卒乳の最適な時期はいつ?失敗しない進め方と寝かしつけや夜泣きのケア

赤ちゃんが1歳を迎える頃、そろそろ卒乳を考え始めるママが多いのではないでしょうか。ですが、最近はこだわらずに、子供のペースに合わせて自然にと考えているママも増えているようです。昔と比べると、離乳食を開始する時期が遅くなってきたので、卒乳の時期も少しずつ遅くなっている傾向にあります。

卒乳には、子供の努力とママの忍耐力が必要です。途中で夜泣きなどに耐えられず、あげてしまって失敗したという方もいらっしゃいます。生まれた時からずっとそばにあったママのおっぱいから離れないといけないのは、子供にとってはとてもつらいことなんですよね。でも、夜泣きに耐える日々は、忙しいママにとっては過酷です。

卒乳の時期はいつがいいのか、仕方や進め方、卒乳できない時はどうすればいいのかなどをまとめました。また、卒乳後の赤ちゃんとおっぱいのケアについてもご紹介させていただきます。

 

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卒乳について

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1.卒乳の時期はいつがいい?

先にも少し書かせていただきましたが、卒乳1歳頃と考えている方が多いと思います。いろんな育児書などにも、1歳前後を目安となっています。

ですが、赤ちゃん~幼児の時期は、成長に大きく個人差があります。この1歳というところにこだわらないで、自分の子供がどのくらい成長しているか、どこまでできるようになったかなどを目安にしましょう。具体的には、次にあげる点をチェックしてみてください。

  • 離乳食は3回食になっているか
  • 母乳やミルク以外の水分をコップやストローでしっかりと飲めているか
  • 赤ちゃんが飲む母乳の量が減っているか

離乳食が3回食になっているかどうかというのは大きな目安になります。今まで母乳やミルク飲みで栄養をとっていたのを、食事から摂るようになります。

月齢ごとの目安とされる離乳食の量をしっかりと食べているかどうかというのが重要です。3回食になっていても、好き嫌いが激しく、あまり量も食べていないようなら、まだ時期早々ということになります。

 

卒乳後は、お茶などをコップやストローを使って飲まないといけないので、卒乳をスタートさせる前に、離乳食の時にしっかりと練習させてあげてください。

赤ちゃん離乳食をしっかり食べるようになると、母乳を飲む量も減ってきます。それも一つの目安となります。また、赤ちゃんがまだまだおっぱいから離れないようであれば、急がずに、もう少し成長するのを待ってからにしてあげてください。

2.卒乳の仕方や進め方について

卒乳をすると決めて、いきなり何も子供に伝えずにおっぱいとさよならさせるのは、あまりにも酷です。まず、お子様の成長を確認し、卒乳をスタートする日から逆算して1ヶ月程前から、少しずつ授乳の回数を減らしていきましょう。卒乳開始日が近づいてきたら、子供にこんなふうに伝えてみるのがおすすめです。

「もうおっぱいがでなくなってしまったの。ばいばいしようね」
「もう、お兄ちゃん・お姉ちゃんだから、おっぱいもばいばいしてみよっか」
「この日でおっぱいさんとは、ばいばいね」

こんなふうに、成長したことをほめてあげて、「ばいばいしようね」という言葉を使うと理解しやすいと思います。

 

また、子供の好きなアンパンマンの顔をおっぱいに書くと、大好きなアンパンマンの顔を食べるわけにもいかないので、しぶしぶ我慢するというケースもあります。おっぱいがケガをしてしまったという想定で、絆創膏や、ガーゼをあててバッテン印にテープを貼っておくのもおすすめです。

 

おっぱいに気が向いてしまったり、思い出してほしがったりしたら、代わりの飲み物をお気に入りの水筒などに入れて渡してあげたりしましょう。また、他に気をそらしてあげられるような、おもちゃやお絵かき、粘度などを一緒にしてあげるのもおすすめです。そうしておっぱいを飲む回数を徐々に減らしていきます。

 

昼間と夜間、どちらから始めてもいいのですが、スタートする時は、どちらか一方から始めるようにしましょう。いきなりまったくおっぱいを飲めなくなると、お子様の精神的苦痛は大きく、グズリや夜泣きなどが一層ひどくなり、ママがかえってツライ思いをすることになります。

昼間から始める方が、気を反らせやすいのでおすすめです。夜間の卒乳を始める時は、ママの体調を万全にしてからにしましょう。

3.なかなか卒乳できなかったらどうする?

いろいろ試してみても、どうしても卒乳ができない場合は、一旦中断します。それでも、2歳、3歳となっていくと、やはり心配になりますよね。でも、卒乳できない子供はいません。

WHOのガイドラインでは、2歳までは母乳をあげるようにとなっています。いつまでも卒乳できないと「あまえたになる」「虫歯になる」などの心配もあるかと思います。

ですが、授乳というのは、ママと子供にとってはとても大切な時間です。愛している、愛されていることを実感できるステキな時間です。自然に子供が自分から卒乳してくれるまで待つというのも一つの方法です。

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卒乳後の赤ちゃんのケアについて

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卒乳後の赤ちゃんのケアで多くのママが悩むのが、「寝かしつけ」「夜泣き」です。この二つについてケア方法をご紹介させていただきます。

1.寝かしつけ

今までは添い乳で寝かしていたのに、卒乳したらどうやって寝かせばいいかわからず、かなり夜更かしすることが増えて困っているママがたくさんいらっしゃいます。

昼間、思いっきり体を動かしていますか?運動量が足りないと、元気がありあまり、なかなか寝てくれません。お散歩をしたり、お部屋の中でも、ママも一緒になって体を使って遊ぶ時間を作ってあげましょう。

 

お昼寝の時間も、ダラダラと寝かしっぱなしだと、夜なかなか寝てくれません。お昼寝の時間を決めて、夕食前に寝たりしないようにしてあげましょう。

寝る時のお部屋の環境を見直してみてください。寝る前は刺激の強い遊びや映像を診見せないようにして、のんびりゆったり過ごします。寝る時間になったら、一緒に電気を消して、「おやすみなさい」と声掛けして一緒に布団に入ります。

 

寝かしつけ方法として、絵本を読んであげたり、小さな声で子守唄を歌ってあげたりしましょう。ママが寝たふりをするのも、かなり効果的です。

お布団に入るのをいやがるなら、抱っこをしてゆらゆらしてあげたりするのもいいでしょう。お部屋でオルゴールをかけてあげると、心身ともにリラックスさせてあげられるので、眠りを誘うことができます。

2.夜泣き

卒乳すると、夜泣きがひどくなり、ママもくたくたになるケースが非常に多いです。この夜泣きに負けて、夜間の卒乳を断念するママもいるほどです。ですが、本当に卒乳をさせたいと考えているなら、どんなに泣かれてもあげてはいけません。

泣いている子供をしっかり抱きしめて、「さみしいね」「ママもさみしいよ」「でもがんばろうね」「もうおっぱいはねんねしちゃったよ」などと優しく声掛けしてあげてください。

この時、泣いているうちに喉が渇いてきたりします。枕元には、麦茶などを入れたマグを用意しておきましょう。喉の渇きがおさまるとふっと寝てくれることがあります。

夜泣きが永遠に続くことはありません。おっぱいが欲しい子供と卒乳させてあげたいママとの戦いです。どんなに大泣きされても心を鬼にして辛い時期を乗り越えてください。

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卒乳後のおっぱいのケアについて

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卒乳後も突然おっぱいが出なくなるわけではありません。母乳は継続して作られ続けます。ですが、そのまま放置していると、胸がはって痛くなったり、ひどい場合は乳腺炎にもなってしまいます。

まずは手で搾乳します。おっぱいがはって痛い時は保冷剤などで冷やしましょう。搾乳する間隔を少しずつ開けていき、食事の量も妊娠前の量に戻していきます。母乳の分泌が促進されてしまうので、乳首に刺激を与えないように注意しましょう。

初めての出産で卒乳の時期が来たら、おっぱいのケア方法などは、出産した産婦人科などでも相談、指導してくれます。また、おっぱいマッサージなどもしてくれる所もありますので、一度確認してみましょう。

卒乳は、子供にとって、生まれて初めて乗り越えないといけない大きな壁のようなものです。ですが、卒乳するとぐっと成長して、きっと寂しいを感じるママが多いのではないでしょうか。辛い時期もあるかもしれませんが、必ず終わりはきます!あせらず、子供のペースで進めていくようにしましょう。

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