ブヨの虫刺されは、要注意!すぐに対処したい治療法3手順
ブヨの虫刺されは、刺されてからかなり時間を経て、激しいかゆみを感じる、という特徴があります。ブヨは皮膚を噛み切って吸血するので、チクッとした痛みがある場合もありますが、そうでないこともあります。それは、噛みつく前に麻酔薬を注入するためです。かゆみもすぐに出ないので、ブヨに刺されたのかどうか、分からないこともあります。後から、蚊よりも激しいかゆみに襲われて、ブヨに刺されたかも、と気づく方も多いでしょう。
ここでは、どんな時に刺されやすいか、ブヨに刺されたらどういう症状が出るのか、治療法は何があるか、アレルギー反応が出た場合はどうするべきかを説明していきます。
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刺したのはブヨ?
ブヨは6月から9月にかけての朝と夕方、動きが活発になります。湿度が高く、曇っている日は、日中も活動します。3~5ミリの大きさで、地上の近くを飛び、水のそばに生息しているので、アウトドアやキャンプ中に足首周辺を刺されることが多いです。一匹でなく、群れになっていることもあるので、長袖、長ズボンを着用し、虫よけスプレーや蚊取り線香を使い、寄せ付けないようにしましょう。虫よけスプレーとして、エアーサロンパスがよく効きます。
ブヨに刺されたらどうなる?
刺された直後であれば、刺された所に血の点が出来ていたり、血がにじんでいたりします。数時間後に急激にかゆくなります。これは、ブヨがかみつく際に酵素毒を相手に注入するためです。ブトの酵素毒はすぐには人に効かず、しばらくしてから人に働きかけます。蚊に刺されたときよりも、腫れは大きく、熱を持ち、強く反応が出る場合は水泡が出来ることもあります。かゆみだけでなく、痛みもあります。痛みは数日すれば引きますが、かゆみは1~2週間続きます。
刺されてすぐが効果的
強烈なかゆみが襲う前に気が付けば、刺されたところから毒素を抜くことが出来ます。大人の指の爪を噛まれたところに立てて、絞り出してしまいます。子どもが刺された場合、自分では力が入りにくいので、大人がやってあげてください。
ポイズンリムーバーで吸い出す
ポイズンリムーバーという注射器の針がないような形の商品が、1000円から3000円で販売されています。これを肌に当てて空気を抜くと、患部の毒も出てきます。力を入れずにしっかりと吸い出すことが出来るので、家庭に一個あってもいいかもしれないですね。毒を出すことが出来れば、かゆみや痛みはかなり軽減されます。
ブヨの酵素毒を中和させる
毒を出した後は、清潔な濡れタオルでそっと拭き、43度以上のお湯を30分ほどかけ続けます。夏場のアウトドアにもカイロを用意しておくといいですね。ブヨの酵素毒は熱に弱く、温め続けることで中和されます。
かゆみが出てからのケア
刺されたことに気が付かないでかゆみが出てしまった場合は、まず、患部を石鹸で洗い流します。水分を拭き取って、刺された所を冷やす、温めるを繰り返します。冷やすことで痛みやかゆみは和らぎ、温めることで炎症を抑えることが出来るからです。カイロや湯たんぽ、保冷剤を利用しましょう。
傷口に抗ヒスタミン剤、ステロイド剤が入った薬を塗り、かきむしらないようにします。子供がついかきむしってしまう場合は、ガーゼや包帯をして傷を悪化させないようにします。絆創膏ははがすときに皮膚にダメージを与えてしまうので、貼らないようにします。
アレルギー反応が出たら
ブヨの酵素毒は、蚊よりもアレルゲン成分が強いです。蜂に刺されてアナフィラキーショックを起こすことがありますが、ブヨでも起こすことがあります。アレルギーの反応が強く、二回目に刺された人は、注意が必要です。刺されて数時間以内にじんましん、呼吸困難、血圧低下などの症状が出る可能性があります。また、1~2日経ってアレルギー反応が出る場合もあります。赤斑や水泡ができます。このような症状が出た場合は、次に他の虫に刺された時、重症化する恐れもあります。必ず医師に相談しましょう。
その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。