蓄膿症が原因で臭い?自分で分からない鼻水や口臭の臭いを消す対策
蓄膿症の臭いは膿が混ざった鼻水や口臭によるものですが、自分が思った以上に周りは気になっているかもしれません。しかし他人が臭いに対して指摘するのはタブーなイメージがありますから、言ってくれるのは家族だけということも。蓄膿症の臭いは酷いと半径1mにまで異臭を放つといわています。自分で知らないうちに周りに不快感を与えないよう、蓄膿症による鼻水や口臭の臭い対策を知っておきましょう。
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蓄膿症の臭いってどんな臭いがするの?
身近に蓄膿症患者がいないと想像がつかないかもしれませんが、臭いを言葉で表すとドブのような臭いや魚の腐ったような臭いというイメージです。特にくしゃみをしたときに臭いが強くなります。考えただけでも鼻をふさぎたくなりませんか?
それが周囲の人にまで届いていると思うと恐ろしくなります。
蓄膿症の人の鼻水や口臭が臭くなる原因とは?
蓄膿症の人から臭いがする元は鼻に溜まった膿と喉まで流れてきた膿の塊と言われています。それでは臭いのする原因を簡単に解説します。
鼻からの臭い
誰の鼻の中にも黄色ブドウ球菌が存在していているのが普通です。その細菌が風邪などで抵抗力が落ちているときに異常繁殖し、副鼻腔と呼ばれる空洞に膿が溜まるようになります。
その膿が鼻水と共に上手く排出されればいいのですが、溜まり続けてしまうと古い膿からどんどん臭いがきつくなっていくのです。
口臭の臭い
蓄膿症がひどくなると鼻から喉にまで膿の塊(膿栓)が広がり、口の中にまで流れてくるようになります。その膿栓が口臭となって臭いを放つのです。
また蓄膿症の症状の一つである鼻づまりにより、どうしても口呼吸になりがちです。正常な口の中は唾液によって細菌の繁殖が抑えられています。しかし口呼吸で口の中が乾燥していると、細菌が異常繁殖し口の中がネバネバしたり口臭の元になります。
蓄膿症による鼻水や口臭の臭いを消す対策とは?
①鼻水をこまめにかむ
副鼻腔内の膿がなくならない限り臭いは消えません。鼻水に混ざっている膿を出すことが一番なので、鼻水をこまめにかむことが効果的です。特に鼻をすすってしまう癖のある人は要注意です。
②鼻うがいをする
一度煮沸させたぬるめのお湯300㏄と塩2.7gで0.9%の生理食塩水を作ります。太いストローを用意し片方の鼻にストローを挿して、もう片方の鼻を塞ぎます。生理食塩水を吸い込んで鼻の奥まで行ったら、一度止めて上を向きます。それから下を向いて吸い込んだものを口から出します。
間違ったやり方をしてしまうと効果がないばかりか、中耳炎の原因になるので必ず守りましょう。また鼻に液体を入れるなんて痛そう・・・と思うかもしれませんが、既定の生理食塩水を使えば体液の浸透圧と近いため痛みを感じません。
③処方された薬は飲み切る
蓄膿症の臭いの原因でもある細菌を殺すために抗生物質が処方されることがありますが、症状がよくなったからといって自己判断でやめ飲むのをてしまうとぶり返して治りづらくなってしまいます。必ず支持された通りの分の薬を飲み切るようにしましょう。
④口の中を乾燥させないようにする
こまめにうがいをしたり、水分補給をすることで口の中が常に潤っている状態にします。またマスクを着用して口呼吸による乾燥を防ぐことや、梅干しやガムで唾液の分泌を促進させることも効果的です。
上記のような臭いを消す対策をご紹介しましたが、根本的な原因である蓄膿症を完治させることが重要です。自分で対策をとることもいいですが、耳鼻科を受診して治療するようにしましょう。