金木犀と銀木犀の違いは?見分け方のコツは3つ!香りや花言葉、時期は?
金木犀は知っている方も多いのですが、銀木犀というのはいがいにあまり知られていないようです。この二つの花の見分け方のコツをご紹介させていただきます。香りや花言葉、花の色など、その見分け方はいくつかあります。
金木犀といえば、その香りに魅了される方が多いですよね。なんとなく秋になると毎年香ってくるその香りで、季節を感じとれるので好きな方も多いようです。絶対に必要ではない知識ですが、雑学の一つとして、金木犀と銀木犀のことを知っておくというのもいいのではないでしょうか。
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金木犀と銀木犀の違いについて
金木犀と銀木犀、まるで双子のような名前ですが、この二つの花の見分け方のコツをご紹介させていただきます。
1.花の香り
金木犀といえば、香りですよね。皆さんもご存知だと思いますが、金木犀の香りはとても甘い香りです。かなり離れた場所からでもその香りが漂ってくるほど、とても香りが強く、香水などにも用いられる程です。
一方、銀木犀の香りも甘い香りなのですが、甘さの中に優雅さと繊細さを持っています。金木犀と比較すると、花に近づかないとわからないほど、香りが弱いので、なかなか香りでは気づきにくいかもしれません。
2.花の色
花の色は全く違っているので、ここでこの二つを見分けるのが一番見分けやすいと思います。金木犀はオレンジ(金?)、銀木犀は白い花を咲かせます。金木犀は、所々固まって花を咲かせますが、銀木犀は、小さい枝先にいくつか花を咲かせます。
3.葉の形状
花が咲く前に見分けるには、葉をみればすぐにわかります。金木犀の葉は先端がとがっていて、トゲが大きいのですが、銀木犀はトゲはありますが細かいので、パッと見た感じでは、トゲがないようにみえます。表面もツヤツヤしています。
4.開花時期
金木犀は、秋が深まってくる10月頃にしか咲きません。1年の決まった時期にしかあの香りを楽しむことができないんですよね。
一方、銀木犀も10月に咲きますが、それ以外にも1年に何度か花を咲かせて楽しむことができます。
5.花言葉
名前も双子のような名前で、花の形も似ているので、花言葉も同じと思われがちですが、実はそれぞれに花言葉がつけられています。
金木犀:初恋・陶酔・謙虚・謙遜・真実
銀木犀:初恋・唯一つの恋・高潔
どちらにも共通しているのは「初恋」です。こうしてみてみると、どちらの花言葉もいい言葉が並んでいますね。
金木犀と銀木犀の見分け方
金木犀と銀木犀の見分け方は、先にご紹介させていただいた違いの中の、
- 花の香り
- 花の色
- 葉の形状
この3つになります。二つの花が咲いている10月頃であれば、花の色をみるだけですぐに見分けることができます。花が咲いていない時期でも、葉の形状をみると、金木犀の方は、子どもの目からみると、クリスマスの時期に多く目にする柊の葉に似ているので、子どもでもすぐに見つけられるかもしれませんね。
秋に二つの花を楽しみましょう
銀木犀という花の事を、今回初めて知った方も多いかもしれません。当然、金木犀があって、そこから品種改良などで銀木犀が生まれたと思いますよね。ですが、それは全く逆なのです。
そもそも、この2つの花の原産地は中国です。中国生まれての花なのです。中国では「桂花」と呼ばれていて、お酒の「桂花陳酒」にも使われています。とてもいい香りがするお酒なので、好きな方も多いのではないでしょうか。
もともとは銀木犀という木があり、そこから変化して生まれたのが、金木犀なのです。香りで知られているのが金木犀なので、どちらが先かということを知っている人は、少ないかもしれませんね。
銀木犀は年に数回咲きますが、金木犀と一緒に楽しめる時期は1年に1度しかありません。香りは断然金木犀の方が強いのですが、二つの花が並んで咲いている様子はとても美しいものです。目で見て楽しみ、香りに癒される。10月頃が見頃になりますので、散歩がてら、金木犀と銀木犀を探してみるのもいいのではないでしょうか。
広いお庭があるのなら、二つの木を植えるのもいいかもしれませんね。