妊娠中の性行為(セックス)胎児への影響を最小限にするポイントまとめ
妊娠中の性行為はOKなのかNGなのでしょうか?もし、性行為を行った際の胎児への影響を最小限にする為にはどうすればいいのでしょうか?そのポイントをまとめてご紹介させていただきます。
妊娠すると性行為をしてはいけないと思っている方が多いようですが、それは誤解です。妊娠していることで守らなければいけないことがありますが、それさえ守ればOKなんですよ。パートナーにもしっかりと理解してもらう為にも、できれば二人で最後まで読んでいただければと思います。
この記事の見出し
妊娠中の性行為(セックス)は大丈夫なの?
妊娠中の性行為は、妊娠週数によって制限があります。
まず、妊娠初期ですが、母体がとても不安定な時期です。悪阻もある方もいるので、ママになる準備が始まったばかりで、身体はめまぐるしく変化していきます。できる限りこの時期の性行為は避けることをおすすめします。
胎児の心拍が確認できて、順調にそだっているようであれば、可能ですが、できる限り優しくソフトセックスを心がけてください。激しい性行為は出血の元です。女性は体を冷やさないように注意しましょう。当然ですが、感染症予防の為に避妊具はしっかりと着けてもらいましょう。
妊娠中期に入り、安定期に入ると流産の可能性も低くなってくるので、性行為もOKです。ただし、まだお腹が大きくないこともあり、ついつい自分が妊婦であること、相手が妊娠していることを忘れてしまいがちです。安定期に入ったとはいえ、激しい性行為はNGです。あくまでソフトセックスを心がけてください。
行為の最中にお腹の張りや痛みを感じたら行為をすみやかに中止してください。安定期に入ったとはいえ妊娠しているのですから、避妊具はしっかりと着けてもらってください。
妊娠後期に入っても性行為はOKですが、中期よりも回数を減らし、お腹の張りと冷えに注意してください。また、お腹もだいぶ大きくなっているので、お腹に負担をかけないような体位で行うようにしましょう。また、妊娠34週を過ぎてからの性行為は、早産などのリスクがありますので、できるだけ性行為は行わないようにしましょう。
妊娠中の性行為(セックス)には、必ず避妊具を着けるようにしてください。感染症予防や精子による子宮収縮を防ぐ為です。
胎児への影響を最小限にするには
妊娠中の性行為(セックス)において、胎児への影響を最小限にする対策をご紹介させていただきます。
避妊具は必須!
先にも書かせていただきましたが、妊娠中の性行為においては、どんな時でも避妊具は必須です。妊娠中はママの免疫力も低下しているので、少しの菌にもすぐに感染してしまう可能性が非常に高いのです。何らかの感染症にかかってしまうと、胎児への影響もでてきますので、絶対に避妊具は着けるようにしましょう。
胸への刺激には注意
胸を刺激しすぎると、子宮収縮促進ホルモンが分泌されてしまうので、ひどい場合流産や早産という可能性もあります。あまり刺激しすぎずに、触れる程度にとどめておきましょう。
挿入は浅く!
常識的に考えてわかると思いますが、お腹には赤ちゃんがいます。深く挿入するということはお腹を圧迫してしまうことにもなりますので、浅くを心がけてください。
短時間ですませましょう
妊娠中の性行為は、OKとはいえ、子宮収縮やお腹を圧迫するなど、胎児の事を考えるとあまりいいことだとはいえません。できるだけ短時間ですませるようにしましょう。
体位を工夫する
正常位などはお腹を圧迫しますし、後背位は挿入が深くなりやすいので、あまりお勧めできません。後側位が一番体位的には安定していて、初期・中期・後期、妊娠中はおすすめの体位になります。ただし深く挿入しないよう注意してください。
セックスレスにならないよう注意
妊娠期間は10ヶ月10日といわれています。妊娠が分かった途端、パートナーを拒否してしまうのはよくありません。妊娠中も性行為は可能ですので、体調をみながら、スキンシップをとることも大切です。パートナーの方が妊娠中の性行為についてどう考えているのかなどを話しあうことも必要です。お互いの気持ちをきちんと話しあって、すれ違いのないようにしましょう。
妊娠期間は全く性行為がなく、出産してから初めての育児にクタクタで、気付けばセックスレスになっていたという夫婦はたくさんいます。さらに、妊娠中のパートナーの浮気や、産後の浮気も、セックスレスが原因であることが多いといわれています。そうならない為に、妊娠期間中も、恥ずかしがらずに、性行為についてきちんと話しあっておきましょう。