婦人科と産婦人科の大きな違いは、ピルの処方について
妊娠が発覚したり、婦人科系の検査にならない限り、産婦人科と婦人科の違いはあまり知らないという人がほとんどだと思います。しかも出産のための産院選びで、近所にあった婦人科じゃ出産できない・・なんていうことを初めて知ったりと、なかなか知らないことが多い産婦人科と婦人科の違い。
産婦人科と婦人科、どういう違い?
単純に考えて「産」という字があるため、産婦人科とは出産できる病院で、婦人科というのは婦人病で、出産は出来ない・・・そういう認識の人が多いと思います。しかし、中には産婦人科といっても出産は出来ず、妊婦健診だけは受け付けているといった病院もあります。それは、ひと昔前では病院側で産科と婦人科の区別があまり明確ではなかったため、分娩を行わない病院でも産婦人科と看板を出しているところがあったためです。
婦人科は何を診てくれるの?
婦人科とは出産以外の女性特有の病気や悩みを診察する科となっており、基本的には妊娠出産にかかわる診察は行っていないため、妊娠の場合、産院に転院することになります。ここで、産婦人科は両方兼ね備えていると思われがちですが、全部が全部そうでもなく、出産だけは別、というところも少なくありません。設備や人的問題から分娩だけは取り扱わない医院もあるので、分娩希望の場合はきちんと調べて問い合わせるほうがいいでしょう。
処方してくれるのはどっち?
まず、婦人科、産婦人科によって処方してもらえる薬というのが違います。代表的なのが「ピル」です。ピルをもらうには必ず処方箋が必要となり、医療機関においてきちんとした説明の元、処方箋をだしてもらうことが必要になります。どの病院でも処方箋を出してくれるわけではありません。きちんと検査、問診をして医師が判断して処方箋を出します。産婦人科の場合大体のところは処方できますが、婦人科は取り扱わないところもあります。産婦人科でも婦人科でもピルの処方箋をだしてもらえるか確認してから来院したほうがいいでしょう。ピルに関しては、妊娠をしないために処方してもらう場合や不妊治療のため、妊娠初期で使用する場合など様々です。
婦人病の関係で処方される場合は婦人科で、妊娠の関係でピルを処方してもらいたい場合は産婦人科で診てもらうほうがいいかもしれません。婦人科は妊娠の健診しかできないところが多いです。やはり妊娠して今後も診てもらうことを考えるのであれば、慣れているお医者様の方がいいからです。もし将来的に妊娠希望なのであればその旨も伝えておく方がよりいいかもしれません。自分のこと以外、自分のかわいい赤ちゃんも診てもらうことになるかもしれないので、きちんと調べて通院しましょう。婦人かの場合は女医さんが多いので色々な婦人的悩みも聞いてもらいやすいので、自分に合った病院を選んで一度問い合わせてみるのがいいかもしれません。
性病検査やそのほかの症状は、婦人科?産婦人科?
婦人科、産婦人科、受けれる検査や診察は他に違うものはあるのでしょうか?結論から言うと婦人科でも産婦人科でも、女性特有の病気やあらゆる症状に対する診断や検査、治療は受けられます。性病に関しても同様です。近年、性病や不妊治療における病院はレディースクリニックと名前を変え入りやすいイメージになっています。さらに、レディースクリニックは女医さんが多いのも特徴です。一般的には診療をし、入院施設もあるような医療機関を「病院」とよび、それ以外を「診療所」と呼んでいます。なので、そう考えると婦人科やレディースクリニックにあたり、診療所ということになります。
しかし産婦人科が治療できないわけでもないので、もし妊娠以外でなにか身体に不調などが現れた場合は近所の婦人科、産婦人科を早めに受診してください。不安な場合はまずは電話をして問い合わせるといいでしょう。