がえりをさせないように赤ちゃんの身体を固定させるようなクッションを使うのもよくありません。寝がえりも赤ちゃんには必要なことなのです。
とにかく、四六時中というわけではありませんが、なるべく赤ちゃんが見えないという状況を作らないよう、いつも目の届く所に寝かせてあげるようにしましょう。寝る時はなるべく仰向けの体勢をとらしてあげるようにしてください。
2.赤ちゃんの顔周りに物を置かない
ベビーベッドで寝かせるのが一番いいので、なるべくレンタルでもいので、ベビーベッドを準備しておきましょう。
また、赤ちゃんの顔周りなどにぬいぐるみやガーゼやクッションなどを置いている方がいますが、赤ちゃんが手を振り回したり動いた時に顔にかぶさって窒息したり、呼吸困難になるケースもありますので、赤ちゃんの寝ている周りには物を置かないようにしましょう。
3.添い寝は危険
添い寝をしているママさんも多いのですが、いくら赤ちゃんと寝ていることを意識しているといっても、育児に疲れて寝入ってしまうと、ママが赤ちゃんを押しつぶす格好になってしまうこともあります。
またよくありますが、ママの腕が赤ちゃんの胸元に乗せられたままで寝てしまっていると、赤ちゃんはかなり苦しくなります。こういったことから添い寝は危険ですので、なるべく避けるようにしましょう。
4.母乳育児
この病気の原因として挙げられているものの中で、ミルクで育てているというのがあります。母乳には、ミルクにはない、母親からもらう免疫という物質が入っているので、母乳を飲んでいるおかげで、様々な病気を予防できているという事実もあります。
様々な理由でミルク育児になっているママもいますので、それは仕方のないことですが、特に理由がないのなら、母乳育児を心がけるようにしてください。
5.妊娠中の喫煙はNG
これは基本です。また、受動喫煙という言葉もあるとおり、周りの方が喫煙することも止めてもらいましょう。タバコは確実に胎児へも何らかの影響を与えることになります。
赤ちゃんの突然死を防ぐ為にも、妊娠が分かったらたばこはやめましょう。また、産後も、赤ちゃんがたばこの煙を吸ってしまうような状況は作らないようにしましょう。
6.厚着させない
自分で体温調節ができない赤ちゃんは、代謝もよく、とても暑がりです。手足で熱を放出し体温調整しているので、靴下や手袋はあまり使用しない方がいいでしょう。汗をかいていないか時々チェックして、暑いようなら衣類を一枚ぬがせてあげるなどしてあげましょう。
7.就寝時はおしゃぶりをさせる
おしゃぶりは、歯並びが悪くなるからと使わない方もいますが、寝る時におしゃぶりをしている赤ちゃんは、突然死の確立は極めて低くなっています。どうしてなのかはわかりませんが、発生率をさげるというのは確かです。生後2ヶ月以降から使ってみることをおすすめします。
乳幼児突然死症候群は、新生児~2歳頃までの乳幼児に起こりやすいとされていますが、いつまで気を付けていればいいかというと、3歳頃までは、これらの予防をするようにして突然死に注意してあげましょう。
ただ、おしゃぶりや授乳に関しては3歳まではできないというママも多いと思います。それはお子様の成長にあわせてはずしてあげていいと思います。
乳幼児突然死症候群は原因が判明していないだけに、とても不安になると思います。ですが、できる限りの予防をして、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。また、どこかに預けたりした時に、この病気で亡くなるケースも多いので、できる限りパパとママを一緒に過ごすようにしましょう。
また、祖父母など身内に少しお世話をお願いする時も、これらの事には注意して、赤ちゃんから目を離さないようにお願いしておきましょう。