妊娠中にできる血糖値を下げる運動!楽しく効果的なマタニティビクス
妊娠中に血糖値が高くなるというのはよくあることです。しかし今まで自分には関係がなかった血糖値。妊娠中の検診で急に血糖値が高めと言われても、「まさか自分が…?」という感じでしょう。お腹の赤ちゃんが大丈夫なのかも気になるところです。そこで妊娠中に血糖値が高くなる原因から改善するための運動までをご紹介します。
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なぜ妊娠中に血糖値が高くなるの?
体内で血糖値を下げる役割があるインスリンというホルモンはご存じの方も多いでしょう。妊娠中にはホルモンバランスや体質の変化が大きく、通常の体とはまったく違う状態です。赤ちゃんをお腹の中で育てるための胎盤からは、インスリンの分泌を抑制するホルモンが出ているために血糖値が高めになってしまうのです。
またママの血液を通して赤ちゃんに栄養が行きますが、ブドウ糖もその一つ。常に供給しなければいけないので、ママの体は血糖値を保とうと高くなるというのも要因です。そして妊娠中は心配事や不安を抱えるママが多く、ストレスもたまりがちに。このストレスを抑えようとするホルモンも血糖値を上げる働きがあります。このように妊娠中に血糖値が高めに出てしまうのは、ある程度しょうがないことなのです。
血糖値が高めの場合病院では何をするの?
血糖値は血液中のブドウ糖の濃度の値を指しますが、空腹時100mg/dl以下、食後140mg/dl以下が正常値の範囲となります。これは妊娠中であっても同様です。妊婦検診では血液検査があり、この正常値を超えてしまうと再検査または治療を行います。妊娠中に血糖値が高い状態を「妊娠糖尿病」といいますが、大抵の場合治療の必要はなく食事や運動で改善をするように指導されます。
血糖値を下げるためにはどうすればいい?
上記で説明したように、妊娠中に限らず血糖値が高めの人には食事療法と運動療法で改善をはかっていきます。ただ妊娠中に食事療法を行う場合は、赤ちゃんに必要な栄養が不足しないようにすることが重要なので、かかりつけ医師の指導を受けた上で行います。そこで血糖値の改善には妊娠中に限らず全ての世代で運動が有効となるわけです。
血糖値を下げるために妊娠中でもできる外で行う運動とは?
血糖値改善には有酸素運動が一番と言われています。有酸素運動といっても、なにも難しい運動をする必要はありません。妊娠中はお腹が張りやすいので早歩きでハードな運動ではなく、ゆったりとした散歩でも十分です。体の調子がよければ1時間程度歩くようにしましょう。また食後に血糖値が上がるので、食べてすぐ運動した方がいいの?と思うかもしれませんが、食後すぐの運動は体に負担がかかります。
食後30分から1時間程度したら胃が落ち着くので、そこから始めましょう。有酸素運動そのものが血糖値を下げるのに効果的あるのと同時に、ウォーキングはストレス発散にもなりますので、血糖値を下げるには利にかなった方法と言えます。なるべく継続することが大切なので、週3~5日のペースで運動できると理想的です。
血糖値を下げるために妊娠中でもできる室内の運動とは?
血糖値を下げるためには継続的な運動が効果的です。しかし外での運動は天候にも左右されますし、雨が続いてしまうと運動の習慣がストップしてしまうことも。そんな場合には室内でもできる運動も知っていると便利です。妊娠中に室内でできる有酸素運動として挙げられるのがマタニティビクスです。
マタニティビクスとは妊娠中に行なえるようアレンジされたエアロビクスで、エアロビ同様にリズム良い音楽に合わせて、体を動かす体操です。もちろん妊娠中でも安心してでき体に負担をかけない運動となっています。血糖値を下げるだけでなく、体力をつけて安産を目指すことができます。妊娠中は通常の体ではないので、自己判断で運動するよりもまず初めに自治体や産院で行うマタニティビクスに参加することをおススメします。
もちろん運動を始める前には、医師に相談してからがいいでしょう。マタニティビクスがどういうものかイメージがわかない方はこちらの動画で雰囲気がわかります。