七五三の喪中・忌中期間中のお参り!知っておきたいマナーやルール
今年は七五三のお参りを予定していたけれど、身内で不幸が起きた、という場合、七五三はどうしたらよいのか、ご説明します。
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喪中や忌中とは
身内で不幸があった場合、喪に服す期間として、忌中・喪中という言葉があります。一体、いつを指すのか、それぞれ挙げてみました。
忌中とは
昔は、近親者が亡くなってから50日は、仕事を控え、神社に参拝してはならないと言われていました。仏教では、49日は、生と死の間にいる期間とし、四十九日の法要を行います。これが終わると忌明けとします。
喪中とは
喪中は忌明けが終わってから半年~1年を指します。期間があいまいなのは、誰が亡くなったかによって、その長さが違うためです。
父母・養父母・義理の父母 12ヶ月~13ヶ月
子ども 3ヵ月~6ヶ月
兄弟 30日~3ヵ月
祖父母 3ヵ月~6ヶ月
祖祖父母・叔父叔母・伯父伯母 喪中にはあたらない
お正月が喪中期間中に当たる場合、喪中はがきを出すようになります。親が亡くなると、必ず喪中はがきになります。お正月飾りやお節料理も用意しない、お祝い事をさけることが一般的です。ただ、浄土真宗では忌中・喪中という期間はなく、年賀状を出しても、お正月をお祝いしても、構わないようです。
七五三とは?
七五三のお祝いは、一体どういったことをするのか、その時期などをご説明します。
七五三の意味
七五三は、子どもの年齢が3、5、7歳になった年の11月15日に、地域の氏神様に参拝し、成長を感謝するとともに、さらなる成長を祈願します。子どもの成長の節目として、お祝いしたいですね。
昔は、男の子も女の子も、3歳には髪を伸ばし始める髪置、男の子は5歳に初めて袴を着る袴着、女の子は7歳で広い帯を使い始める帯解の儀礼が行われていました。
こうした儀礼があって、現在のように七五三には着物を着てお祝いするようになりました。かつては数え年でお祝いしていましたが、今は満年齢でお祝いすることが多いです。
七五三の時期
七五三は11月15日を中心に、10月から11月の間に行う家族が多いです。家族が揃う、土日祝日に、よく千歳あめをもった子どもを見かけます。神社によっては予約が必要であったり、込み合ったりします。この日、という予定があり、神社で祈祷をしてもらう場合は、問い合わせをしておいた方がよいでしょう。
七五三の祈祷
着慣れない着物を着て、祝詞の奏上を聞くことが出来るのか、気になる親御さんもいらっしゃるでしょう。神社での参拝は、およそ20~30分程度のところが多いようです。着付けをしたり、そのあとお食事会をしたり、ということを考えると、子どもは疲れます。3歳のお祝いであれば、写真撮影は別に前撮りにしよう、など、子どもに合わせて計画を立てましょう。また、祈祷をしてもらう場合は、神社に納める初穂料が必要になります。神社によっては、初穂料が決まっており、聞けば教えてくれるところもあります。5000円というところが多いようです。用意しておきましょう。
忌中・喪中の場合の七五三
近親者に不幸があったら、七五三を計画していたけれど、やめておいた方がいいのか、行ってもよいのか、判断に迷います。忌中の場合、喪中の場合、七五三はどうしたらいいのか、ご説明します。
忌中の場合
忌中は神社への参拝は避けます。そのため、七五三のお祝いは、避けたほうが良いでしょう。忌中の間は、何かと忙しい時期でもあります。特に、お祝いに親族を招待するなら、みんなが落ち着いた頃を見計らったほうがよいですね。亡くなった方に思いをはせる時期なので、タイミングをずらして、改めてお祝いしましょう。
喪中の場合
忌中を明ければ、神社への参拝も差し障りがありません。ただ、喪中の期間であることを忘れないで、ささやかにお祝いする方が、よいでしょう。親族を招いてお祝いしようと考えている場合は、相手を誘ってもよい状態か、配慮しましょう。神社へ行くのに抵抗がある、という方であれば、食事会だけ招待するなども考えられます。
また、七五三で撮影した写真を年賀状に使いたい、と思う方も多いでしょう。ただ、喪中はがきは、年末年始のあいさつを控えることを伝える目的で出すものなので、やはり、七五三の写真は控えておく方がよいです。