鼻水を止める薬で効果の高いものと、薬を使わずに止める方法

子供は環境が劇的に変わると、咳が出たり鼻水が出たりと体調に変化が現れます。私の子も保育園入園した当初は鼻水たらたらで夜も寝苦しそうでした。子供って鼻をかむのも嫌がりますし大変でした。寝苦しさを軽減できるなら薬でもなんでも試してみたいですよね。でも、何が効くのかわからない。まずは鼻水の原因を知りましょう。

 

鼻水の原因

一般的にはウイルスが鼻の粘膜を過剰に刺激されて鼻水が引き起こされます。また、アレルギーの原因になりやすいほこりや花粉も原因になります。子供は特に敏感で、環境が変わると慣れるまでたらたら出ることもあります。病気が原因ではないですが、鼻水をあまり放置しておくと鼻水が原因で病気になってしまうこともあります。

鼻水が原因で起こる病気

鼻水が原因で起こりやすい病気は大きく分けて3つあります。

副鼻腔炎

副鼻腔とは鼻の穴の中の鼻腔の周りにある骨で囲まれた8つの空洞のことです。ここが鼻水でいっぱいになると鼻が詰まります。子供は大人より鼻腔が狭いので鼻づまりが起きやすいです。また、ネバネバした鼻水が出たり、それが喉の方へ行ったりします。主な症状は、頭が痛くなったり情緒不安定にもなりやすいのと、熱が少し出るかもしれません。小さいときは少し運動しただけで38度は軽く超えるのでぐったりしていない限りは大丈夫と病院では言われます。

後鼻漏

元気なときは鼻水は分泌されてもまた再吸収してなくなります。でも、アレルギーや副鼻腔炎でたくさん鼻水が分泌されていた場合、吸収しきれず喉の奥に流れ落ちてしまいます。鼻水の種類によっては流れ落ちた場所に炎症を起こしやすくなります。主な症状は、喉のイガイガ感、へばりつくような痰や痰が絡むような咳などです。

中耳炎

細菌が耳の中耳に入り炎症が起こるのが中耳炎です。子供は耳管が未発達なので、細菌が侵入しやすく、風邪が悪化して中耳炎を引き起こしやすいです。5歳までは注意しましょう。主な症状は、耳が塞がるような感覚を伴った痛みと発熱です。高熱になる場合もあります。

鼻水の種類

鼻水は上の症状の初期に見られるわかりやすいサインです。鼻水の状態によって重症度がはかれます。ですが、素人の決めつけが一番危険なので大丈夫と思っても少しでもおかしいなと感じたら耳鼻科の受診をおすすめします。

水様性

水のように透明でぽたぽたと垂れてくるような鼻水のことです。アレルギー性鼻炎と急性鼻炎の初期症状に多く見られます。

粘液性

少し粘ついている鼻水です。色は透明から少し色がついているようなものです。急性鼻炎を発症すると数日後に出てくる鼻水がこれです。あと、慢性副鼻腔炎で細菌感染があまり起こっていない場合も見受けられます。

膿性

細菌感染を起こすと、色が濃く、ネバネバした少し臭う鼻水が出ます。粘液性から膿性になることも多く、慢性副鼻腔炎や急性副鼻腔炎になり細菌感染が活発だとこれが出てきます。

その他

鼻血みたいな鼻水が出るときは鼻の中に傷があるか、急速に炎症が起きている場合があります。進行性鼻壊疽という病気や悪性の腫瘍が出来ると出たりします。両方の穴からじゃなくて片方だけなら異物が入り込んでいることも多いです。

これで止まる？市販の鼻水止め

鼻水の原因と種類がわかったところで、知りたいのは止め方です。子供の体に負担がなく、手軽なものが一番、となると市販薬の出番です。市販薬で様子を見て、治らなければ病院に行く、というのも一つの手でしょう。

アルペンSこども鼻炎シロップ（ライオン）

アルペンSこども鼻炎シロップは、鼻水が膿性で後鼻漏のときにおすすめです。痰と咳に効きます。ノンカフェインでイチゴと桃の味があるのでシロップ感覚で飲めます。

宇津こども鼻炎シロップA（宇津救命丸）

宇津こども鼻炎シロップAは、アレルギー性鼻炎や急性鼻炎にオススメです。飲みやすいぶどう味でノンカフェイン。

ただ、日本の子供用の市販薬は効き目が弱く作られています。多少成分が違うだけで大体同じなので昔からある製薬会社のものを買えば安心でしょう。

ちょっと待って！薬を使わない治し方

薬を使ったほうが早く治りますが、小さい子供に薬、というのが抵抗あります。小さいときは薬に頼らず治したいものです。また、アレルギーなど持っていると安易に市販薬は使えません。そんなときの対処法をまとめてみました。

吸引器

吸引機ベビースマイルS-302ボンジュールセットは、少々お高いですがこれが一番鼻水の悩みを無くしてくれます。これを使えば鼻水も無くなりますし、寝苦しいと夜泣きで悩むこともありません。鼻水が出やすい子は一つ持っておくとお母さんが楽かもしれません。

蒸しタオル

これは大人にも効く昔ながらの方法です。蒸して温めたタオルで鼻を覆うだけ。乾燥が原因で鼻水が出ているときは効きます。冷めたタオルは効果がないので必ず蒸したタオルでやりましょう。

水

口に水を含む方法です。口にものがあると喉の奥に追いやろうとする力が働きます。そうすると鼻水も自然と喉に降りてきます。口の中に鼻水混じりの水があるので飲み込まず、吐き捨ててください。衛生的ではないのでうがいができない小さな子には不向きです。

小さいうちはあまり薬に頼らず、酷いようなら早めに耳鼻科に行くほうがいいでしょう。子供はすぐに熱を出したり体調の変化が激しいですが、適切な処置をすれば治りも早いです。