柿の食べ合わせが最悪なものと一緒に食べたい食材ベスト2とワースト3
秋が深まってくると、いよいよ美味しく甘く実をつける柿。昔から「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほど健康効果にも優れています。栄養もたっぷりで健康にもいいものですが、食べ合わせによっては良くも悪くもなるのです。せっかく美味しく食べたのに、体に悪影響を与えるとなってはもったいないですよね。
そこでここでは柿の栄養と食べ合わせについてをまとめてみました。
この記事の見出し
柿の栄養や健康効果は?
柿は元々中国から伝来してきた果物で、日本では最も古くから食べられてきたと言われています。柿には甘柿と渋柿がありますが、ここでは一般的によく食べる甘柿についてお話しましょう。
柿の栄養
存知の通り甘柿は熟すと甘く、渋みの素であるタンニンという成分が熟すと口の中で溶けにくく不溶性となるためです。そして柿の栄養の最大の特徴が、意外にもビタミンCが大量に含まれていることです。1個食べるだけで1日分のビタミンCが摂取できるのです。また果物としては珍しく、ビタミンAも含まれています。補足ですが、渋柿でつくる干し柿には製造段階でビタミンCが壊れてしまうために殆ど含まれていません。
柿の健康効果
柿はビタミンCやビタミンAが豊富なことから、喉の粘膜を保護したり免疫力を高める効果が期待できます。またビタミンCが肝臓の働きを助けてくれるので、二日酔いにも効果的です。
柿の注意点
柿には体を冷やす働きがあるので、昔から妊婦が食べ過ぎると流産しやすいと言われてきました。また消化に悪い食べ物とされています。体にいいと言っても食べ過ぎは毒です。健康な方もそうですが、特に妊娠中の方は1日1個程度にしておきましょう。
柿の食べ合わせが最悪なもの
食べ合わせは昔からの知恵で言い伝えられてきたもので、あらゆる分野で進歩した現代の日本では当てはまらない部分もあります。しかし昔から言われてきたことはそれなりに理由もあり、避けるべきものは避けた方が無難でしょう。
柿については栄養価や健康効果は優秀ですが、食べ合わせによってはいい所を発揮できないばかりか悪いと言われてきたものもあります。柿と食べ合わせが悪いものを何個か挙げていきましょう。
①柿+蟹
柿と同様に体を冷やし、消化に悪い食べ物と言われている蟹。あまりない組み合わせではありますが、柿と蟹を同じ食卓に並べるのは避けた方が良さそうです。なぜそう言われているのかというと、運搬技術が発達していなかった昔は、山のものと海のものを組み合わせるのは無理があり食中毒のリスクがありました。
両方の食材に体を冷やし消化に悪いのもあって、医療も発達していなかった昔は亡くなった方もいたのかもしれません。注意喚起の意味でも柿と蟹の食べ合わせの悪さは、現代になっても言い伝えられています。
②柿+タコ
タコも消化が悪い食べ物なので、柿と食べることはおすすめできません。
③柿+人参、きゅうり
人参やきゅうりにはアスコルビナーゼと呼ばれる酵素が含まれており、これがビタミンCを破壊してしまう働きがあります。柿には豊富なビタミンCが含まれていますが、せっかくのビタミンCが破壊されてしまうとなっては避けた方がよさそうです。ただしアスコルビナーゼは酸に弱く、酢の物にしてしまえばその働きを心配しなくても大丈夫でしょう。
柿の食べ合わせで一緒に食べたいもの
柿の栄養や健康効果から推測される相性の良い食材を挙げてみます。
①柿+お酒
柿には二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを分解して解毒する作用があります。二日酔いの朝に食べるのもいいですが、お酒を飲む前に食べるのもオススメです。
②柿+きな粉
柿の豊富なビタミンCがきな粉に含まれる鉄分の吸収を助けてくれます。特に貧血ぎみのかたには、オススメな組み合わせです。