子供に蕁麻疹が出たときに考えられる主な11の原因
子供に今までなかった蕁麻疹ができたら、心配で何か心当たりはないだろうかと頭を悩ませることでしょう。子供にできやすい蕁麻疹の原因が分かっていれば、あまり慌てずに行動することができます。それでは子供の蕁麻疹について必要な知識を身につけていきましょう。ここでは考えられる原因をご紹介します。
蕁麻疹とはどういうもの?
蕁麻疹が出た経験もなくどういう状態か分かっていないと、認識することも難しいかもしれせん。蕁麻疹とは周辺の皮膚と境目がはっきりとした円形や楕円形、波をうっているような地図状の形で赤い膨らみをもった発疹が突然出現するというものです。
症状としては痒みを伴うことが多いようです。通常は数十分から数時間で消えますが、場合によっては半日から1日続いて次第に消えていくなど様々です。
湿疹とどう違うの?と疑問に感じるかもしれません。蕁麻疹は湿疹と同様痒みを伴いますが、湿疹と違い患部がカサカサになることはなく、患部が膨らみをもった形状で短時間で消えるという特徴があることで分かります。
子供に蕁麻疹ができる原因として考えられるものは?
突発性蕁麻疹
原因が特定できない蕁麻疹のことで、子供にできる蕁麻疹で圧倒的に多いのがこれです。1度だけ見られてしばらくすると消えるもの、同じ場所に繰り返し見られるもの、違う場所に繰り返し見られるものなどがあります。1ヶ月以内に消えるものを「急性蕁麻疹」、1ヶ月以上消えないものを「慢性蕁麻疹」と呼び、厄介なのが慢性蕁麻疹の原因をほぼ特定できないということなのです。
刺激誘発型蕁麻疹
特定の刺激が原因となったり条件が加わった時に出現する蕁麻疹です。数十分から数時間以内には消えてしまいます。以下に子供の蕁麻疹で考えられる種類を挙げてみましょう。
①アレルギー性蕁麻疹
特定の食べ物や薬(非ステロイド性抗炎症薬)、植物や虫などの抗原(アレルゲン)となるものが体に侵入してきたときに、免疫機能が過剰に働くことで見られるものが蕁麻疹です。よく子供が初めてのものを食べた時に出現し、親が気付くというケースが多いようです。刺激誘発型蕁麻疹の中では比較的多い原因と言えます。
②寒冷蕁麻疹
暑い日差しを浴びて体が熱くなった後、急に冷たいものに体が接触する刺激によって起こる蕁麻疹です。急激にたくさん冷たいものを食べたり飲んだりした時も同様に起こりやすいものです。外でのプールで起こりやすいケースと言えます。
③温熱蕁麻疹
寒い場所から急に暖かい部屋にきて暖房機の温風を浴びたりすることで起こりやすい蕁麻疹です。ホッカイロや湯タンポで体の一部を温めた時にも起こりやすいようです。特に冬場の寒い時期に起こりやすいでしょう。
④日光蕁麻疹
タンクトップやノースリーブなど肌が出ている洋服で強い日差しを浴びたときに起こりやすい蕁麻疹です。
その他の考えられる蕁麻疹の原因
アレルギー性蕁麻疹ならば血液検査をすれば、何に対してのアレルギー反応で蕁麻疹が出ているのかは一目瞭然です。
しかし原因がはっきりと特定されればいいですが、長引く蕁麻疹は病院で検査しても分からないものが多いのです。そのような場合には一番身近にいる大人が子供の生活や様子を振り返ってみて、少しでも心当たりがないか考えてみましょう。
原因不明の蕁麻疹には様々な要因が重なって起こることも考えられます。以下にまとめてみました。
- 疲れやストレスがたまった時。
- 風邪やインフルエンザなどの感染症によるもの。
- 虫刺されの刺激による過剰な反応によるもの。
- 草むらに半袖や半ズボンの服装で行ってかぶれてしまった時。
- 超敏感肌や超乾燥肌な場合。
以上の誘因の中でこれかなと思うものがあれば、大人が手伝って誘因を取り除いてあげましょう。それで蕁麻疹が消えるようなら、医師と相談しながら親が気を付けてあげてもいいかもしれません。