口内炎がなかなか治らない場合、心配な5の病気と10の原因
痛くて厄介な口内炎がいつまでも居座り続けるとなると、不快な気持ちになるもの。食事や飲み物も痛くて受け付けないのでは大変です。口内炎は通常1週間位で改善されますが、長期間治らない場合考えられることは何でしょうか?原因と病気の可能性についてご紹介しましょう。
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口内炎がなかなか治らない場合、考えられることは?
誰にでも口内炎ができた経験があると思いますが、大体1週間、長くとも2週間位で治るものです。民間療法として塩やハチミツを使ったものや市販薬ですぐに治ることも多いでしょう。しかしこれらの対策をしても、なかなか治らないといったケースもあるようです。ではどうして口内炎がなかなか治らないのではないでしょうか?
それは口内炎ができる原因が様々で、全ての口内炎が1つの方法で治るような単純なものではないからと言えます。具体的に一番なりやすい口内炎は「アフタ性口内炎」と呼ばれます。この口内炎の原因として挙げられるのが、
- ストレス
- 疲労
- ビタミン不足
- 消化器疾患
- ホルモン分泌によるもの
- 口腔内の粘膜弱体
- 口腔内の不衛生
などアフタ性口内炎だけでもこれだけ挙げられるので、詳しい原因は特定できていません。口内炎になった原因がストレスやビタミン不足によるものであると、いくら薬などで対策をしても繰り返しできてしまうのは頷けます。ですから口内炎ができた原因を突き止めて対応しなければ、根本的な解決策とはならないのです。またアフタ性口内炎以外にもいくつか考えられます。
- カタル性口内炎
- ヘルペス性口内炎
- カンジダ性口内炎
これらの口内炎はウィルスやカビが原因となってできます。これだけ種類があって原因が複数考えられるとなると、なかなか治らないという事態も理解できるでしょう。
口内炎がなかなか治らない場合、考えられる病気は?
口内炎ができても1、2週間程度で治ることが多いようですが、1ヶ月以上も治らないということもあります。こうなってくると、何か別の病気の可能性を考えなければなりません。口内炎の原因にウィルスやカビによる病気もありえます。ではこれらの考えられる具体的な病気名とその特徴をご紹介していきましょう。
手足口病
38℃程度の発熱(あまり高熱になることはありません)と、その名の通り手や足、口に発疹や水疱ができて痛みを伴います。口の中には口内炎ができて、症状のピーク時には食べたり飲んだりも難しくなります。特に子供がかかることが多い病気で、発熱は2、3日で治まり発疹も3、4日で快方に向かいます。ただ大人の場合は症状が強く出ることがあり、子供の看病で移ることもあるので注意が必要です。
ヘルパンギーナ
4歳以下の幼児がかかりやすい病気で、特に1歳前後に多いとされています。保育園や幼稚園などの集団生活をしている子供たちに流行しやすい夏風邪です。高熱と共に口の中に発疹や潰瘍ができます。激しい痛みを伴うので飲食を受け付けないことも多く、脱水症状に気を付けなければなりません。
ベーチェット病
口内炎が繰り返しできたり、体中に発疹が見られます。視力の低下があり、最悪失明してしまうこともあるとても恐ろしい難病です。
白血病
血液のガンで免疫力が低下します。口内炎だけでなく、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。比較的克服の希望がある病気です。
舌ガン
初期の舌ガンではアフタ性口内炎に症状が似ていて診断が間違えやすい病気です。口内炎の発生箇所が舌の側面であることが多いようです。進行してしまうと、白い口内炎の痛みが増したり、ろれつが回らなくなるのも特徴です。
これらの病気の症状は口内炎だけでなく、他の特徴的な症状が見られることが多いようです。1ヶ月以上も口内炎が治らない場合には、たかが口内炎と思わずに病院に行って詳しく診断してもらいましょう。重大な病気が隠れている場合もあるので、自己判断せず医師の指示を仰ぐことが大切です。
口内炎の対処法については以下で詳しく説明しています。ぜひ確認してみてください。