ヘルパンギーナと手足口病の併発の可能性と対処法について

感染症の流行は冬というイメージがありますが、夏にも子供たちの間で流行しやすい感染症があります。子供を持ってから初めて知ったという病名もあるかもしれません。ヘルパンギーナと手足口病は夏風邪の中でも特に感染力が強く、集団生活ではあっという間に広まります。ヘルパンギーナと手足口病は夏風邪とひとくくりにされがちですが、それらの違いや併発の可能性についてご紹介しましょう。

 

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ヘルパンギーナの原因ウィルスと症状

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ヘルパンギーナはエンテロウィルスが原因であると言われています。しかしエンテロウィルスと言っても、67種類の型のウィルスの総称で、その中の主に3種類の「コクサッキーウィルスA4型」「コクサッキーウィルスA6型」「コクサッキーウィルスA10型」に関係しています。症状は38℃以上の高熱が4、5日続き、喉に水疱ができるため強い痛みを伴うのが特徴です。

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手足口病の原因ウィルスと症状

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手足口病の原因もエンテロウィルスですが、主に「コクサッキーウィルスA10型」「コクサッキーウィルスA16型」「エンテロウィルス71型」が関係しています。手足口病の症状は名前の由来にもなっている手足や口の中に赤い発疹ができます。口の中にできた発疹は痛みを伴いますが、手足にできた発疹に痒みや痛みはないようです。熱が38℃以上になることは殆ど見られず、2、3日で快方に向かいます。

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併発はありえるのか?または続けて感染するのか?

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ヘルパンギーナと手足口病の原因ウィルスは同じくくりのウィルスでありながら、微妙に異なっていることが分かります。ですから同時に感染することもあり、片方が治ってすぐに片方に感染するということも十分にありえるのです。さらには病名はヘルパンギーナや手足口病と同じ診断であっても、ウィルスの種類が異なり免疫がなければ、一夏の間に何度も感染する可能性もあります。

手足や口の中に発疹があり高熱で喉の痛みも強いという両方の症状の特徴を持っている場合、併発しているかもしれません。同じ系統のウィルスが原因の夏風邪ですが、症状の違いもあるので注意が必要です。またどのように治っていくのかという疑問ですが、感染のタイミングにもよるので一概には言えません。

子供の場合、手足口病の症状が比較的軽く済み、ヘルパンギーナは4、5日高熱と喉の痛みが続くのでヘルパンギーナの方が長引くと感じるでしょう。

併発した場合の対処法とは?

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ヘルパンギーナと手足口病のどちらも特効薬はまだありません。ですから辛い症状を少しでも和らげる対症療法と食事面の注意で様子を見ます。ヘルパンギーナは高熱が出るので、辛そうであれば解熱剤を服用します。

さらに喉の痛みによって、水分を摂ることを嫌がることもありますから経口補水液やぬるいお粥、アイスクリームなどで水分を補給するようにします。酸味のある果汁や熱いものは刺激となり、余計に症状を長引かせるので控えましょう。また手足口病の対処法もヘルパンギーナと変わりはないので、併発している場合はヘルパンギーナの対処法をしていれば大丈夫です。

また稀に重症化し、最悪の場合亡くなることもあります。両方とも口の中に発疹ができるので、一番重症化するケースは脱水によるものです。そして次いで多いのがヘルパンギーナですと高熱が出るために熱性けいれん、手足口病は髄膜炎などが考えられます。

ヘルパンギーナと手足口病の症状とは違い様子がおかしいと思ったら、診断された後でも再受診することも必要です。1度先生に見てもらったからと躊躇してしまうこともあるかもしれません。しかし手遅れになってからでは遅いので、親として大切な子供を守りましょう。

 

その他、手足口病ついて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

→【手足口病の正しい感染予防と適切な治療法、保育園への対処

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