インフルエンザ予防に効果あり!葛根湯や麻黄湯の漢方薬で初期に効く飲み方

寒気がして熱が上がり始めたときには、インフルエンザにかかっているのか、風邪なのか、原因がはっきりしません。インフルエンザの検査は、発症してから24時間~48時間までの間に行うと、最も結果が分かりやすいです。そのころにはウィルスが体の中で増殖してしまっているということでもあります。

インフルエンザかもしれない、という疑いがあるときには、葛根湯や麻黄湯など、漢方薬を服用すると効果があります。

 

スポンサードリンク

インフルエンザの初期の症状

b12385

インフルエンザにかかると、強い寒気や関節痛があり、熱が急激に上がり始めることが多いです。熱も高く、40℃近くまで上がることもあります。熱が上がるのは、体がウィルスに対抗しようとしているためです。無理に下げると、ウィルスが増殖し、長引くことになるので、上がり始めは体温を上げるように努めます。

咳や鼻水、のどの痛みなどは少し遅れてか、同時に始まります。嘔吐や下痢をすることもあります。風邪は、それよりも穏やかに進行します。初めから、鼻水、咳、のどの痛みといった呼吸器に症状が見られます。

スポンサードリンク

葛根湯がインフルエンザ初期に効く

a2908

葛根湯の効能とインフルエンザに効く理由、葛根湯の飲み方、副作用についてご紹介します。

葛根湯の効能

葛根湯は漢方薬でもよく名前を聞く薬です。発汗作用があり、体の熱や痛み、腫れを発散する効果があります。風邪の引き始めに寒気がするとき、頭痛、肩こり、筋肉痛、じんましんなどに効果があります。風邪の引き始めといっても、汗が出ていない状態で、寒気があり、頭痛や咳、うなじの部分にこわばりがあるときに適しています。葛根湯には次の7つの生薬が配合されています。

  1. 葛根
    発汗や発散を促します。
  2. 麻黄
    交感神経を刺激する、エフェドリンが含まれています。
    気管支を拡張し、痰が絡んだり炎症を起こしたりして呼吸が苦しくなるのを、和らげてくれます。
  3. 桂皮
    発汗や発散を促します。
  4. 芍薬
    痛みを和らげます。
  5. 甘草
    痛みを和らげます。   
  6. 大棗(たいそう)
    体を温めたり、腸の動きを抑制したり、腹痛を和らげたりします。麻黄の強い働きを和らげてくれます。
  7. 生姜(しょうきょう)
    発汗作用があります。新陳代謝を高めます。

葛根湯は、これから熱が上がりそう、という時に服用すると、発汗や熱の発散を助けてくれます。そのため、風邪の引き始めにも、インフルエンザの疑いがある場合でも、服用できます。

葛根湯の飲み方

漢方薬は、食前か食間に飲むことが多く、葛根湯も同様です。食前は食事の前の20~30分前、食間は、食事と食事の間で、食事の後、2時間後くらいです。つまり、空腹時に飲む薬です。飲む際は、体を温めようとしている時なので、ぬるま湯がよいです。お湯に溶かして、それを飲んでもよいです。

同じ成分を含んだ薬などは、強く効きすぎることがあるので、注意が必要です。医師や薬剤師に相談する方がよいです。

葛根湯の副作用

胃腸が弱い人や、発汗が多い人、心臓病、高血圧の人は病気を促進してしまう恐れがあるので、不向きです。特にそういった持病がない人で、吐き気があるので飲みにくい場合は、食後にしたり、水で飲んでもよいです。

スポンサードリンク

麻黄湯の効能と飲み方

b11994

麻黄湯も、インフルエンザの疑いがあるときに処方されることがある漢方薬です。汗がかけないで、熱が体にこもっているときに使うとよいです。

麻黄湯の効能

葛根湯にも含まれている麻黄ですが、これを主薬とした漢方薬です。そのため、強い薬とも言えます。老人や子供、虚弱体質の人には不向きな漢方薬です。汗が出ておらず、寒気がする場合に、発汗させて熱を下げる働きがあります。また、口の中が乾いている、のどの痛みがある場合は、使わないほうがよいです。配合されている生薬は4つです。

  1. 麻黄
  2. 桂枝
    麻黄と同じく、発汗、発熱の作用があります。
  3. 杏仁(きょうにん)
    胸に溜まった水や痰に効果があります。風邪や咳止め、喘息に用いられます。 
  4. 甘草

麻黄湯の飲み方

麻黄湯も葛根湯と同様に、食前か食間に飲みます。お湯で飲むのがおすすめです。お湯に溶かして飲んでもよいです。吐き気があるときは、食後や、水で飲んでもよいです。

麻黄湯の副作用

麻黄や桂皮が入っており、発汗や発散の作用が強いので、体の弱い人やお年寄りや子供には向いていません。発汗の多い人、心臓病、高血圧などの人も服用しないようにします。同じ成分が配合されている薬を飲むときは、作用が強まるので、薬剤師などに相談しましょう。

スポンサードリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ