ピクピクと筋肉が痙攣するときの原因と対処法【腕・肩・顔】

腕や肩、顔が勝手に痙攣すると、あまり起こる部位ではないだけに、心配になります。腕、肩、顔がけいれんするときは、どのような原因があるかをご紹介します。また、それぞれの対処法もご紹介します。

 

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腕がけいれんする

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二の腕も、ピクピクと痙攣することがあります。腕のけいれんの原因、対処法をご紹介します。

腕の痙攣の原因

二の腕がピクピクとけいれんする原因に、栄養素の不足が考えられます。カルシウム、マグネシウムは、筋肉を収縮させるのに不可欠な栄養素です。不足すると、痙攣や疲労回復の遅れなどが起きます。また、ナトリウムとカリウムは、細胞の水分バランスを保つ役割をしています。カリウムには、ナトリウムを尿と一緒に排泄する役割があります。

ナトリウムとカリウムのバランスが崩れると、神経伝達や代謝が上手くいかず、やはりけいれんします。

腕の痙攣の対処法

ミネラルを摂る必要があります。カルシウム、マグネシウムは、比率が2対1になるようにします。カルシウムだけ過剰に摂ると、マグネシウムを損失します。あおさ、大豆、ごま、干しエビなどがマグネシウムを多く含んでいます。干しエビはカルシウムも多く含んでいます。チーズやしらす干しも、カルシウムを多く含んでいます。

カリウム、ナトリウムですが、ナトリウムは日常で十分補えるので、カリウムを摂るよう心がけます。カリウムは水に溶けやすい性質があるので、果物で生のまま食べると効率よく摂れます。バナナ、アボガドなどに多く含まれます。カフェインを過剰摂取すると、カリウムを失いやすいので、コーヒーの飲み過ぎには注意しましょう。

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肩が痙攣する

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肩も痙攣することがあります。肩の筋肉も、腕と同様に、ミネラルの不足によって起きます。また、肩は四十肩、五十肩になると、痙攣することがあります。また、筋膜性疼痛症候群の可能性もあります。四十肩、五十肩、筋膜性疼痛症候群の原因と対処法を見ていきます。

四十肩 五十肩

①症状

関節の周りに起きる炎症で、40代、50代の人に起きやすいです。腕を動かそうとすると、激しい痛みがあります。初期症状として、肩が痙攣します。

②原因

肩こりは筋肉がこわばり、血行不良によっておきますが、四十肩、五十肩は炎症が原因です。炎症が起きる部分は、二か所あります。上腕二頭筋の腱、骨と上腕骨の辺りにある広い腱板の間にある「肩峰下滑液包」です。また、「肩峰下滑液包」に石灰がたまると四十肩、五十肩になります。腱板が傷ついても、起きます。痙攣に関してみれば、肩関節の前側で起きます。肩は前内に傾いているので、外側や後ろの腱がそれを引き延ばそうとして、痙攣が起きます。

③対処法

残念ながら、これといった対処法はありません。自然治癒で数ヶ月かけて徐々に治っていきます。最初は夜寝るのも辛いほど痛む、ということが多いですが、一ヶ月ほどで痛みが和らいできます。強い痛みには、安静にするのがよいです。

お風呂に入る、温湿布をするなど、肩を温めて筋肉を和らげます。腕が思うように動かせないと、生活する上で大変不便を感じます。前側で痙攣がある場合は、ストレッチをする、軽い運動をするなどして、肩を柔軟にして、予防しましょう。片方だけ症状が出たら終わりではなく、もう片方に出ることもあります。 

筋膜性疼痛症候群

①症状

重いものを持つ、無理な姿勢をするなどで、筋肉に小さな傷が出来ます。これが筋肉痛の状態です。これが繰り返される、さらに血行が悪くなる条件が重なると、痙攣を起こし、筋肉痛のように自然治癒できなくなります。痛みやしびれが激しくなります。広範囲に起きる症状で、肩から腕にかけて起きることがあります。

②原因

重いものを持つ、長時間、筋肉に負担がかかる姿勢でいる、ということが原因になります。カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミンなどが不足気味の場合、起きやすいです。

③対処法

日本では診断できる医師がまだ少ないため、専門の医療機関で診断をしてもらわなければなりません。痙攣をおこしているところを押すと、そこから痛みが広がる点があれば、筋膜性疼痛症候群の可能性があります。また、痛みのある付近にむくみがあることもあります。治療は、痙攣している部分に麻酔注射をうちます。

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顔がけいれんする

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顔面が、長時間痙攣するようになると、人前に出るのがつらくなるので、そういった意味でも苦しみの大きい病気です。どういった症状があるのか、原因、対処法を見ていきます。

顔面けいれんの症状

顔の片側で、自分の意志とは関係なくけいれんが起きます。最初は目の周りでぴくぴくとし、それが、徐々に額や頬、口元まで広がっていきます。あごの下まで痙攣するようになります。最初は短い時間の痙攣だったのが、次第に長くなり、寝ている間にも起きるようになります。

顔面けいれんの原因

顔面神経は、脳幹から出ています。その部分の血管が、神経を圧迫しているために置き、脈拍と共に痙攣が起きます。初期の場合は、疲れ目と判断されてしまう場合があります。目をぎゅーっとつむって、パッとひらくと瞼の下に痙攣が起きます。また、口元をイーと引き延ばしたら瞼の下にけいれんが出ます。

対処法

脳外科医による手術が行われます。血管を神経から剥離するという手術です。また、薬が用いられることもあります。薬は、てんかんの治療に使われるカルバマゼピンというもので、神経の伝導を抑える働きがあります。

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