手足口病は保育園を最長で何日休む病気?早く登園させるには?
夏にかけて流行する手足口病。昨今では新型のウイルスも出てきて大流行したというニュースもあります。強い感染力を持っているウイルス性疾患で働くお母さんにとってはこの時期の要注意ウイルスですよね。でも何故かインフルエンザや水疱瘡等と違い感染したら絶対に保育園を休まないといけない疾患という括りの中には入っていません。
では、手足口病なら登園しても大丈夫なの?でもウイルスだからやはり保育園は休むべき?と逆にはっきりとしていない分わかりづらいし、お仕事をされているお母さんにとっては難しい決断を迫られる事も。ではなぜ手足口病は登園拒否にならないのでしょう。詳しい理由を知る事でお母さんの難しい決断へのヒントになるかもしれません。
手足口病はどのように扱われているの?
手足口病は5類感染症定点把握疾患に定められています。しかし学校保健法第19条での取り扱いは、学校で予防すべき伝染病の1から3種の中に入っていません。その為、公的には手足口病は出席停止になる疾患ではないのです。
なぜそのような扱いになるのかというと、一般的に手足口病は症状が出て約1週間で回復しますが、症状が治まっても約2~4週間排泄物にウイルスが潜んでいる病気で、流行阻止を狙っても効果はあまりありません。予防接種や有効なワクチンもなく、このウイルスが完璧に消えるまでは1カ月はかかる為その間きっちりと休むというのは現実的ではありませんし、症状が出ているピークを過ぎると感染力も弱くあまり合理的ではない為です。
しかし、公的にはこのような扱いでも園によっては登園拒否をしたり、ある一定の条件を決めていたりと、園独自のルールを決めている所もあります。お医者さんは登園可を出しているのに、保育園のルールでは不可を出された!というケースもあり、考え方もそれぞれ違う様です。もしもそのような事があった場合は、「お医者さんに感染の恐れはない為、登園を許可します」など証明書を書いてもらい保育園に提出しましょう。
今からの時期はプールが始まります。しかしプールは手足口病の流行の一番の原因とされています。接触率が高い上、公共で使用する物が増える為感染中はプールに入れない保育園は多いでしょう。また、通っている園で大流行をしてしまい、普段は登園拒否をしていない保育園でもやむを得ず登園拒否にする場合もありますので、そのような場合は通われている保育園に確認しましょう。
休む必要性はあるの?休んだらいつから登園していいの?
このように、公的に出席停止ではない疾患ですが、やはり熱があると保育園には行かせられません。手足口病は熱の他、水疱や口内炎等の症状があります。主な症状の進行具合は熱が約2日間、水疱は熱が出た日を含めて約3~4日がピークになりそこからかさぶたになります。そして口内炎は熱が出てから3目で出る場合が多くそこから治るまで約一週間ほどかかります。
ピークの間はおそらくお子さんも保育園に行く元気もないでしょうし、食欲もしっかりと取れない場合もありますのでやはり休ませる事が最善だと言えます。それに手足口病は抵抗力の弱まっている時に感染している事が多く、手足口病によって更に抵抗力も弱まり無理をして行かせて違う感染症をもらってしまうと大変です。お子さんの状態をしっかりと観察し保育園に行かせるかを決める事が大切です。
また、水疱の中にはウイルスが沢山潜んでいるため、水疱が酷い場合は3、4日経過してもかさぶたになっていない場合は休ませるのが良いでしょう。もしも難しい場合は保育園の先生に相談をしてみましょう。
もしも休ませた場合、保育園に行かせてもいい目安は大抵の医療機関では、熱が下がり、水疱がかさぶたになり、口内炎もなく食事をしっかり取れていたらよいでしょうと指導をしている様です。
その他、手足口病ついて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。