切迫早産で自宅安静に!過ごし方で変わる子宮頚管の長さ
切迫早産とは妊娠22週から36週までに子宮収縮や出血、子宮口の開大などの症状がみられ、早産に至る危険性が高い状態のことをいいます。突然、切迫早産と言われてびっくりしてしまう人もいると思います。自宅安静と言われて過ごし方がわからない、どうしたらいいの?何をしちゃいけないの?色々困惑してしまうと思います。
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自宅安静時の過ごし方
どう安静にしたらいいのか、何をしちゃいけないのか、色々わからない事が多いと思います。切迫早産の度合いにもよるので、不安ならまず先生に直接聞いてみましょう。先生に「あまり無理のない程度に」というように軽い安静と言われる場合と「絶対安静」と言われる場合があります。前者の場合はそこまで大変ではないが、無理をしない生活を送るということで、後者は入院まではいかないけれど最低限のトイレや食事以外は横になっていなければいけません。軽い安静の場合でも基本的には横になって休む生活が始まります。
家族の協力必須!基本は横になること
基本横にならないといけない理由としては、もちろん早産にならないようにすることと、病院から出される「子宮収縮剤」を飲むと副作用が起こることもあるためあまり立ち歩いたりしないほうがいいのです。病院とは違い家では家事をしたりしなくてはいけませんが、家族や親族に頼って赤ちゃんを守るためにできるだけ横になって過ごしましょう。無理に家事をやり続けて子宮口が開いてしまい緊急入院になることもあります。必要最低限の動きだけで過ごすのが一番です。頼んでもできる人がいない、近くに親族がいない場合も無理をせず、完璧な家事を目指すことはやめましょう。家事をやるときも基本お腹の張りが出たら座ったり横になったりしてください。
いつまで安静にする必要がある?
切迫早産は妊娠22週~36週目までのことをいうため、37週の正産期に入ることを目標とし、37週以降は正常な出産になりますからそこまで持てば安心と言えるでしょう。しかし、切迫早産の場合お腹の張止めなどを飲んでいる場合が多く、急に服用を止めてしまうとお腹が張ってしまう人もいます。薬を止めたからと言ってすぐに陣痛が始まるわけではありませんが陣痛が起こりやすい状態にはなります。37週を過ぎていれば重要な臓器は出来ているのでいつ産まれても大丈夫ですが、37週で産まれた場合と40週で産まれた場合で差異が生じるとしたら、赤ちゃんの大きさくらいです。出産予定日に近い出産を希望されるのであればなるべく安静に過ごすようにしたほうがいいでしょう。後はお母さんはゆったり待ちながら、赤ちゃんのタイミングに任せましょう。
切迫早産は治療できるの?いい姿勢と悪い姿勢
切迫早産の原因の一つに子宮頚管が短くなり、子宮口が開いてしまうということがあります。子宮頚管が短い=お腹に負担がかかっているということが考えられます。なのでできるだけお腹が張らないようにすることが一番大切です。安静にすることで子宮頚管の長さを食い止めることができます。とりあえずは安静に、そしてもう一つは身体を冷やさないこと。冷えでもお腹が張ってしまいます。安静中はお腹や腰の他に首・手首・足首など首とつく場所は皮膚が薄く近くに動脈があるため温めると身体全体が温まります。
安静にできない場合はどうすれば?
安静にしていてもどうしても立ち上がらなければならない場合があると思います。そんな時はトコちゃんベルトなどの腹帯で赤ちゃんが下に来ないようにお腹をしめるといいでしょう。ただし、病院によってはお腹を楽にするように勧めるところもあるので、確認してから着用しましょう。安静で寝るときも、産院でも進められるシムスの姿勢がよいでしょう。身体への負担が軽くなり血液が流れやすくなるのでお腹の赤ちゃんにもいいのです。方法は横向きに寝て上になった足にクッションなどを挟むだけです。左側を下にして寝るとより良いそうです。動きすぎたり、背伸びなどお腹に負担がかかる動きはやめましょう。後は一番は家族の理解です。新しい家族を安心して迎えるために、協力しながら過ごしましょう。