子供が夏バテで見られる症状と特に危険なサインの見分け方

暑い日が続くと、子供も夏バテします。元気に走り回っていた子が、なんとなく元気がない、いつもはもっと食べるのに食事ものろのろ食べている、といったような様子が見られたら、夏バテしているかもしれません。もっと具体的な症状を見ていきましょう。

 

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夏バテの症状

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症状は大人とよく似ています。大まかに、疲労感がある、食欲がなくなる、自律神経が上手く働かない、の三つに分けて考えることが出来ます。

疲労感

体がだるそうだったり、無気力だったり、イライラしたりすると夏バテしている可能性があります。これらは、食欲や自律神経と関わりあっています。

食欲不振

食欲が落ち、体重が減るなどの症状が出ます。暑いと食べ物がのどを通らず、水分ばかり取りがちです。胃腸に余分な水分がたまると、むくみや冷えが起きます。また、胃腸の働きが低下して食欲が落ち、食事をとっても消化不良を起こしてしまいます。

これが続く、と慢性的な疲れやだるさにもつながっていきます。夏休み、三度の食事作り、やる気がないときもあるでしょうが、しっかり食べて、元気に夏を乗り切りたいですね。

自律神経が上手く働かない

意志とは関係なく働く神経を自律神経と呼びます。夜、寝ている間、呼吸出来るのも、何かで緊張したときに、心臓がドキドキして冷や汗が出るのも、自律神経が働いているからです。

一つの器官に二つの神経、交感神経・副交感神経を送っており、心臓を始めとする内臓の働きを強めたり弱めたりしています。血管や汗腺にも働きかけています。暑くなると汗を出して体温を下げようとします。

昼は交感神経が、夜は副交感神経が主に働くのが通常ですが、夜暑くて眠れなかった、冷房の効いた場所と暑い場所を行き来する、冷たいものをとりすぎる、などを繰り返すと、自律神経が働き過ぎ、バランスを崩してしまいます。

それは体調に直結し、吐き気、微熱、めまい、便秘、下痢などの症状がでます。これが、夏バテの症状となります。

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日常的に出来る、夏バテの対処法

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自律神経をうまく機能させることが、夏バテの予防につながることが分かりました。一日の過ごし方を見直すことが大切です。特に、食欲が落ちがちな夏。食事の面で気を付けたいことを挙げました。

【1-2-2】夏バテ防止の生活リズム

早寝、早起きする、三度の食事を摂る、冷房を効かせすぎない、外遊びをする、長い昼寝を控える、お風呂にゆっくり浸かる、などがちゃんとできているかどうか、今一度見直します。

冷房は28℃設定とよく言われます。外気との温度差が自律神経の調子を狂わせるので、5℃以内に収まるようにします。28℃であれば、気温が上がった日、ほぼ5℃以内に入りますが、33℃を超える日も増えてきました。

外気の温度にも気を配りましょう。また、外出先でエアコンが効きすぎていることもよくあります。羽織るものを持参しておきましょう。

食事で注意すること

夏バテしているから、精のつくものをと、ウナギや焼き肉を食べると、消化不良になってしまった胃腸には負担がかかります。

夏バテしてから食べるのではなく、胃腸がまだちゃんと働いている時点で食べましょう。水分を摂りすぎないようにするため、果物も食べます。夏の果物には体の熱を抑えてくれる働きがあります。すいか、メロン、もも、すもも、マンゴー、パイナップルなどでビタミンも摂れます。

ヨーグルトも腸の働きをよくしてくれるので、一緒に摂ってもよいですね。野菜が取りにくい時は、スープや味噌汁に入れると量が食べられます。そうめんや冷ややっこ、焼き魚や刺身などに、薬味を使って、さっぱりした食感にする、といった工夫も出来ます。

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こんな時は注意!

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夏バテの症状の中でも吐き気と下痢には注意が必要です。吐き気と下痢は、夏バテではなく、食中毒の可能性があります。食中毒も、菌の種類によっては熱がそれほど高く出ないものがあります。

カンピロバクター、大腸菌、リステリア菌などの場合、38.5℃以下に収まることが多いです。

また、熱中症の可能性もあります。下痢や吐き気が続く場合は、病院の診察を受けましょう。熱中症の症状で夏バテと見分けにくいものに、めまいや顔のほてり、筋肉痛や筋肉のけいれん、体のだるさや吐き気、汗が止まらない、もしくは全く出ない、体温が高い、皮膚が赤く乾いている、といったものがあります。

これらの症状が出た場合、外で暑いところにいたのか、部屋の中でも温度と湿度が高かったか、環境を確認します。

熱中症の可能性があれば、涼しいところで安静にして体を冷やし、イオン飲料を摂ります。熱中症にかからないために、普段から、部屋の中でも、温度や湿度を把握することが大切です。また、夏バテしにくい生活を送ることが、熱中症予防にもつながりますので、是非実践してください。

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