虫刺されとは異なる、大きな腫れと水ぶくれが伴う原因と治療法

子どもが、蚊、ノミ、ダニに刺されると、ぷっくり腫れあがって水ぶくれが出来ることがあります。大人と全く違う反応に、びっくりするかもしれませんが、まだ虫の唾液に免疫がない子どもは水ぶくれや大きな腫れを作ることがよくあります。でも、その水ぶくれが異様に大きくぷっくりと膨れたら、何かおかしな病気にかかったのかと心配になるでしょう。

このような症状が出た場合は、小児ストロフルスという虫刺されからくる病気である可能性が高いです。びっくりするような腫れも、適切な処置をすれば治っていきます。では、一体どんな病気なのでしょうか?また、どのような処置をすればいいのでしょうか?

 

 

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小児ストロフルスの症状

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次のような症状が出た場合は、小児ストロフルスの可能性があります。まず、蚊、ノミ、ダニに噛まれて腫れた後、中心部に水が溜まります。ぷっくりと水風船のように膨らみが出来ます。かゆみが強く、掻き壊すと新しいブツブツが出来ます。水泡が化膿することもあります。10日間ほどで色素沈着して治り、次第に目立たなくなっていきます。虫に刺される春から夏にかけて、発症することが多く、8歳未満の子がかかりやすいです。特に乳幼児に見られます。

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小児ストロフルスの原因

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乳幼児は、まだ虫が残した酵素毒に対する、免疫がついていません。そのため、同じ蚊、ノミ、ダニに噛まれても、免疫のある大人に比べて大きく反応してしまいます。虫に刺されると、多くの人は赤く腫れ、かゆみを感じますが、これ自体が虫の酵素毒に対するアレルギー反応です。小児ストロフルスは、アレルギー反応が強く出たことによります。アレルギー体質、アトピー体質の子どもがかかりやすいのです。

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年齢が上がれば改善する

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小学生に上がる頃には、虫の酵素毒に対する免疫力がついているので、発症しなくなっていきます。それまでは、どこにでもいる虫なので避けようがありませんが、極力虫に刺されないようにするしかありません。また、刺されたら適切な処置を施しましょう。

治療法は?

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病院では、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服薬を処方します。また、腫れた部分にステロイド外用薬を塗ります。どちらも個人では用意が難しい薬です。たかが虫刺されで病院に行くなんて大げさ、と思わないで、診察を受けて薬を服用し、掻き壊してとびひなどになる前に治しましょう。

虫に刺されない工夫

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虫に刺されなければ、小児ストロフルスにもかかりません。全く刺されないようには出来ませんが、極力避けたいものです。 

外出時

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虫がいそうな場所には、長袖、長ズボンを着用し、露出部分を減らします。蚊は黒っぽい色に寄ってくるので、明るい色の服を着ます。蚊は、朝5時から6時、夕方6時から7時によく活動します。この時間の外出は気を付けます。汗をかいていると蚊が反応して寄ってくるので、こまめに拭きます。

虫よけ

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虫よけも利用します。この時期は日焼け止めを併用する人が多いでしょう。どちらを先に塗ったらいいのか、迷うこともあります。シートで拭くタイプの虫よけを利用する場合は、先に虫よけを拭き伸ばし、その後に日焼け止めを塗ります。ジェルタイプの虫よけも同様に、先に塗ります。効き目が落ちて来たら、上から塗ってあげます。

家では

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蚊は水が溜まっていると、少量でも卵を産み付けに来ます。ベランダや庭に、バケツなどを置いていると、雨が降ると溜まります。こまめに捨てるようにします。また、玄関やベランダから蚊は入っていきます。玄関用、網戸用などの殺虫剤を、蚊がよく出る時間帯に合わせて噴射するとよいです。部屋の中では電気蚊取器がよく効きますが、窓を開けて涼をとる場合は効きにくいです。エアコンと電気蚊取器の組み合わせなら、よいでしょう。子どもにエアコンの冷気をあたらせたくない場合もあります。この場合は蚊帳を使うという方法もあります。

布団にも掃除機

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ダニは寝ている間に噛んできます。布団のダニにも注意します。布団乾燥機を使って布団に高温をあてます。50度なら20から30分、60度なら即、ダニは死にます。布団乾燥機でダニを退治した後は、掃除機を両面にかけて、死骸や糞を吸い取ります。

 

その他、虫刺されについて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

→【虫刺されの種類別・症状別の対処法一覧とよく効く市販薬

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