子供が高熱で寝てる時に痙攣し始めたら病院に行く前に実行したい対処法
子どもが突然、意識を失ってけいれんを起こすと、見ているほうは頭が真っ白になってしまいます。このまま息が止まるのではないか、と不安でたまらないでしょう。夜、寝ているときにけいれんを起こすこともあります。けいれんを経験している人は、寝ている間に気が付かなかったら、と心配になってしまうでしょう。けいれんについて、けいれんの症状、けいれんを起こした時の対処法などをご紹介します。
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けいれんとは
けいれんは、自分の意志とは関係なく筋肉が動くことを言い、こむらがえり、瞼がぴくぴく動く、チック症状、高熱が出たときに激しいけいれんが起こる熱性けいれんなどがあります。中でも熱性けいれんは、6歳未満の子供が38度以上の熱を起こしたときに起こすことが多いです。中水神経感染症、電解質や水分などの代謝異常など、明らかな原因がない場合を指します。
熱性けいれんが起きる原因
6歳未満の子どもは、脳がまだ未発達のために、脳内でトラブルが起こり、けいれんが起きるのではないかと考えられています。ただ、はっきりとした原因は分かっていないのが現状です。
熱性けいれんの症状
大発作の場合、手足をがくがくと震わせ、白目をむき、歯を食いしばります。肘と膝を曲げた状態から、徐々に伸ばして、筋肉がひきつれます。この間の意識はありません。ほとんどの場合、10分以内に収まります。小発作の場合、突然、動くのを止め、一点を凝視します。
けいれんを起こす他の要因
熱性けいれん以外にも、病気などが引き金となってけいれんを起こすことがあります。
- てんかんの発作
大脳で、ニューロンが過剰に生じて起きます。脳の同じ部位で生じる病気です。 - 筋肉の収縮
運動不足で筋肉が凝り固まると起きます。 - ウィルス性の脳炎
破傷風やインフルエンザの感染症にかかり、そのウィルスが脳や脊髄に入り炎症を起こすと、高熱や頭痛、けいれんの症状が出ることがあります。 - 低カルシウム血症
血液中のカルシウム濃度が低くなると起きることがあります。軽度の場合は症状が出ないことが多いですが、カルシウム濃度が非常に低くなると、けいれん、脳症、心不全が起きます。
熱性けいれんの対処法
熱性けいれんを起こした時は、まず冷静になりましょう。難しいことですが、落ち着いた対応が何よりの薬です。ゆさぶらないようにしましょう。吐いてしまうこともあります。舌を噛むのではと割りばしなどを口に入れたりするのは止めましょう。口を傷つけてしまったり、呼吸困難にしてしまう可能性があります。名前を大声で呼んだりしないようにします。それ以外にやるべき、大切なことを挙げました。
対処法
- 衣服を緩める
- 平らなところに寝かせる
- 嘔吐しているときは顔を左に向かせる
- 時間を測る
発作が5分以上続く場合は、救急車を呼びましょう。また、発作が収まっても意識の戻りや顔色が悪い時も、救急車を呼びます。
寝ているときのけいれん
子どもは眠っている間も熱が上がることが多く、けいれんを起こします。症状は、起きている間に起きる場合と同じです。特に、インフルエンザにかかった場合、熱が急激に上がることが多く、起こしやすいです。子どもが熱を出している時は、心配で、眠りが浅くなります。そのため、子どもが寝ている間にけいれんを起こしても、母親が気が付くことが多いようです。
けいれんを起こした後は
発作は一回限りで、二回目起こすことは少ないです。ただ、次にまた起こすのではないかと心配な場合、けいれんを予防する座薬である、ダイアップを持っておくと安心です。ダイアップは5歳まで使用できます。熱が上がり始めのころに、使います。解熱剤では、薬が切れた時、けいれんを起こすことがあります。医師の診察を受け、処方してもらうと、よいですね。