鏡餅のおいしい食べ方は?意外と知らない飾る場所や意味などをご紹介
お正月の鏡餅。最近は飾らない家庭もありますが、いかがでしょうか?100円ショップでも手に入るので、気軽に日本の伝統を続けていきたいものです。そこで飾った後の鏡餅のおいしい食べ方、鏡餅の飾る場所や意味をご紹介しましょう。
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鏡餅を飾る場所とは?
鏡餅を飾る場所は昔は床の間に飾る家庭が多かったようですが、実は決まりはありません。自分にとって大事な空間に飾るのがいいと言われています。さらに意外なことに1ヶ所だけではなく、家中に飾ってもいいのです。では一般的な場所としてはどういう場所がいいのでしょうか?
- 一番立派な鏡餅は玄関や床の間に飾る。
- 小さめな鏡餅は神棚や仏壇に飾る。
- 何個かの鏡餅があれば、家族の部屋、リビング、トイレ、台所に飾る。
その他、大事な空間であればどこに飾っても問題ありません。
鏡餅を飾る場所の意味とは?
「トイレの神様」という歌があるように、昔からトイレには神様がいると信じられてきました。そのように家中に神様が祀られていて、鏡餅をお供えするのです。鏡餅を飾る場所によって意味があるのですが、それぞれの神様とその場所に飾る意味をご紹介しましょう。
かまど神
かまどや暖炉などの火にまつわる神様です。火は自分で苦労して起こさなければならなかった時代、主婦にとって火を絶やさないことは大事な仕事でした。火は生活に欠かせないものであったものの、火事を起こす災いの元でもありました。そこで火を扱う台所に神様を祀って、守ってもらおうと願いを込めたのです。台所に鏡餅を飾りましょう。
納戸神
現在は納戸というと物置小屋のイメージがありますが、昔は夫婦の寝室として使われる大事な場所でした。その場所に神様を祀っていました。夫婦の寝室に鏡餅を飾りましょう。
かわや神
この神様がいわゆるトイレの神様です。かわや神は古来から安産や子育てにまつわる神様と伝えられてきました。トイレに鏡餅を飾りましょう。
水神
井戸や水汲み場などの水にまつわる神様です。水は生きていくためになくてはならないものなので、お供えすることで恩恵を受けられるように祈ります。水回り関係の場所に鏡餅を飾りましょう。
飾った後の鏡餅を美味しく食べるにはどうすればいい?
まず鏡餅をいつまで飾るかですが、一般的に1月11日の鏡開きの日までとなっています。ただこれは地域によって違いがあり、関西地方では1月15日であったり20日であったりします。そしてその鏡開きの日にお餅を割って食べることで、今年1年家族の幸せを祈願するのです。
ですが鏡餅は飾ってから2週間から3週間近く経っていますから、カチンコチンに固まっています。これをどうやって美味しく食べることができるの?と疑問に思うことでしょう。そこで家庭でできる鏡餅を美味しく食べる方法をご紹介します。
下準備
鏡餅を鏡開きします。トンカチなどで細かく割ります。固すぎて割れない場合は、割れるようになるまで電子レンジで10秒ずつチンをします。柔らかくし過ぎると、逆にトンカチで割れなくなってしまうのでほんの少しだけで大丈夫でしょう。また切腹を連想させるので、包丁を使って切るのはNGです。
揚げもちにする
小さくしたお餅を油でカラッと揚げて、塩または醤油をふります。シンプルですが、これが一番美味しく間違いありません。
お雑煮やお汁粉
一口大位にしたお餅を水に浸かるようにして、水餅を作ります。ある程度の固さになったらお雑煮やお汁粉に入れて、少しだけ火を通せば出来上がりです。
あべかわもち
大きめに割ったお餅を水に一晩浸けておきます。そのまま電子レンジでチンすると、柔らかくなります。醤油をかけて海苔で巻くと、みんなが大好きなあべかわもちになります。きな粉やあんこをかけて、好みのお餅を食べるのもオススメです。