おたふく風邪に感染する前に!原因と症状を知って治療の対策を!
おたふく風邪は予防接種もしているから大丈夫なんて思っていませんか?
予防接種は重症化を防ぐものですので、その病気にならないというものではありません。おたふく風邪も同様で、予防接種をしていても、身近で流行すれば感染する可能性はあります。感染する前に、おたふく風邪について知っておくといざという時に慌てずにすみます。
おたふく風邪の原因や症状や治療法についてまとめました。また、学校や保育園などは出席してもいいのかどうか、お風呂のことや、妊婦さんがなったらどうすればいいのか、予防などについても併せてご紹介させていただきます。
おたふく風邪の原因・症状・治療法
おたふく風邪は「流行性耳下腺炎」という病気で感染症の一つです。たくさんの子供が幼児期に感染することでも知られています。
おたふく風邪はほとんどがムンプスウイルスと呼ばれているものに感染することが原因です。ムンプスウイルス以外のウイルスが原因だった場合は、「反復性耳下腺炎」と呼んでいます。
くしゃみや咳などの飛沫感染や唾液などでの接触感染をするので、感染力は非常に高いウイルスです。線ぷ危機感は感染してから2~3週間です。感染しても3~4割の子供は症状がみられないこともあります。
流行性耳下腺炎も反復性耳下腺炎も、どちらも同じような症状で、耳下から腫れあがります。だいたい1~2週間程度で治っていきますが、治りが遅くいつまでも腫れが続くには、反復性耳下腺炎と考えられます。その他にも、発熱や鼻水、腫れている部分の痛みなどが症状として現れます。
おたふく風邪の治療法ですが、今現在、特効薬はありません。これは子供も大人も同様です。病院で診察を受けても処方してもらえるのは痛みを和らげるための解熱鎮痛剤程度です。病院によっては、細菌による二次感染を予防する意味で、抗生物質を処方されるところもあるそうです。
お家で安静にするのが一番のお薬だと言えます。腫れが痛む時は、保冷剤などを使ってしっかりと患部を冷やしてあげましょう。冷やすことで、少しですが、痛みもやわらげることができます。
また、高熱が続く時には、しっかりと水分を補給してあげて脱水にならないよう注意してあげてください。高熱が続いてしまうと、髄膜炎や脳炎、難聴などの合併症を併発するおそれもあるので注意しましょう。
学校や保育園は行けないの?お風呂は?妊婦さんはどうすればいい?
おたふく風邪は感染力が強いこともあり、出席停止となる病気に分類されます。発症後5日を経過して、全身状態が良好になるまでとされており、多くの学校や保育園で、診断書などで出席可能な状態であることを証明してもらわないといけません。各学校や保育園で対応が異なりますので、確認しておきましょう。
おたふく風邪になっても、熱が下がって元気があるなら、お風呂は入っても大丈夫です。ただし、お風呂は体力を消耗しますので、あまり長時間の入浴は避けるようにしてください。体を清潔にして、少し温めて出るという程度にして置きましょう。
妊婦さんがおたふく風邪になってしまったとしても、直接赤ちゃんに大きな影響があるということはありませんので、安心してください。ただ、大人が感染すると重症化する確率が高いので、母体の状態には注意が必要になります。
主な対処法としては、普通の方がおたふく風邪になった時と同じように、特効薬がないので、自宅で安静にするしかありません。
妊娠初期とよばれている時期におたふく風邪になってしまうと、流産する確率が高くなってしまいます。おたふく風邪にならないように、予防することが大切です。
ムンプスウイルスは飛沫感染しますので、マスクを着用し、手洗いうがいを徹底しましょう。また、自分に抗体があるかどうかも妊娠したとわかった時に調べておくようにしましょう。
おたふく風邪の予防法と予防接種について
先にも書かせていただきましたが、おたふく風邪のムンプスウイルスは、非常に感染力が高いウイルスです。飛沫感染、接触感染するので、おたふく風邪が流行したらマスク着用は必須です。また、手洗いうがいも忘れないようにしましょう。
また、一番効果的な予防法や予防接種出のワクチン接種になります。予防接種は1歳から任意接種でうけることができます。費用は3,000~8,000円程度とかなり病院によって差があります。予防接種の副反応については、接種後2~3週間後に耳の下が腫れたりするケースもあります。
何度も言いますが、このおたふく風邪のムンプスウイルスは感染力の高いウイルスです。保育園や学校で一人患者がでると、かなり高い確率で急速に広がります。任意接種で自己負担になるので、出費がかさみますが、お子様が辛い思いをしないように、予防接種を入園前には済ませておくようにしましょう。