湿度を上げると死ぬ?風邪の原因ウイルスの種類別特徴と対処法

風邪の原因となるウイルスは1種類ではありません。たくさんの種類があり、種類によって症状が異なります。春夏秋冬、季節によっても流行しやすいウイルスは違うので、子育てをしているママさんには是非知っておいてもらいたいと思います。

どの時期にどんなウイルスが流行るかを知っていることで、早めに対処することができます。

 

風邪の原因となるウイルスや、それ以外に原因があるのか、種類別の症状や潜伏期間、生存期間などをご紹介させていただきます。

また、季節別に流行るウイルスや、有名なインフルエンザやRSウイルスなどとは違うのかなどもご紹介させていただきます。

 

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風邪の原因となるウイルスは?他にも原因はあるの?

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風邪の正式名称は「風邪症候群」と言います。原因となるウィルスは1種類ではなく、200種類あるとされています。この数字を観るとゾッとするかもしれませんが、医学が進歩し、検査技術も進化しているので、今まで見つかっていたなったウイルスが発見されるようになり、このような大きな数字になっています。

一般的に知られているものでは次のような物があげられます。

  • ライノウイルス(鼻風邪)
  • コロナウイルス
  • アデノウイルス
  • RSウイルス
  • パラインフルエンザウイルス
  • エンテロウイルス

風邪はこれらのウイルスだけが原因ではない場合があります。細菌などからくる風邪もあります。よくウイルスも細菌も同じだと思われている方もいるようですが、この二つは全く違いますので、注意してください。細菌が原因とされているので有名なのが「溶連菌」「マイコプラズマ」「クラミジア」です。

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風邪のウイルスの種類別特徴について

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先にご紹介させていただいた風邪のウイルスについての特徴をまとめると次のようになります。

1.ライノウイルス

鼻風邪を引き起こす原因のウイルスですので、鼻づまりやくしゃみ、頭痛やのどの痛みなどの症状が出ます。水のような鼻水から始まり、症状が進行すると、粘り気のある黄色や黄緑色の鼻水へと変化していきます。

発熱はしないケースが多いのですが、発熱しても、それほど高くはなりません。鼻やのどなどに侵入し、潜伏期間は1~3日と短くなっています。このウイルスは50%以上の湿度で生存するとされています。

2.コロナウイルス

風邪をひくひとの、約15%がこのコロナウイルスを言われるほど、とても私たちに身近なウイルスです。症状としては、鼻水・鼻づまり・くしゃみ・喉の痛み・咳などのように鼻と喉に症状がでます。

稀ですが、このウイルスが原因で小児ぜんそくになるケースもあります。潜伏期間は1~2日。発症してから3日程度で、体の防御機能がウイルスを撃退するので、症状もおさまってきます。

3.アデノウイルス

一般的に「プール熱」と呼ばれている原因のウイルスです。症状は軽度から重度まで幅広く、主に喉の腫れと痛み、結膜炎、高熱などがあげられます。潜伏期間は5~7日となっており、発症してから1週間程度で症状も落ち着きます。このウイルスは湿度が高い程、生存率も高くなります。

4.RSウイルス

近年、このウイルスが乳幼児にとってとても危険であるとされています。小さいお子様がいらっしゃるママさんたちはご存知だと思います。気管支炎や肺炎を引き起こすリスクがあるので、注意しなければいけません。

症状は風邪と同じで、発熱・咳・鼻水なので、普通の風邪と症状が似たウイルスなので、ひどい風邪だったと思っているものも、実はこのRSウイルスだったということも少なくありません。

 

潜伏期間は2~8日とされています。ほとんどの場合1~2週間程度で治りますが、症状がなくなってから1~3週間程度は、感染力が残っているので注意が必要です。

このウイルスは湿度に弱いので、室内の湿度をあげるだけでも、ウイルスの生息を防止することができます。

5.パラインフルエンザウイルス

「インフルエンザ」と入っていますが、みなさんが知っているインフルエンザとは違います。症状としては、風邪と同じで発熱・咳・鼻水などがあげられます。喉頭炎や仮性クループ、喘息などをおこしやすいので注意が必要です。潜伏期間は2~6日です。

6.エンテロウイルス

夏風邪の原因の多くが、このエンテロウイルスです。ママさんならご存知の、手足口病やヘルパンギーナや胃腸炎などが代表的疾患です。症状としては風邪の症状に下痢を伴うことがあります。

この便からウイルスがでてくるので、症状が治まっても1ヶ月程度はおむつ替えなどの際は注意が必要です。潜伏期間は3~7日で、湿度が高い程生存率も高いウイルスです。

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季節別流行ウイルス

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風邪のウイルスは、春夏秋冬、季節によって流行るウイルスに違いがあります。

春:ライノウイルス・アデノウイルス・パラインフルエンザウイルス
夏:アデノウイルス・エンテロウイルス
秋:ライノウイルス
冬:コロナウイルス・RSウイルス・アデノウイルス

このように、季節ごとに流行する傾向にあるウイルスは違いますが、これは絶対ではありません。インフルエンザも昔は冬に流行するものだといわれていましたが、今では年間通して注意が必要になっています。

ですから、流行時期でなくても、日頃から手洗いうがいを徹底させて、栄養バランスのとれた食事をするようにしてあげましょう。

風邪ウイルスと、有名なウイルスとの違いについて

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一般的に風邪と呼ばれている物のウイルスは、「ライノウイルス」「コロナウイルス」になります。インフルエンザやRSウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、パラインフルエンザウイルスなどの有名なウイルスと比べると、普通の風邪は症状も軽いというのが大きな特徴となります。

ですが、RSウイルスに関しては、初期段階では風邪と思われる方が多いので、症状が悪化して初めて受診して判明するというケースも少なくありません。年間通して注意が必要ですが、特に流行時期といわれている冬場に発熱や咳を伴う風邪症状がでたら、早めに小児科などを受診するようにしましょう。

 

昔から「風邪は万病のもと」と言う通り、甘くみていると大変なことになります。小さなお子様の場合は、なおさら注意が必要です。風邪をひかない強い体を作る為にも、栄養バランスのとれた食生活と、適度な運動などを日頃から心がけてあげましょう。

また、ストレスがたまると免疫力が低下するので注意してあげてくださいね。

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