手足口病の口内炎はいつまでに治る?早く完治させる2つの方法
口内炎は普段から疲れやビタミン不足などでできる事もありますが、その場合はできてもひとつやふたつ。
手足口病の場合は広範囲にできるつらさがあります。痛みが出た時の期限や対処法があらかじめわかっていれば少しでもお子さんを楽にしてあげられて、看病するお父さんやお母さんのストレスも少しは和らぐだろうと思います。
今回はそんな手足口病の口内炎について詳しくまとめました。
手足口病の口内炎の完治はいつなのか
手足口病の口内炎は大きく個人差があり、ほとんど出ないお子さんもいれば口の中が水疱だらけというつらい状況のお子さんもいます。
口内炎とは手足口病の症状として発症した水疱性の湿疹が潰れて炎症を起こしたものが口内炎になるのです。ですから湿疹の出始めは痛みと言うより違和感程度になります。
ポツポツと口内に白い湿疹が発症し始めてから湿疹のピークが3日目くらいなので、だいたいがその頃水疱が潰れ始めて痛みが強くなり始めます。
口の中ですから、歯や舌にぶつかったり飲食の際に擦れたりと潰れるのを防ぐのはかなり難しいと言えます。その為痛みだしたらそれを和らげる対処をしてあげる様になります。
元々手足口病自体がウィルスに直接働きかける薬がなく、自然治癒を待つ感染症なので、対処療法をしながら痛み出した3日目~1週間程で段々と痛みも楽になり自然と口内炎は消えていきます。
痛みが強いお子さんは飲食もままならなくなり、看病もつらくなる事もあります。
飲食ができない場合は脱水症状が心配になるのであまりにも何も摂れない場合は必ず病院で受診してください。
点滴など脱水症状を避ける処置をしてもらいましょう。飲み物は飲める、柔らかい物は食べられる、であれば少しでも口に入れてつらい期間は一週間、と割り切ってゆっくり付き添ってあげてください。
手足口病の口内炎を早く完治させる方法
普段の疲れやビタミン不足からくる口内炎も同じですが、何より刺激を与えず安静に、が重要になります。
基本は体力・免疫の回復を待つ、となりますが、口では飲食もしなければいけない為に難しくなり、また痛みで飲食ができなければ体力の回復も遅くなって完治は遠のいてしまいます。
そこで少しでも痛みを減らしストレスなく完治を早くさせる方法をまとめました。
飲食
一番大切なのは患部を刺激しない為に刺激の少ない食べ物や飲み物を選ぶ事です。塩分が強すぎず薄味で水分の多いものがベストです。また温度による刺激もよくないので可能であれば熱すぎず冷たすぎず、常温かぬるめが最適です。
元々痛みがあれば酸っぱかったり塩辛かったり辛い物は食べられないと思いますが、もし望んだとしても早い完治を考えたら与えないのがいいでしょう。喉越しのいい食べ物、ゼリーやヨーグルト・アイスクリーム・柔らかいうどん・お粥などがおすすめです。
家庭でできる対処療法
うがい・自然物・薬の項目に分けます。
うがい
患部の殺菌や菌を洗い流す事を目的とします。イソジンうがい薬で1日数回ぶくぶくうがいをします。ただ、うがい後に水で一度イソジンを洗い流す事をおすすめします。
イソジンうがい薬を綿棒で患部に直接塗る方法もありますが、しみて痛みが増す場合もあるのでこちらは様子を見ながらにしてください。
直接塗る場合、味などが気にならなければそのままで構いませんが、うがいをした場合は口の中全体にイソジンを長く残してしまうと雑菌だけでなくいい菌も殺してしまう可能性があるので最後水で洗い流した方が良いです。
また、塩水うがいもイソジンの代用になります。ごく薄めの塩水で1日数回ぶくぶくうがいをします。しかしこちらもしみて痛いようなら控えましょう。
自然物
まずはちみつです。殺菌、消炎作用があります。綿棒にはちみつをつけて患部に直接塗ります。一瞬ツーンと痛みがある場合もありますがすぐに治まります。甘くて美味しいのでお子さんも喜ぶ事が多いです。
しかしボツリヌス菌があるので1歳未満は絶対に避けてください。そして、アロエも効果的です。昔から傷には重宝されていて薬草としても使われています。炎症を抑える効果があります。
アロエの葉の緑の硬い部分を削り、中の透明の果肉の部分を患部に塗るといいです。
薬
口内炎用パッチを患部に直接貼って炎症を抑えるシールタイプの薬です。シールと言っても、ムラサキという植物の根から抽出されたエキスで作られています。
この生薬成分が粘膜を修復して消炎してくれます。
しかし口内炎の数によっては貼るのが難しくもなるのでよく観察して使用してください。
そして口内炎用の軟膏もあります。軟膏を綿棒に取り、直接患部に塗ります。ほとんどしみる事もなくストレスが一番無いかもしれません。唾液で流れるので使用方法を読み1日数回塗りましょう。
病院での対処療法
痛み止めやうがい薬の処方があります。また、痛みで飲食ができなくなって脱水症状の危険がある場合は点滴をしてもらう事もあります。
基本的には手足口病は自然治癒になりますが、まれに重篤な合併症を引き起こす場合もありますので微熱や発疹以外に症状が現れたり長引いたりする場合は迷わず受診される事をおすすめします。