夏風邪で喉が痛いときに試すと効果的な治し方4選
夏風邪でのどが痛むとき、痛みを和らげるためにどうしたらよいでしょう。乾燥するとのどは痛みます。のどの乾燥を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。また、のどで炎症を起こしていると、唾をのみこむときに痛みます。炎症にはどうしたらよいでしょうか。
乾燥対策
のどの乾燥を防ぐには、まず部屋の乾燥を抑えること、口で呼吸をしないこと、喉を潤すことなどが考えられます。
部屋の乾燥を防ぐ
夏は湿度が高いですが、エアコンをつけると除湿され、部屋の空気が乾燥します。また、エアコンの内部はカビが繁殖しやすく、カビが部屋に撒かれてしまい、それを吸い込んでしまうとのどを痛めてしまいます。エアコンをつけない、つけるとしてもタイマーをかける、設定温度を高めにする、など、控えめにすることが大切です。扇風機も風を起こすため、口を開けていれば乾燥します。
口呼吸をしない
鼻がつまっていると、口を開けて呼吸し、のどを乾燥させてしまいます。鼻の通りをよくし、鼻で呼吸するようにします。寝ているときは、どうしても口呼吸をしてしまいます。マスクをつけて寝るようにします。
のどを潤す
のど飴をなめると、唾液でのどが潤います。医薬品ののど飴にはのどの痛みや炎症に働きかける成分が入っています。小さな子供で飲み込んでしまう危険があるなら、トローチがおすすめです。トローチなら誤って飲み込んでも真ん中に穴があいているので、窒息することはありません。また、夏は冷たい飲み物を取りがちですが、温かいものをゆっくりと飲むと湿度が保てます。
唾がのみこめないときの対策
のどで炎症が起き、唾も飲み込めないほど痛むときは、やはり乾燥対策と同じように、飲み物で潤す、のど飴をなめる、マスクをして乾燥を防ぐ、という対処法があります。他には、うがいをしっかりする、のどへスプレーをする、などといった対処法があります。
うがいをする
うがい薬には三つのタイプがあり、ウイルスや細菌を殺す殺菌のタイプ、炎症を抑えて傷んだ組織を修復するタイプ、この二つの中間のタイプがあります。
殺菌タイプにはイソジンがあります。子供向けの殺菌作用があるうがい薬には、アルペンこどもうがい薬があります。青リンゴの味で、イソジンのにおいや味が苦手な子供でも使えます。また、透明なので服についても目立ちません。
炎症ケアタイプには、パブロンうがい液AZ、浅田飴AZうがい液などがあります。アズレンスルホン酸ナトリウムが入っており、粘膜の炎症を鎮静化する作用があります。
中間タイプには、新コルゲンコーワうがいぐすり、キレイキレイうがい薬などがあります。キレイキレイうがい薬は、フルーツミントアップル味とピーチ味の二種類があります。殺菌成分のセチルピリジニウムと消炎成分のグリチルリチンが入っています。
なお、イソジンに副作用があるのではないか、子供に使わせていいのか、という懸念があります。イソジンの副作用としては、甲状腺の機能が低下する、粘膜が痛む、正常な菌まで殺菌されてしまう、などがあります。これは長期にわたって使用した場合に現れる症状です。喉が痛むときだけ、イソジンを使って、通常は水でうがいするなど、メリハリをつけて使うようにしたほうがいいでしょう。
のどスプレー
のどに吹き付けるスプレーにも、イソジンに含まれる成分のヨウ素が使われているもので、殺菌作用があるものと、アズレンスルホン酸ナトリウム配合の炎症を鎮静化するものと、2種類があります。スプレーを使う場合、うがいと一緒で、あーっと声を出しながらスプレーすると、のどの奥まで行きわたります。子供向けのノドクリンには、マスカット風味か、ピーチ味があります。1歳半から使えます。生姜やお茶から成分を抽出して作った「食品」という位置づけで、のどに潤いを与えてくれます。
痰が絡む場合の対処法
痰には体の中に入ろうとする細菌やウィルスを、外に押し出そうとする働きがあります。そのため、痰を出した方がよいでしょう。のどで痰が絡んでいるときは、水分を多めに取ります。そうすると粘度がさがり、痰が切れやすくなります。先ほど述べた、うがいでも効果があります。
また、乾燥すると痰が絡みやすくなるために、マスクをしたりエアコンの設定温度を下げ過ぎないようにして、加湿するようにします。あおむけになって深呼吸して、息を3回吐き出してから咳をすると、絡んでいた痰が取れます。痰切りの薬もあります。病院に行くとよく出されるムコダインが、効果があります。
市販薬では、去痰CB錠、ストナ去たんカプセル、クールワン去たんソフトカプセルなどがありますが、いずれも錠剤やカプセルのため、慣れていない子供には飲みづらいかもしれません。その場合は、医師に相談し、ムコダインを処方してもらう方がいいでしょう。
咳の対策
痰が絡むとそれを外に出そうとして咳が出ます。そのため、痰をへの対処法を行い、痰をしっかり出すことが咳を抑えることにもなります。また、はちみつが咳止めに効きます。ただ、一歳以下の赤ちゃんには、はちみつは与えられないので、器具を使って鼻を吸ってあげる、ホクナリンテープを貼る、などの対処が必要です。ホクナリンテープは気管支拡張剤が入っており、脈が早くなるという副作用もあります。年齢や体重によって大きさが異なります。医師の診察を受けて処方してもらうのが一番よいでしょう。