大人も赤ちゃんも感染する?百日咳の症状と効果的な治療法や薬

百日咳という感染症を知っていますか?変な咳がなかなか治らない場合は百日咳かもしれません。赤ちゃんが感染する病気というイメージがありますが、大人も感染することがあるのです。それでは百日咳の症状や治療法、有効な薬についてご紹介しましょう。

 

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百日咳とは?

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百日咳とはその字の通り、100日以上咳が続くと言われる急性の気道感染症です。通常1歳以下の赤ちゃん感染しやすい病気で、まだ抵抗力の弱い月齢で感染してしまうと死亡するケースも多いようです。

そのため3種混合や4種混合の定期予防接種に組み込まれて、病気を予防するのが一般的です。日本を始めとする先進国では予防接種が通常となり感染者は激減しましたが、発展途上国では未だに乳児の志望原因の多くを占めているのが現実です。

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百日咳の症状とは?

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百日咳は感染してからの月日の経過によって症状が変わってくるのが一般的です。区切りをつけて解説していきます。

①潜伏期

菌が体の中で潜伏している状態で、この時期には症状が見られません。通常1週間程度と言われています。

②カタル期

鼻水、微熱、軽い咳などの症状が現れ始めます。通常1~2週間程度ですが、まだ軽い風邪だろうと感じるでしょう。

③痙咳期(けいがいき)

百日咳の特徴的な痙攣性の咳症状が見られる時期が2~3週間続きます。具体的な症状としては、スタッカートと呼ばれる連続的な短い咳、呼吸時の「ヒューヒュー」という喘鳴音、また嘔吐や微熱を伴うこともあります。

ただし3ヵ月未満の赤ちゃんですと百日咳の特徴的な咳は出ずに無呼吸発作が見られたり、6ヵ月未満の赤ちゃんの場合痙攣性の咳発作によって呼吸困難の末非常に危険な状態となります。

④回復期

時々発作性の咳が見られる位で、だいぶ回復してきている状態です。潜伏期から数えて大体100日前後で症状が治まるようです。ただし痙攣性の咳発作があまり見られずに症状が治まる場合もあれば、逆に喘息を併発して悪化してしまうことも。

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原因とは?検査で分かる?

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百日咳の原因は百日咳菌の飛沫感染によるものです。予防接種によって感染者数が激減されたとはいえ、まだ年間数万人の報告例があります。百日咳特有の咳が見られる場合には早急に受診し検査する必要があります。

検査方法は鼻の奥の粘膜を採取し培養検査をする場合や、血液検査で抗体を調べる場合などありますが、どちらも検査結果が出るまで1~3週間ほどかかります。乳児の百日咳では悪化すると命に関わるため、疑われる症状が見られれば結果が出る前に治療を開始するようです。

治療法について。大人と赤ちゃんでは違う?

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百日咳は初期の症状が風邪に似ているために、発見しづらい病気でもあります。大人では症状も軽く、薬や治療もせずに自然治癒してしまうこともあります。

しかし赤ちゃんではそういきません。一般的な治療法はマクライド系の抗生剤を2週間程度服用します。ただしこの薬は進行した症状では特効薬とも言えず、咳が酷い時期(痙咳期)をなるべく短くするための薬となります。

また重症な場合は入院し、免疫グロブリン製剤を投与して様子を見ることもあります。

感染を予防するためには?

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大人では症状が軽く本人が気付かずに治癒してしまうこともあります。しかし注意しなければならないのが、乳児に移してしまう危険性です。赤ちゃんは母親から免疫を獲得しますが、百日咳菌はもらうことができません。そのため予防するためには予防接種しかないのです。

乳児期に接種しなければならない予防接種をよくチェックし、定期期間内に忘れずに接種するようにしましょう。ただ問題が予防接種で抗体がつく前に感染してしまうことです。大人は過去に接種した百日咳の抗体が弱くなっている可能性があります。

乳児と接する機会のある大人は、百日咳の予防接種を再度受けておくこともオススメします。

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