潜伏期間はいつ?ウイルス性胃腸炎が疑われる症状や原因、感染経路とは?

毎年冬場に感染が流行するウイルス性胃腸炎に恐怖を感じている方は多いことでしょう。ウイルスに感染することで引き起こされる胃腸炎ですが、食品などから感染する場合と家族間や学校、職場など人と接触する環境で瞬く間に広がります。自身や家族をウイルス性胃腸炎から守るためにも、正しい知識を身に付けておきましょう。

 

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ウイルス性胃腸炎とは?

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ウイルス性胃腸炎は通年通して見られますが、主に冬場に流行する感染性胃腸炎です。

代表的な病原体ではノロウイルスやロタウイルスが挙げられます。特に乳幼児が集まる保育園や幼稚園、高齢者が生活する施設などでの集団感染することが多いでしょう。また抵抗力が弱いために重症化したり、最悪の場合亡くなるケースもあります。

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ウイルス性胃腸炎の原因や症状、感染経路

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ノロウイルスによるもの

①原因、感染経路

ノロウイルスの代表的な原因食品は生牡蠣などの二枚貝にあるとされ、冬場に流行するのはそのためです。他に生魚、生肉、生卵も原因となることもあります。

ノロウイルスの感染経路は病原体に汚染された食品を食べることで感染する経口感染、感染者の便の中に含まれる病原体が手を介して口に入ることで感染する糞口感染によるものです。また感染者が使った食器、タオルからの感染、ウイルスを含んだ下痢や嘔吐物からの感染など、2次感染する可能性があります。

②症状

突然始まる嘔吐、下痢、腹痛です。特に症状が始まって1日目は一日中トイレから出られないほどです。発熱は2、3割の確率で、さほど多くはありません。ノロウイルスの症状は突然出ると言われるほど、さっきまで元気だった子供が急に…ということが多いとされています。

ロタウイルスによるもの

①原因、感染経路

ロタウイルスと呼ばれるウイルスが口から入ることで感染する経口感染が殆どです。ノロウイルス同様、ウイルスを含んだ下痢や嘔吐物による2次感染が多く、乳幼児が集まる保育園などでは一人に症状が見られると一気に広がります。大人では貝類に含まれるウイルスで感染することがあります。冬場に流行することから、冬季下痢症と呼ばれることがあります。

②症状

嘔吐、下痢、発熱が主な症状です。白色から薄い黄色の下痢便が出て、発酵したような酸っぱい臭いのすることがロタウイルスの特徴と言えるでしょう。特に抵抗力の弱い乳児が感染すると、重症化しやすいので入院することもあります。

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潜伏期間はいつ?感染期間は?

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ノロウイルスの潜伏期間は1、2日で、その症状がない期間でもウイルスを保有しているために移る可能性はあります。ロタウイルスも1~3日間の潜伏期間は周囲への注意が必要です。また感染力が大変強く、数個から数十個のウイルスでも感染するとされています。

ノロウイルスやロタウイルスの嘔吐や下痢などの強い症状は2、3日程度で治まりますが、ウイルス自体は1週間から長いと1か月は排出し続けます。その期間はオムツを換えるのも気を付けなければなりません。

仕事や学校はお休みするべき?

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子供の場合

ウイルス性胃腸炎の場合、学校保健法による規定はなく出席停止期間は決まっていません。いつまでお休みするべきかは保護者の判断となりますが、ウイルス性胃腸炎に感染し、下痢や嘔吐症状がある段階では幼稚園や学校はお休みするのが基本でしょう。

ただし流行の兆しがある場合には、学校や幼稚園の判断により条件によっては出席停止となることもあります。条件は学校や幼稚園によっても違うので、相談して従いましょう。

大人の場合

ウイルス性胃腸炎の下痢や嘔吐症状が見られる期間は2、3日と言われています。仕事を休まなければならない制限はないので、症状が治まれば相談しながら復帰することもあるでしょう。その場合もまだ体内にウイルスは存在しているので、会社にその旨を報告し、マスクを着用して発症から1週間はなるべく接触を避けた方がいいかもしれません。

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