まぶたのけいれんの原因は?ストレスよりも怖いVDT症候群によるとまらない頭痛

片目のまぶたが、勝手にぴくぴく動くことがあります。まぶたがけいれんするだけであれば、疲れ目の可能性があります。目の疲れをとり、目の周りの筋肉をほぐしてあげることで、改善します。

しかし、頭痛がある場合は、より注意が必要です。まぶたのけいれんと共に、肩がこる、だるい、背中が痛い、頭痛、不眠といった症状は、VDT症候群の可能性があります。「VDT症候群」は新しい病名で、聞き慣れない言葉です。原因、症状、対処法をご紹介します。

 

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VDT症候群の原因

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VTDとは、Visual Display Terminal Syndromeの略で、コンピューターのディスプレイなどの表示機器(Visual Display Terminal)で長時間作業した時に起きる、目、体、心に支障きたす病気のことです。

厚生労働省のガイドラインによれば、原稿や資料からのデータ入力、コールセンターなどの受注や予約や紹介などの作業、交通の監視などの作業、窓口の出納、プログラミング、画像診断検査などディスプレイのある機器の操作、といった作業内容があげられています。

姿勢

パソコンなどの画像を見続けていると、姿勢が同じまま、座っていることが多く、血行が悪くなってしまいます。肩こりや腰痛、頭痛の原因となります。

グレア

部屋の照明、窓からの光が、画面に映ります。こうした光は、見えずらさや不快感をかんじさせます。これをグレアと呼びます。視界の中に、明るさの大きな差が出来てしまい、目が疲れやすくなります。

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VDT症候群の症状

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VTD症候群を、目と目以外の部分で見ていきます。

眼の症状

目の疲れ、視力の低下、物がかすんで見える、充血する、痛みがある、瞼のけいれんなどがあります。画面を見続けていると、ドライアイになりがちです。額膜が露出し、目の表面が傷つきやすくなります。そのために、充血や痛みを起こしてしまいます。また、一点を見つめ続けると、目の筋肉が凝り固まって血行が悪くなり、けいれんをおこします。

眼以外の症状

首や肩の凝り、痛みがあります。ひどい場合には、背中の痛み、手指のしびれになっていきます。偏頭痛や緊張型の頭痛が起こります。偏頭痛は、血管が膨張し、周りの血管や神経を刺激することで起きます。

緊張型の頭痛は、肩や首がガチガチに固まっているときに起きやすいです。偏頭痛が片側のこめかみが痛むことが多いのに対し、緊張型の頭痛は頭全体が締め付けられるような痛みだったり、きりきりとした痛みがあります。頭痛が起きると、吐き気を感じることもあります。

脳の中でも、吐き気を感じる嘔吐反射中枢は、副交感神経や運動神経など、自律神経が集中するところにあります。頭痛を起こす神経と嘔吐反射中枢が近い場所にあるため、刺激されて吐き気を感じます。

こうした症状が続くと、睡眠障害も起きはじめ、次第に日常生活が送れなくなります。そのことが引き金となって、うつ病に発展するケースが増えてきています。目の疲労を、侮らないようにしましょう。

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VDT症候群の対処法

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対処法として、作業する環境をよくする、首や肩など体の筋肉をほぐす、などが挙げられます。

グレアへの対策

まず、部屋の明るさは新聞の字が読める程度にします。液晶の明るさも、まぶしくならないように調整します。グレアをなくすために、液晶ディスプレイはノングレア液晶の製品を選ぶことが、まず挙げられます。

すでに用意されたパソコンが、光沢がある液晶画面の場合は、パソコン用の眼鏡をかけるのがおすすめです。ブルーライトをカットしてくれるので、目の疲れが少ないです。作業上、色もよく見たい人はクリアタイプを選ぶようにするなど、購入の際は、自分の作業状況に応じて眼鏡を選ぶ必要があります。

パソコンの位置

姿勢をよい状態で保つために、作業環境を見直しましょう。

  1. 画面と目の距離は40センチ以上あける
  2. 画面は目線がやや下向きになる位置に置く
  3. キーボードにかぶりつかないように、ひじの角度が90度以上になるようにする
  4. 足の裏全体を床につける

首や肩の筋肉をほぐす

厚生労働省のガイドラインには、1時間内に10~15分の作業休止時間を設ける、とあります。ときどき、腕をのばしたり、肩を回したり、首の運動をして、ストレッチをしましょう。画面から目を離して遠くを見る、目を閉じるといったことも効果的です。

温かいタオルなどが用意出来れば、瞼の上に載せると気持ちがよいです。短時間でも、目を休ませてあげましょう。お風呂にゆっくり入って体をほぐしたり、血行がよくなるような軽い運動もよいです。運動していると、仕事上の人間関係のストレスを忘れられます。心身ともにリフレッシュできるので、生活の中に取り入れるとよいです。

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