子供が溶連菌に感染!発疹&かゆみの症状の対処法と完治まで
保育園、幼稚園に通いだすと途端によく聞くようになる「溶連菌」。お子様ができるまで溶連菌なんていう言葉を聞いたこともなかったという人は少なくありません。子供に多い溶連菌というのはいったいどんな病気でどんな症状が出てくるものなのでしょうか?
溶連菌とは?溶連菌の症状などについて
溶連菌は冬に多く、幼稚園や小学校などで広がる感染症の病気です。ピークは真冬と、春先。熱が38~39度という高熱がでます。熱、のど、鼻水といった風邪の症状によく似ているので最初は勘違いしがちです。その後手足に発疹が出始め、舌にもぶつぶつが出る場合があります。病院できちんと受診し抗生剤を飲めば3~5日ほどで熱はおさまります。しかし熱が下がっても出された抗生物質は飲み切りましょう。
完治はちゃんとお医者様から診断をもらってからです。溶連菌自体は抗生物質で治る病気ですが、別の大きな合併症を引き起こしかねない病気です。きちんと出された薬は飲んでください。完治の判断には2~3週間かかる場合があります。熱もさがり、薬も飲みきったら検査をしてちゃんと溶連菌が完治したかどうか確認が必要になり、幼稚園や保育園に行く場合は登園許可が下りないと通えません。
溶連菌は感染症?!幼稚園や保育園はどうすれば?
溶連菌は感染症です。しかも完治しないと重大な合併症を引き起こしかねない油断できない病気といえます。「溶連菌かな?!」とおもったらすぐかかりつけ医に相談しましょう。しかも溶連菌は大人にも感染する病気です。疑わしい場合は幼稚園や小学校はいかないようにしてください。
実は溶連菌はアトピー性皮膚炎のお子さんが感染すると重症化する場合があります。なので、溶連菌にかかったお子さんはもちろんの事、アトピー性皮膚炎のお子様は園や小学校にそのことを伝え、注意をする必要があります。溶連菌は飛沫感染です。感染してる人のつば、せき、くしゃみなどで感染しますので、もし集団行動している場で溶連菌が出たら手洗いうがいをいつもより徹底して行いましょう。
感染した側であれば、直ちに通園通学を止めてきちんと病院の先生の指示を仰いでください。風邪と同じような症状なため、気づくのが遅れることもありますが診断を受けたら早めに対処しましょう。ちゃんと診断を受け、有効な抗生物質を飲めば内服後24時間立つと感染力がぐんとさがり、なくなります。さらに解熱も早くなります。発疹が出てしまうと消えるまでは安静と言われるでしょう。
溶連菌後に数日して発疹。これはまだ治ってないの?
溶連菌の治療はとにもかくにも有効な抗生物質の薬を服用するのが一番ですが、そのほかに、熱が出るので水分補給をし、さらに喉の痛みがあるのでのど越しがいいものをとります。消化に良いものをあげてください。そしてゆっくり休ませてあげてください。稀に溶連菌が完治した後に何故が発疹が出てきたという人もいます。これは溶連菌なのでしょうか?
溶連菌が完治してから数日たってからの発疹ということであれば、もしかして薬疹かもしれません。薬疹とは内服した薬や点滴などで皮膚や粘膜などに症状が出るもので、すぐに完治するものから、高熱になり全身の粘膜や皮膚に拡大してしまうものもあります。薬剤がもつ本来の作用により、中毒症状を起こしている可能性があるからです。軽傷の場合はそのうち薬剤が切れて消えていくことが多いですが重症化する場合もあるため、きちんと医師に相談してください。
重症化してしまう場合は入院してステロイドを点滴しなくてはいけません。そしてそれ以降はきちんと原因薬剤を究明し、それをお薬手帳やアレルギーカードなどを持たせることをします。