マイコプラズマに有効な薬とは!検査で感染や初期症状を抑える

「マイコプラズマ」というのをご存知ですか?肺炎の一種で、子供から大人まで感染する病気です。

咳がよくでて、熱も下がらないといった症状は、このマイコプラズマである可能性があります。ただ、風邪とよく似た症状なので、なかなかお医者様も判断が難しい感染症の一つです。

 

大人でも、「肺炎のことでしょ」という程度にしか知らないという方が多いのが現実です。実際はどんな病気なのかということをご存知でない方が多いようです。

マイコプラズマという感染症はいったいどういうものなのか、症状や感染するのか、どんな検査をするのかなどをご紹介させていただきます。また、マイコプラズマにはどんな薬が処方されるのかも併せてご紹介させていただきます。

 

スポンサードリンク

マイコプラズマって何?どんな症状がでるの?

A1991

マイコプラズマとは、「マイコプラズマ肺炎」というもので、肺炎の一種です。昔は4年に1度オリンピックの時に流行するといわれていましたが、近年では毎年どこかで流行している感染症で、それほどめずらしいものではなくなりました。

初期症状が風邪とよく似ている為、医師も判断が難しい感染症の一つです。大人も子供も重症化するケースもあります。このマイコプラズマの重症化を防ぐ為にも、早期発見早期治療が望ましいとされています。

 

マイコプラズマの症状としては次のような物があげられます。

  • 乾いたような咳が続く
  • タンが出る
  • 嘔吐や下痢
  • 発熱(38度を超える高熱)
  • 鼻水や鼻づまり
  • 喉が痛い

などがあります。とにかく咳が続くのと、熱がなかなか下がらないのが特徴です。咳も最初は乾いたような咳が続き、徐々に湿ったような咳が出るようになってきます。咳のせいで夜も眠れないことも珍しくないことです。

症状がでてすぐにマイコプラズマだと判断する医師は少なく、発症後4~5日経過して判断されることが多いようです。

スポンサードリンク

マイコプラズマは感染するの?どんな検査をするの?

A2636

マイコプラズマは、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、細菌が付着したものに触れることでの接触感染をして広がっていきます。潜伏期間は約1~3週間程度で、発症するのは3~10%程度とされています。ですから、発症していなくても、保菌者である可能性は非常に高くなります。

 

このマイコプラズマは、潜伏期間でも他の人に感染させてしまう可能性があります。発症後も約2週間は他の人に感染させる可能性があるので、かなり長い期間周囲の人にうつすことができてしまう病気だといえます。

発症率が低くても、このように長期間に渡って人にうつすことができるので、マイコプラズマが大流行してしまうことがあるというのも納得できますね。一度マイコプラズマにかかると、免疫がつきますがそれが長くは続かないので、また何年かしてかかってしまうこともあります。

 

マイコプラズマであるかどうかの検査は、レントゲンでも判断できることもありますが、血液検査が実施されます。

血清のマイコプラズマ抗体値を測定することで、用制が陰性の判断をすることが可能です。検査時間は約30分ですので、外来診察時に検査をして結果を聞くことができます。

スポンサードリンク

効果的な薬は?

B13148

マイコプラズマに普通の風の時に処方されるマクロイド系の抗生物質は効果がありません。細菌では、テトラサクリン系の「ミノマイシン」や、ニューキノロン系の「クラビッド」という抗生物質が処方されるようになっています。

ミノマイシンは8歳以上の子供から大人に処方されるものですが、副作用が出るリスクがあるので、確認する為に検査をすることがあります。またクラビッドに関しては、かなり改善はされましたが、副作用が全くないとはいいきれません。

効果のある抗生物質を使用することで、3日程度で体内のマイコプラズマが減少して感染力も落とすことができます。

 

マイコプラズマは、喘息の方が感染すると咳がひどくなり発作を引き起こしやすくなるので注意が必要です。また、中耳炎・副鼻腔炎などの合併症もありますので、注意が必要です。早期発見早期治療が望ましい感染症です。ちょっとした風邪かなと甘くみないで、長引く咳には十分注意して、早めに病院で診てもらうようにしましょう。

スポンサードリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ