おたふく風邪が高熱だけなら予防接種の効果あり!他にも気になる子供の症状
子供の病気の中の一つ「おたふく風邪」。予防接種を受けていれば、症状もかなり軽くてすむとされています。おたふく風邪とはどんな病気なのか、原因や症状、対処法についてご紹介させていただきます。また、予防接種の回数なども併せてご紹介させていただきます。
子供の予防接種が続々と定期接種になっていく中、まだこのおたふく風邪の予防接種は任意接種となっています。定期接種になるというウワサはありますが、いつになるのか正確な時期は未定のままです。おたふく風邪のことを知ることで、予防接種の重要性もわかっていただけるのではないかと思います。
この記事の見出し
おたふく風邪について
おたふく風邪とは
おたふく風邪(流行耳下腺炎)は、ムンプスウィルスに感染することが原因で起こる病気で、冬から春にかけて流行するとされています。小児科で診察を受けてわかるのですが、それよりも以前に体調が悪くても幼稚園や保育園、小学校に登園・登校していたことで、感染者が増えることもあります。この病気と診断されると、幼稚園や保育園、小学は出席停止となります。
原因
おたふく風邪の原因は、ムンプスウィルスというウィルス感染が原因とされています。ウィルスの感染ポイントは、耳下腺と顎下腺です。飛沫感染することから、子供の間で感染者がでると、一気に流行が拡大することもあります。
潜伏期間は2~3週間ですが、発症から2日前から発症して5日間が最も感染力が強いとされています。
症状
風邪の初期症状と似ている所もあり、頭痛や寒気、筋肉痛、だるさなどがあげられます。そこから症状がすすみ、耳下腺が腫れてくると同時に痛みや発熱を伴います。耳下腺に腫れがでてくると、口やのども痛くなってきます。食欲がなくなり、水分を取ることさえも嫌がるお子さんもいらっしゃいます。症状が悪化すると、かなりの高熱が出ることもあり、脱水を起こすケースが非常に多いとされています。
おたふく風邪の症状には、かなりの個人差があります。予防接種をしているお子さんはおたふくかぜになってもかなり軽度ですんだり、おたふくに感染していることにさえ気付かないで、自然に治っているという方もたくさんいらっしゃいます。
また、この病気は合併症にも注意しなければいけません。「骨髄炎」「脳炎」「難聴」などの合併症を引き起こすケースもあります。完治するまで、しっかりと通院して医師の指示に従ってください。
対処法
とにかく病院を受診してください。小児科か耳鼻科になります。症状が出始め、耳下腺が腫れてくると、食欲がなくなり、水分摂取もままならないことがあります。ですが脱水を起こすのが危険なので、こまめに水分補給させてあげてください。
喉の痛みがひどくなるので、固形物は無理です。スープやお粥など流動食のようなものがいいでしょう。比較的冷たいものは食べやすいようですので、アイスやゼリーなどはおすすめです。
予防接種について
おたふく風邪の予防接種は1歳から接種可能です。現在は任意接種なので自己負担となり、ほとんどの方が1回接種で終わっています。ですが、現在は2回接種が推奨されています。2回目は小学校に入学前にするようになっています。
予防接種を受けておくことで、万が一おたふく風邪になったとしても、比較的症状が軽くてすみ、重症化を防ぐことが可能です。小さなお子様の場合、2回接種することで、抗体がしっかりとできるとされています。任意接種なので自己負担ですし、安いとは言い難い金額ですので親御さん次第ということになります。ですが、お子様のことを考えると、できるだけ2回接種されることをおすすめします。
おたふく風邪においての治療方法
治療方法
おたふく風邪の特効薬は未だ開発されておりません。症状に合わせたお薬での治療となります。耳下腺の腫れがひどい時は、抗生物質が処方されます。これは最近の二次感染を防ぐための物となります。
治療期間
おたふく風邪は、発症してからだいたい1週間程度で回復していきます。耳下腺の腫れがまだ完全に治っていなくても、ウィルスの感染力がないと判断されます。ただし、登園・登校に関しては、きちんと医師の許可をもらってからにしましょう。
再感染の可能性
おたふく風邪は一度なると、免疫がしっかりとつきます。再感染することはほとんどありません。
おたふく風邪は1人感染者がでると、一気に広がる恐れがあります。特に流行期には注意が必要で、手洗い・マスク・うがいは徹底させてあげてください。また、予防接種もできるだけ受けさせてあげましょう。
大人も感染することがあります。おたふく風邪にかかったことのない方で、予防接種を受けていない方は、今からでもおそくありませんので、受けておきましょう。