イソジンでも治せる!子供の水いぼの治療法3選
水いぼの治療法は様々で、多くは半年から1年で自然治癒します。しかし長い人では2年程続く事もあります。皮膚の接触感染やタオルなど物を介しての感染もあります。増えてしまうと治療も必要になるかもしれません。安全な治療がいい、早く治したい、など希望により外科的な治療から内科的な治療まであるので、お子さんの症状や肌質などにより対策を考えて行けたらいいですね。様々な治療をまとめました。
この記事の見出し
子供の水いぼ治療で最適なものは何か
外科的な療法
代表的なものが、ピンセットで水いぼを潰して中のウィルスを出して行く方法です。水いぼが少ない時に向いていて、水いぼの中の白い芯の様なものにウィルスがいるのでそれをつまみ出し、患部はウィルスが残らないように消毒して処置します。痕はほぼ残らない簡単で確実な除去方法です。ただ、出血する場合もあり、皮膚を引っ張るので痛みを伴う場合もあります。
その為に事前にペンレステープ(麻酔)を貼ってから処置しますが、それが効くまでに時間がかかったり水いぼの数が多い時は1度に処置できず通院になったりする場合もあります。また、敏感肌のお子さんには絶対的な保証はないので医師に相談される事をお勧めします。
液体窒素で凍結させる方法
広範囲でも水いぼが小さい場合に向いています。超低温の液体窒素を綿棒で患部に塗り急激に冷やし低温やけどの状態にして皮膚表面の組織を壊死させます。初回はピリピリ痛みますが少しずつ何度か繰り返すと血豆の様に黒くなってきて、数日後にはポロッと取れます。痕は残らないと言われていますが残る場合もあります。安全ですが数回病院へ通わなくてはなりません。
硝酸銀を使った方法
こちらも広範囲でも水いぼが小さければ有効な方法です。硝酸銀とはタンパク質を変性させてウィルスを不活化させる役割を果たすので、いぼに直接塗ります。塗った所が痒くなりますが触ってはいけません。チクチクした痒みを感じますが10分ほどで痒みが消え黒くなってきます。そのまま2週間くらいすると自然とポロッと剥がれ落ちます。最初は茶色く色素沈着していますが、虫さされと同じで数ヶ月すれば綺麗に元に戻ります。
しかし、大きなイボにはこの処置はできず痛みはありませんがかゆみを伴います。また、硝酸銀が他の健康な肌につくとただれてしまう可能性もあり、動き回る赤ちゃんや顔部分には不向きになります。
スピール膏を貼る処置
スピール膏は元来魚の目の治療薬として販売されています。まず水いぼをポビドンヨード液で消毒して水いぼのサイズに切ったスピール膏を貼ります。そのままだと剥がれやすいので小さく切った絆創膏を上から貼ります。
2~3日お風呂もそのまま過ごします。そして剥がすと水いぼがふやけているので一緒に剥がれてきます。剥がれてこなかったら爪で少し剥がすと簡単に取れます。その後再度ポビドンヨード液で消毒をします。水いぼが完全に乾くまで数回消毒をしてください。
その他
ヨクイニンやハトムギの内服やイソジンや木酢液を使用した方法があります。ヨクイニンやハトムギは漢方薬として飲む、イソジンや木酢液は患部に直接塗ります。ただ、木酢液は直接塗る場合は薄めなくてはいけないのでイソジンの方が手軽に処置できます。木酢液はできてしまった水いぼに、と言うよりは予防としての使用をお勧めします。
普段通りお風呂にお湯をはり、大さじ2杯程の木酢液を混ぜます。匂いが独特なのでそれが大丈夫なら殺菌効果がとてもあるので水いぼに限らず肌の為にも勧められています。
この様に様々な方法があるので、症状や肌のタイプにより選んでいきたいですね。
水いぼにはイソジンやイソジン軟膏も効果があるのか
イソジンを使った処置は自宅でも可能です。イソジンに含まれるポビドンヨードがウィルスに対して殺菌作用があり即効性があります。
使用方法は、イソジン傷薬とイソジン軟膏、コットンボール(あれば)とガーゼとテープ(なければ絆創膏も可)を用意します。
コットンにイソジン傷薬を染み込ませてピンセットで水いぼにまんべんなく塗ります。その上にイソジン軟膏を患部を覆う様にぷっくりとのせるように塗ります。次に小さく切ったガーゼをのせ、更にイソジン傷薬を垂らして染み込ませてテープを貼り完成です。軟膏だけだと効果は半減します。これを朝晩取替えます。
アトピー性皮膚炎で掻きむしった肌にできた水いぼに対してイソジンを使った事例がありました。水いぼもかなり大きく炎症をおこしていましたが、1日目で明らかに赤みがなくなりポツポツが減りました。2日目で炎症は全くなくなりかゆみや痛みがなくなりました。3日目でほとんど殺菌されて乾いてきました。4日目には痕だけになっていました。アトピー性皮膚炎だった肌も綺麗になっていました。
ここまで効果があったら理想ですが、貼って3日目くらいに水いぼの芯が浮いてきたように見えたらピンセットで抜いてその後イソジン傷薬で消毒をし、水いぼが乾くまで消毒を続けてもいいです。抜いた芯にはウィルスがいるので触れずに必ずティッシュに包んで捨ててください。ただし、ピンセットで最初に水いぼを取ってからイソジンを塗るのはしみて痛いのでやめましょう。ピンセットで取り切れなかった部分に使いたい場合はお風呂上がりや寝る前に塗るだけにしてください。
このように、ウィルス性である水いぼにはイソジンのウィルス殺菌作用が有効である事がわかりました。市販されているイソジン傷薬とイソジン軟膏です。
水いぼが自然治癒するまで放置は可能か
基本的にはかゆみや痛みはなく半年から1年で自然治癒するとされている水いぼ。完治すると免疫ができて再び罹ることはほとんどありません。とは言え、免疫が成立するまでは水いぼは増え続け肌の弱いお子さん、特にアトピー性皮膚炎や乾燥肌のお子さんはかゆみで周りの皮膚が湿疹化してくる為に水いぼも悪化する可能性があります。周りの皮膚へ処方されたステロイドが水いぼにつくとウィルスの栄養になり急激に増えてしまう事もあります。
水いぼが小さくて少なく、見た目も気にならなければ自然治癒力に任せた放置も可能です。体も成長につれて抗体ができて自然と治るので体には一切負担はなく安心です。ただ、一時的に広がる事もあるので掻いたり水いぼが潰れたりして悪化しないように経過をよく観察する事が大切です。
水いぼに漢方薬は効果があるのか
水いぼに効果があると言われている漢方は、ヨクイニンやハトムギです。
ヨクイニンとは、ハトムギの殻を剥いた種子から作られる薬の事でハトムギが食品としての呼び名でヨクイニンは医薬品扱いになりますが元は同じものになります。元々漢方薬は人により効果に大きな差が出ます。飲んですぐ劇的に効果が出る人や数ヶ月飲み続けても全く効果の出ない人もいますが、体に害はないので試す価値はあります。
ハトムギは栄養価がとても高く、タンパク質やカルシウム、鉄やビタミンB群などを含み肌を綺麗にすると言われます。ヨクイニンも昔からイボ取り効果があるとされ、角質層の新陳代謝異常を戻したり肌荒れやニキビなど肌トラブルに役立つと言われています。
実際の事例
効果のあった事例としては、最短飲み始めて3日で水いぼが小さくなりポロッと取れた、1~2週間でポツポツがなくなった、ある時気付いたら一気になくなっていたなどがあります。平均すると毎日しっかり飲んで2週間~1ヵ月くらいで変化が現れた人が多いですが、1ヶ月を越えて変化が現れた人も半数いました。全体の7割には効果が見られました。効果判定としては3ヶ月が目処になります。
これ以上は漢方薬の効果で治癒したのか自然治癒力によるものなのか区別が難しくなります。段々とポツポツが減った人も一気になくなった人も共通していたのが、最後まで数個はしつこい水いぼが残った事で、これが完全になくなるまで飲み続ける事が大切になります。
ハトムギはハトムギ茶を飲む事で治療にもなりますが、ヨクイニンも粉末や錠剤・顆粒と色々あります。漢方薬なので苦味がある為お子さんが飲みにくい場合はお好み焼きや天ぷらなどに混ぜて食べさせても味が紛れて良いでしょう。
このように、水いぼに対する漢方薬の効果は体質にもよりますので試してみる価値はありそうです。市販されているハトムギ茶とヨクイニンです。