重症化で高熱に?大人や妊婦のRSウィルス感染症の症状や治療法
RSウィルスは冬に流行する一般的なウィルスで、感染力は強いが免疫が付きにくいと言われ、何度も罹る事があるウィルスです。子供が主流だとのイメージが強いですが、まれに大人も悪化の可能性があるので、よく理解して普段の風邪との違いに気付けたら早目の治療で悪化も防げるので大人のパターンをまとめました。
この記事の見出し
大人や妊婦のRSウィルス感染症の症状と治療法
症状
子供と共通しているのが初期症状で、風邪と似ていて鼻水・鼻づまり・咳・発熱などが挙げられます。大人は子供に比べると免疫力があるので、悪化する事も少なく鼻水や熱など風邪と区別がつかずRSウィルス感染症だと気付かないまま治ってしまう場合もあります。
妊婦が感染した場合、初期症状は同じですが抵抗力はかなり落ちてしまうので悪化したり長引いたりすると厄介なので、なるべく罹らないように予防が大切になります。
治療法
風邪と同じでウィルスに直接働きかける薬はなく、対処療法になります。対処療法をし、安静に過ごす事で一般的には一週間程で完治します。
対処療法とは、咳が酷かったり呼吸がしずらかったりすれば痰をきる薬や気管支拡張剤が処方されます。鼻水・鼻づまりが酷ければ鼻水が緩和される薬が処方されます。後は水分補給や栄養補給を心掛けて睡眠を取り、安静にしている事です。
妊婦はお腹の赤ちゃんへの影響を考えてこれらの薬を服用する事ができません。ですから、ただひたすら耐えるしかあるません。基本的に妊婦は免疫力が落ちているので感染症に罹りやすくなっています。
しかし免疫力を回復する食事を取り入れたりする事で予防もでき、早い回復も望めるかもしれません。ただ妊婦がRSウィルスに感染してもお腹の赤ちゃんには影響がないので安心してください。
薬や重症化、妊婦への影響について
薬や妊婦の影響
ウィルスに直接働きかける薬はないので、症状に応じた薬の処方になります。しかし妊婦はこれらの薬を服用する事ができません。妊娠中は抵抗力も落ちているので回復も時間がかかるかもしれません。
ただ、お腹の赤ちゃんには影響がないので安心できます。妊婦は薬の代わりに咳にはのど飴や回復の為のビタミン剤などを使いながら自然治癒を待ちます。
重症化
大人は子供より抵抗力があるので重症化も少ないと言われますが、まれにRSウィルスの子供をしばらく看病していたり、保育士などで感染した子供と触れ合ったり長時間ウィルスに触れ続ける事で、重症化してしまう場合もあります。
数日間高熱が続いたり、熱は下がっても咳が止まらなかったり普通の風邪とは違うな、と感じる症状があったらすぐに受診するようにしましょう。
感染や潜伏、子供からの感染について
感染や潜伏
感染経路は飛沫感染や接触感染になります。クシャミや咳はもちろん、タオルの共用やウィルスのついた物を介しての感染です。感染力は非常に強いと言われます。潜伏期間は2~8日程で個人差があります。流行の時期にはマスクをしたり手洗いウガイは忘れずにする様、予防が大切です。
子供からの感染、子供への感染
子供から大人へ感染する事はあります。しかし大人は風邪かな?と言うくらいの軽い症状で終わってしまう場合がほとんどです。心配なのは数日間感染した子供の看病をして長い時間ウィルスに接していればいる程、重症化しやすく、高熱が続いたり咳だけがいつまでも続いたりします。
感染力は強いですが免疫は付きにくいと言われているので、何度も罹る事もあります。従って、1度治った子供がまた感染する事もあります。しかし2度目は1度目より症状は軽くなるでしょう。数回罹っても、かかる度に徐々に免疫がついて行って症状は軽くなると言われています。