インフルエンザからの筋肉痛の原因と症状を緩和する対処法

インフルエンザにかかると、熱が出る、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感、鼻水、咳、のどの痛みといった症状が出ます。筋肉痛がなぜ起こるのか、起きた場合の対処法をご紹介します。

 

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筋肉痛はなぜ起こる?

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インフルエンザにかかると、頭、関節、筋肉などが痛みます。痛みがどういうメカニズムで起きるのか、中でも筋肉痛はどういう原因で起きるのかをご説明します。

痛みが起きるメカニズム

私たちは皮膚に傷を受けたり、熱っせられたり、衝撃を受けると、「痛い」と感じます。

このとき、脳では交感神経を緊張させ、血管を収縮させます。血流は悪くなり、筋肉が酸欠状態になります。プロスタグランジンが分泌され、交感神経の働きを抑制し、血管を拡張して血流をよくしようとします。

すると、収縮していたところに血液が流れようとし、患部が熱を持ちます。神経が過敏になり、電気信号が発生し、脳に伝わり、痛みを感じます。

筋肉痛が起きる原因

筋肉痛が起きる原因は、まだはっきりと解明されているわけではありません。いくつかの説があります。

  1. 乳酸がたまる
    筋肉を使うことで疲労物質がたまり、筋肉痛が起きるのではないかと考えられています。
  2. 筋肉に傷が出来る
    筋肉の収縮を繰り返すと、筋肉は小さな傷を受けます。傷が炎症を起こし、痛みが生じるのではないか、と考えられています。
  3. 筋肉を修復する際の炎症
    傷ついた筋肉の部分は、一度分解されてから新しく合成されます。この分解の時に痛みが起こるのではないか、と考えられています。
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インフルエンザでなぜ筋肉痛が起きる?

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運動したわけでもないのに、インフルエンザにかかると筋肉痛が起きるのはなぜなのか、ご説明します。

免疫システム

インフルエンザによって筋肉痛が起きるのは、免疫が働くことと関係があります。インフルエンザウィルスが体に入ると、ウィルスに対抗しようと、リンパ節やリンパ管にある免疫システムが反応します。

まず、白血球の仲間の好中球が、ウィルスを取り込み分解します。

次に、マクロファージがウィルスを撃退します。また、病原体の情報をヘルパーT細胞に伝え、ヘルパーT細胞はほかの細胞に攻撃を命じます。こうして、次々とウィルスと戦う細胞を増やして戦っていきます。

プログタグラルジンの作用

免疫システムが働きだすと、サイトカインという物質も放出されます。サイトカインによって、発熱の情報を伝えるためです。

サイトカインは血液の流れに乗って脳に達し、プラスタグラルジンを作るように指示を出します。今度はプログタグラルジンが視床下部まで到達し、発熱の情報を届けます。

すると、交感神経の働きが抑制され、血管が拡張し、発熱します。プロスタグラルジンは、痛みに対して感じやすくさせる、痛みを敏感に感じさせる作用があります。

インフルエンザは体内で急速にウィルスが増えていくため、プロスタグラルジンも多く発生します。体全体で炎症を起こして、熱を上げていくために、筋肉でも炎症が起き、また痛みが感じやすくなっているために、筋肉痛となります。

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インフルエンザによる筋肉痛の対処法は?

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インフルエンザで体中が痛い時、筋肉痛への対処法をご紹介します。

冷やす

体は、熱を上げることでウィルスを退治しようとしています。炎症を起こしているので、冷やすのが効果がありますが、ウィルスと戦うために熱が必要なので、冷やすのは、一時的に、冷やし過ぎないようにします。濡れタオルや湿布を当てる程度にします。

解熱剤を使う

熱が必要なために、全身が痛むほどになってしまっているのですが、睡眠がとれない状態が続くと、体力そのものが落ちてしまいます。一時的に熱を下げ、痛みをとり、睡眠をとることが必要な場合もあります。そのために、解熱剤を使います。

その時は、子どもの場合、アセトアミノフェン系かイブプロフェン系の薬を使います。ジクロフェナクナトリウムを含んだボルタレン、アスピリンは、インフルエンザ脳症にかかってしまう可能性があります。

座薬が即効性があります。病院で処方してもらいましょう。使いきれなかった座薬が自宅にあるので使う場合は、成分をよく確認してから使いましょう。

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