嘔吐以外の症状を見て原因を推測!それぞれの対処法を分かりやすく解説
急な吐き気や嘔吐症状があったら、焦ってしまいますよね。嘔吐が起こる原因は様々あり、中には重大な病気が隠れていることも。そこで嘔吐以外の症状を見て原因を推測し、その対処法をご紹介しましょう。
この記事の見出し
急な吐き気、嘔吐の原因とは?
ウイルス性胃腸炎
お腹の風邪とも言われるウイルス性胃腸炎。嘔吐以外の症状では発熱、悪寒、頭痛などが挙げられますが、ウイルス性胃腸炎では嘔吐や下痢が一番に来るので分かりやすいでしょう。
肝臓の病気
急な吐き気や嘔吐に襲われ、食欲減退、胃もたれ、倦怠感、尿の色が濃くなる、黄疸、皮膚の黒ずみなどの症状が見られたら肝臓病などの異常があると推測されます。
急性の膵炎
急性の膵炎の場合、膵臓が胆石や飲酒が原因で炎症を起こしている状態です。嘔吐以外の症状ではお腹や背中に激痛があり、38度前後の発熱が見られます。立ち上がることで血圧が急降下し、失神することもあります。
腸閉塞
腸閉塞には腸管が狭くなって起こるものと腸の働きが悪くなって起こるものがあり、嘔吐を繰り返すようになります。またその他の症状ではお腹が腫れる、腹痛などがあります。最初は嘔吐は酸っぱい胃液や苦い胆汁成分ですが、次第に腸から逆流した便を嘔吐することがあります。赤ちゃんが腸閉塞を起こすことがあり、その場合は嘔吐のほか刺すようなお腹の激痛が一定時間ごとに繰り返すようになります。
メニエール病
内耳の異常により耳鳴りや難聴が起こる病気です。メニエール病の特徴的な症状はぐるぐる回ったりフワフワするような目眩があります。その他目眩症状がある病気は嘔吐しやすい傾向にあります。
体が適応できずに体調不良
就職や引っ越しなどの急激な環境の変化に体が適応できずに、体調不良を起こすことがあります。吐き気や嘔吐症状のほか、頭痛や倦怠感、不眠が挙げられます。このような場合、内科にかかっても原因不明とされることも多いようです。
二日酔い
多量の飲酒をしてアルコールの分解が追い付かず、吐き気や嘔吐症状が見られることがあります。その他頭痛や胸焼け、胃痛が挙げられますが、二日酔いに関しては本人にも心当たりがあることかもしれません。
ストレス
強いストレスにより自律神経が障害され、吐き気や嘔吐症状のほか、頭痛や肩凝り、目眩を伴うようになります。
妊娠中のつわり
妊娠初期の段階で見られる症状で吐き気や嘔吐がありますが、好き嫌いの変化や熱っぽさ、強い眠気も主な特徴です。生理が遅れた段階で妊娠検査薬を使えば、嘔吐の原因が妊娠によるものだと分かるかもしれません。
脳卒中
脳卒中は突然起こり未然に防ぐことが分からないものだとされていますが、予兆として吐き気と共に激しい頭痛が襲ってくるようです。吐き気の他に激しい頭痛があったら要注意です。
頭に打撃を受けた
頭を強く打ち付けたなどの打撃を受けた後に、しばらくして頭痛を伴った吐き気や嘔吐があった場合脳内出血してる可能性があります。特に赤ちゃんは頭が重く転んだり、高いところから落下しやすいので、頭を強く打ち付けた後の様子は注意しなければなりません。
心臓の病気
吐き気や嘔吐を伴い、胸の痛みや動悸がある場合、心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気が考えられます。
嘔吐した場合の対処法
①吐きやすい体勢にする
大人であれば前屈みになって吐きやすい体勢になります。我慢することなく、出せるだけ出して落ち着いたら横になりましょう。乳幼児ならば窒息しないよう、寝ているときは横向きにさせます。
②すぐに飲食しない
嘔吐が落ち着いても、直後は飲食NGです。1時間吐かなければ様子を見ながら少しずつ水分補給をします。
③嘔吐以外の症状を見る
嘔吐以外の特徴的な症状があれば、よく観察し把握しておくと病院での問診で診断しやすくなります。
④意識があるかないかで判断する
意識があり症状が落ち着いているようなら様子を見ても大丈夫ですが、いつでも病院に行けるように準備しておきます。嘔吐を繰り返したり、それ以外の症状が悪ければ救急で病院に向かいます。また意識がないようなら早急に救急車を呼びましょう。