ブタクサが原因の花粉症アレルギー症状の3つ対策と効果の高い市販薬
花粉症は春が主流で種類もスギやヒノキが多いイメージですが、それらに次いで3番目に多いのがブタクサです。ブタクサは夏から秋にかけて流行ります。今やブタクサの花粉症は6人に1人が発症していると言われ、日本の人口の25%が花粉症だと言われています。これからピークを迎えるブタクサ花粉の影響や対策がわかっていれば、予防する事も可能になります。
この記事の見出し
秋の花粉症、ブタクサのアレルギー対策
花粉症全般に言える事ですが、発症すると治る事はないと言われているので、発症を遅らせたり症状を軽減させたりの対策や予防が大切になります。また、秋のブタクサは症状として春のスギやヒノキより喉や気管支への影響も増える傾向なので、そこに重点を置いた対策も必要になります。
まず、花粉症はアレルゲンと言われる原因物質である花粉が体内に侵入してアレルギー症状を起こすので、できるだけ花粉を体の中に入れない事が大切です。
対策その1:侵入を防ぐ
マスクやメガネで目や鼻からの侵入を防ぎます。花粉用のマスクやメガネがあるのでそれらを使用すれば更に効果的でしょう。メガネについた花粉の量に驚く事もあります。
対策その2:部屋に入れない
花粉を自宅や部屋に入れない事です。窓を閉めて外の空気を入れない、帰宅時には家の外で全身を叩いて服や体についた花粉を払い落とす、手洗いやウガイも必須になります。また全て着替えて洗濯すると更にいいです。
対策その3:食事
バランスの良い食事を摂る事です。栄養をしっかり摂って抵抗力をつけます。中でも、乳酸菌(ヨーグルトや味噌)・ポリフェノール(ワインや緑茶や大豆)・青魚・薬味(ネギや生姜やにんにく)・緑黄色野菜・根菜類(大根やかぶ)などがいいと言われています。
乳酸菌は腸の細菌のバランスを良くし、免疫力を上げます。味噌などの発酵食品もいいです。ポリフェノールは有名なところだと、カテキンやイソフラボンです。これらは抗酸化物質が含まれて毛細血管を強くしたり活性酸素を抑えて血流をよくしたりします。
ほとんどの植物には含まれるので、さらにビタミンも含まれる野菜や果物もオススメです。魚や野菜中心の和食がいいと言われます。
どんなアレルギー症状なのか、喘息になるのか、ブタクサの花はどんなものか?
ブタクサのアレルギー症状とは
クシャミ、鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・充血・喉のイガイガ・耳の中のかゆみ、は春のスギやヒノキも共通ですが現れます。人によっては全身のかゆみや頭痛、咳が出たりもします。特に咳は、ブタクサに見られる独特の症状です。
春と秋では症状が違う場合もあり、春は鼻水・クシャミが酷かったのに秋は耳や喉がむず痒くなったり咳が出たり、春はひどいのに秋は症状がない、などが個人差であります。
喘息になるのは本当か
咳がブタクサには見られる事から、春のスギやヒノキ花粉より喉や気管支への影響が多いブタクサ。それは、ブタクサの花粉の粒がスギやヒノキより小さい為にすぐに気管へ入りやすい事が挙げられます。
喉がムズムズしたりイガイガ感じたりすると次第に咳が止まらなくなってきます。最初から咳が出てくる場合もあります。
この咳が続くと「咳喘息」と診断されます。これは空咳が続く気管支の病気で一ヶ月以上続く事があります。これを治療せずに放っておくと「喘息」になる事もあります。
熱がないのに一週間以上咳が続く、喉がイガイガくすぐったい感じがして一度咳が出始めるとなかなか止まらない、などの症状があると風邪ではなくアレルギー症状の可能性があるので受診される事をオススメします。
ブタクサの花とは
ブタクサはキク科の雑草で7月~10月が開花時期とされています。
大きさは1メートルくらいで、数種類ありますが大ブタクサと呼ばれるものは2~4メートルにもなり、 背丈が高いほど花粉の飛ぶ範囲は広くなります。葉の形はヨモギに似ています。道端や空き地、河川敷、堤防、山野など、私達の身近に多く見られます。
ブタクサ花粉の飛散時期や対策
7月からが開花時期となるので早いと7月下旬頃から飛散し始めます。8月くらいから症状が出始めて10月くらいまで続きます。
スギやヒノキの様な樹木と違ってブタクサは草なので遠くまでは花粉は飛びません。飛んでも数十メートルです。従って近寄らなければいいのですが、生息場所がどこにでも生活圏内にある為に避けるのが難しくなります。庭や自宅周りに生えているのを見つけた時は開花する前に処分しましょう。
イネ科の花粉の飛散時期とも似ているので、どのアレルゲンに反応しているのか検査をしてはっきり特定しておくといいです。
対策は体の中に花粉を取り込まない事が大切なので、メガネやマスクで体内への侵入を防いだり、外出の際に家庭へ花粉を持ち込まない為に玄関前で衣類を叩いたり帰宅したら手洗いウガイを必ずする事が大切です。
ブタクサ花粉に効果的な市販薬
ブタクサの症状もクシャミ・鼻水・咳など風邪の症状と似ていますが、アレルギー症状なので風邪薬を飲んでも治りません。原因を特定し、効率的に薬を利用する為にもアレルギー検査が重要になります。
アレルギー反応での効果ある市販薬は以下になります。
クシャミ・鼻水・鼻づまりに
ベンザ鼻炎α
第1世代の抗ヒスタミン薬で、効果はしっかりあり鼻水もすぐに止まりますが、副作用の眠気もかなりあります。
ザジテンAL鼻炎カプセル
第2世代の抗ヒスタミン薬で、第2世代の中では効き目がある方でアレグラやアレジオンも同じ部類になります。第1世代より副作用は少なくなります。
アレグラFX
効果が弱いと思う人が多いですが、通常は効果があります。花粉が多い日などは効果は劣ります。副作用は全くありません。
目のかゆみや炎症に
アルガード
目のかゆみや炎症に効果があり、即効性があります。
ザジテンAL点眼薬
効果や即効性は劣るが、長期使用しても副作用がなく、予防効果もあります。
AG EYES
効果は弱いと言われますが、副作用がなく予防には一番適していると言われています。花粉の時期より前からの点眼で効果を期待したいです。
咳や喉の痛みに
アネトン咳止めZ錠
咳やたんに、効果があります。
コンタック咳止めST
咳タンに効き、1日1回12時間効果が続き眠気は少ないです。
のどぬーるスプレー
喉の殺菌や消毒をします。咳が止まらない時など患部に直接スプレーします。
以上ですが、市販薬はあくまでも応急処置です。基本的には病院で処方されたお薬が優先です。