夏に流行する手足口病!病院へは行くべきか、治療は必要か?

ヘルパンギーナやプール熱と並んで夏に流行する感染症のひとつである手足口病。粘膜にウィルスが入り込んで発症するので、プールに入ったり夏祭りなどの人混みへ行ったりするこの時期にはとても罹りやすくなります。また、違うウィルスであれば1シーズンに2回3回と罹る事もあります。近年、今までのウィルスとは違った新手足口病なども出てきています。罹ってしまった時の病院や治療・薬の必要性をまとめました。

 

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手足口病になったら病院へ行くべきか?

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症状からすると水疱瘡と間違えやすい手足口病。重症化はごくまれだとは言われていますが、症状によっては髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こす可能性があります。特に髄膜炎は手足口病の原因となるコクサッキーウィルスA16が原因となる事があり、ウィルスが共通しています。このウィルスは髄液との相性がいいそうです。ですから手足口病かな?と思っても家庭での判断は避けて必ず病院を受診しましょう。受診した後も経過をよく観察してください。熱が続いたり頭痛などの症状が続くようなら再度受診してください。

インフルエンザや水疱瘡と違って出席停止にはならずに症状次第・医師の許可で登園・登校は可能なので指示も確認すると良いです。しかし、保育園や幼稚園によっては感染によるウィルスの拡散を防ぐ為に登園を拒否する場合もありますので注意が必要です。出席停止にならないのは学校保険法で定められており、手足口病はウィルスの排出が喉からは1~2週間、便からは3~5週間と長いので停止するのに現実的ではなく、症状も軽いのがほとんどだからです。しかし簡単な病気だからなのではなく上記の様なまれなケースもありますので、病院での受診は必ずしましょう。

名前の通り、手・足・口を中心に発疹や水疱ができやすいのですが、場合によっては全身に出る事もあります。手足の発疹はかゆみを伴ったり、また口の中の発疹は痛みを伴ったりします。

病院へ行く事によって手足口病だと病名を確定させる大切さもありますが、つらい症状を緩和させてくれる処置をしてもらう事も大切です。症状は発熱以外は主に痛み・痒みですが、度合いは人それぞれです。その子の症状を見てもらい処方や投薬をしてもらうのが一番良いでしょう。小児科の他、皮膚科でも受診は可能です。

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病院でされる手足口病の処置内容

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手足口病はウィルス感染なので風邪と同じ様に直接的な薬や処置は無く、基本的には症状が落ち着くまでの約5~6日、更にウィルスが排出される3~5週目まで様子をみるしかありません。その観点からすると病名が確実である場合は病院へ行かずに自然治癒を待つ事も間違いではありません。

しかし、手足の発疹を痒がってかき壊しそうになったり口の中の発疹を痛がって食事が摂れない様だとそんな子供の姿を見るのはつらいです。そこで、手足口病に直接的な処置はなくても対処療法は可能になります。

病院では、手足または発疹のある全身の痒みに対しては抗ヒスタミン剤の処方、高熱でぐったりしていたり寝ることもままはらない場合は解熱剤の処方、口の中の口内炎の様な飲食がつらい痛みに対しては痛み止めの処方があります。また、口の中が痛くて飲食できなかったり熱による食欲不振になっている場合は脱水症状や基本的な栄養不足の心配があるので点滴の処置もあります。

この様な病院の処置により、症状を軽減させたり悪化させるのを食い止めたりする事ができます。

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病院へ行くと早く完治するのか?

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手足口病は症状が出てから一週間程で軽快しますが、それまでの期間が病院へ行く事により短くなると言う事はありません。残念ながら手足口病のウィルスに対する抗ウィルス剤がない為に完治への速度を上げる事は不可能です。しかし、その症状が続く一週間の痛みや痒みを少しでも楽に過ごす事は病院へ行く事により可能になります。症状を薬や処置により和らげるのです。

基本的にどんな病気もそうですが、回復には栄養と免疫が必須になります。口の中の痛み、口内炎の痛みで食事が摂れなかったり熱による食欲不振があったりすると、この基本的な栄養摂取や免疫回復も難しくなりその分症状がつらい期間が増えてしまいます。それなのでまずは軽い食事や点滴など栄養が少しでも摂れる様にする事が大切です。早目の完治は難しくても、少しでもつらい症状をなくしてあげたいです。

そして、手足口病の代表的なウィルスはコクサッキーウィルスA16やエンテロウイルス71などですが、これらは一部であり1度罹ったウィルス以外からの手足口病の感染があれば1シーズンに2・3回罹ることもあります。感染者の水疱に触れたら必ず手洗いをし、排便にもウィルスが排出されるのでオムツの子供には特に注意が必要です。これらの予防の観点からも普段からの正しい手洗いやうがいがとても重要になります。

 

その他、手足口病ついて症状や対処法を以下に詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

→【手足口病の正しい感染予防と適切な治療法、保育園への対処

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