つぶすはNG!虫刺されでできた水ぶくれの正しい処置と治療法
子どもが虫に刺されると、大きく水ぶくれが出来ることがあります。
同じ虫に刺されても、大人と違う反応に、驚かれる方も多いでしょう。
どうして子供だけ水ぶくれまで出来てしまうのでしょうか。
また、水ぶくれが出来た時、どう対処したらいいでしょうか。
どうして水ぶくれが出来るのか
虫は刺した時に唾液を体に残して飛び去っていきます。
水ぶくれは、この唾液に対してアレルギー反応を起こしたことを示しています。
子供はまだ虫に刺された経験が少ないために、免疫反応も大きくなります。
また、最初は水ぶくれになっていなくても、掻いていると水ぶくれになります。
虫刺されから肌の荒れにつながっていくこともあります。
虫刺されだからと放っておかないで、かきむしらないように保護することが大切です。
水ぶくれは潰さない
水ぶくれの中には菌が含まれています。
この菌は黄色ブドウ球菌といい、普段から皮膚や鼻の中、腸内にいます。
これが傷口から入り、増える時に毒を出します。
かきむしったり潰したりして水ぶくれを壊すと、皮膚の他の所に菌が付き、新しい水泡が出来る、とびひにと悪化してしまいます。
うっかり潰してしまった場合は、手、傷口を石鹸で洗い流します。傷口の水分を拭き取り、薬を塗ります。
さらにガーゼで保護します。使ったタオルは熱湯に浸し、家族にうつらないようにします。
また、掻き壊さないように、爪を切りましょう。赤ちゃんであれば手袋をしてあげます。
薬を塗ってかゆみと炎症を抑える
水ぶくれを潰さないようにするには、かきむしらないようにします。
子どもは、言ってきかせても、かゆいと手が伸びてしまいがちです。
まずは水で患部をそっと洗い流し、水分をとります。
洗い流す時や拭き取る時は、潰してしまわないよう、気を付けてください。
次に薬を塗ります。
かゆみを抑える抗ヒスタミン、炎症を抑えるステロイドが配合された塗り薬を使いましょう。塗るときは、薄く延ばして下さい。
ステロイドと聞くと、塗りたくないと思うかもしれませんが、一時的に使い、とびひになる前に水ぶくれを抑えた方が、治りも早いです。
ガーゼで覆う
薬を塗った後は、ガーゼで覆い、刺激を受けても破れないようにします。
ガーゼは通気性があるので、密閉してしまう絆創膏より適しています。
絆創膏は密閉するために、蒸れて菌がさらに増える、はがす時に破れてしまう、何かの拍子につぶれても液を吸収してくれないので漏れ出てしまう、といった恐れがあります。
ひと手間かかりますが、ガーゼを使いましょう。
ガーゼを抑えるには、100円程度で買える紙絆創膏が便利です。
子どもはよく動くので、はがれてずれたり、寝ている間に外れてしまったりしやすいです。
関節のある部分は、しっかりと曲げて肌を伸ばした状態にして、貼っていきます。
こうすることで、動きに対し、はがれにくくなります。肌が弱い場合は、前の位置から少しずらして貼ります。
夜にしっかり手当
たっぷり薬がある場合は、夜寝る際に、ガーゼに薬を塗りつけて、患部に貼るようにすると効果があります。
ガーゼ、ヘラ、包帯、ハサミを用意します。
ヘラで薬をすくいとり、ガーゼ一面にまんべんなく伸ばします。
それを患部の大きさに合わせて切り、載せます。
もう一回り大きく切ったガーゼを上から載せ、包帯で固定します。
こうすることで薬がしっかり患部に入っていき、夜、寝ている間に十分なケアが出来ます。
薬とガーゼを上手く使って早く治せます。
その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。