麻疹との違いは3つあった!大人と子供で違う風疹の症状と治療法
子供の病気で「風疹」というのがあります。予防接種では、「麻疹風疹混合」となっていますよね。みなさんは、この麻疹と風疹はどんな違いがあるのかをご存知でしょうか?症状や感染経路など、いがいと「同じようなものじゃないの?」と思われている方が多いようです。
ですが、麻疹と風疹にはちゃんと違いがあるんですよ。
風疹の症状や治療法、感染経路などをまとめましたので、この機会にぜひあたかも片隅にでもとどめておいてください。また、大人と子供の症状や治りの違いや、麻疹との違いについても併せてご紹介させていただきます。
風疹とは?
風疹は三日ばしかとも呼ばれています。風疹ウイルスに感染することで発症する病気です。症状がはしかに似ていて、3日程度で治ることから三日ばしかと呼ばれています。潜伏期間は14~21日とされています。妊婦さんが感染すると胎児も感染するので注意が必要です。
風疹の症状と治療法、感染経路について、ご紹介させていただきます。
風疹の症状
特徴的な症状としては「発疹」があります。その他の症状として、38度程度の発熱と、首や耳の後ろ辺りを押すと痛がることがあります。これはリンパ節の腫れによるものです。リンパの腫れは1~2週間程度つづくことがあります。
症状の個人差はありますが、発疹がでると痒みがでたり、咳やのどの痛み、稀に結膜炎などの症状が出るケースもあります。
治療法
風疹の治療ですが、風疹に対する特効薬はありません。症状別の対処療法を行うことになります。
発熱を伴うことが多いので、寒気を訴えている時は熱が上がっているので、温めてあげてください。体が熱いと感じるようになったら、熱が上がりきったサインです。汗をかいたら着替えさせてあげて、わきの下や足の付け根部分を冷やしてあげたりしましょう。
発疹が出てかゆがることがあります。あまり掻き過ぎるといけないので、痒みがでたら、保冷剤などを使って痒い箇所を冷やしてあげるといいでしょう。
感染経路
風疹ウイルスは、感染者の咳やくしゃみで出る唾液に含まれているウイルスを吸いこんでしまうことで感染が広がります。聞いたことがあると思いますが「飛沫感染」というものです。
また、感染者がウイルスの付いた手で触った物を触り、その手で取った物を口に入れたりすることでも感染します。これを「接触感染」といいます。
ウイルスに感染しても、発症しないというケースがあります。ウイルスを持っていても発症いしないので自覚がありません。周囲もそれに気付かないので、感染が拡大する可能性が非常に高いといえます。
風疹はいつ流行するかわかりませんので、日頃から手洗いうがい、マスクの着用を心がけましょう。
大人と子供の症状や治りの違いについて
子供の風疹の症状は、発疹や発熱、咳、鼻水、リンパ節の腫れなどがありますが、3日程度で治ります。
一方、大人は子供と違って、リンパ節の腫れもひどく高熱がでて重症化しやすいとされています。完治までの期間は、個人差がありますが、1週間~10日程度かかります。
また、妊婦さんが風疹に感染してしまうと、胎児も感染してしまいます。妊娠がわかったら、相手の男性にも風疹の抗体があるかどうかを検査してもらい、必要であれば、予防接種をうけてもらうようにしましょう。
麻疹との違いについて
麻疹と風疹は症状が非常によく似ていますが、症状によって違いがありますので、ご紹介させていただきます。
熱
風疹では38度程度の熱で2~3日で治まりますが、麻疹の場合は38~40度の高熱になります。3~4日程度高熱が続き、一旦下がりますが、また上がるという特徴があります。この高熱は1週間程度続くとされています。
リンパの腫れ
風疹になるとリンパが腫れるので、首や耳の後ろ辺りが痛くなります。熱や発疹などが3日程度で治まっても、このリンパの腫れは1~2週間程度続くことがあります。
麻疹は、リンパが腫れることがありません。
発疹
風疹になると、全身に発疹が出ますが、口の中には出ません。麻疹の場合は、白い発疹のようなものが、口の中にたくさんでき、口の中全体は真っ赤になるという特徴があります。
風疹に比べると麻疹の方が症状も重く、完治までに時間がかかります。麻疹も風疹も予防接種をうけることで防ぐことができます。子供の頃に予防接種を受けていても、大人になると抗体もなくなってしまいます。大人の方は重症化しやすいので、予防接種を受けるようにしましょう。