長い?短い?平均は?臨月になったら気になる子宮底長の測り方

臨月になると、もうすぐ赤ちゃんに会えるという期待と、無事に出産出来るだろうかという不安が高まる人も多いでしょう。検診の時に、母体や赤ちゃんの状態をチェックしますが、その中でも子宮底長について述べていきます。

 

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子宮底長とは

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子宮底長とは、恥骨の結合部分の上端から、子宮の一番上までの長さのことです。お産が近くなるにつれ、赤ちゃんが成長し、長くなります。妊娠中期から測り、赤ちゃんの発育状況や羊水の量、母親の体重などの様子を見ます。母子手帳にも記入欄があります。

測り方

診察台の上に仰向けに寝て、子宮底や恥骨の上の端の位置を、手で確認して測ります。膝をのばした状態で測る方法と、曲げた状態で測る方法の二つがあります。子宮底が分かりにくい場合は、膝を曲げておいてからメジャーを合わせ、その後に伸ばして測ることもあります。人の手で、メージャーを使って測るので、誤差が生じます。

現在では子宮底長と合わせて、超音波検査を行います。子宮底長を測るのは、まだ超音波検査が出来なかった昔に、赤ちゃんの発育の様子や羊水の量を知る手段として重視されていました。子宮底長と腹囲の長さも組み合わせて、見てました。医療の発達によって、超音波検査で子宮内が視覚的に分かるようになりました。

現在では、あくまで目安として子宮底長を測ります。超音波検査だけで測定を行う医院もあります。また、超音波検査で分かる赤ちゃんの体重も、誤差が生じます。

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子宮底長の適正値

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子宮底長の適正値を出す計算方法は、妊娠期間によって異なります。

19週目まで

主に妊娠初期の期間にあたります。19週目未満までは、「妊娠月数×3㎝」の計算をします。18週目で妊娠5ヶ月なので、15㎝くらいが適正値となります。赤ちゃんの体は、臓器、器官、骨などが形成され、急激に変化しています。まだ、母体のお腹の膨らみは目立ちません。子宮底長の計測も省かれ、超音波検査で計測する医院もあります。

19週目以降

妊娠中期からは、飛躍的に赤ちゃんが大きくなっていく時期で、お腹も目立ち始めます。子宮底長の長さも、「妊娠月数×3+3㎝」の計算に変わります。妊娠6ヶ月(20週~23週)では15~20㎝、7ヶ月(24週~27週)で20~24㎝、8ヶ月(28週~31週)で24~28㎝、9ヶ月(32週~35週)で28~32㎝、10ヶ月(36週~39週)で32~34㎝となります。

妊娠10ヶ月の出産直前には、赤ちゃんが下りてくるのでお腹の形も変化して、子宮底長が以前、計測したよりも短くなることもあります。

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子宮底長が適正値から外れている場合

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お腹の赤ちゃんの大きさは、病院に行かなければ分からないので、妊婦さんは無事に大きくなっているのだろうかと不安を感じることも多いでしょうが、医師から注意などなければ、適正値から外れているからと気に病むことはありません。

適正値より短い

子宮底長が適正値よりも短い場合は、羊水の量が少ない、胎児が小さいといった可能性があります。これらは超音波でも確認するので、これらの検査をした上で、医師から特に言われていなければ、問題ではありません。

適正値より長い

子宮底長が適正値よりも長い場合は、赤ちゃんが大きい場合、前置胎盤、羊水過多の恐れがあります。また、妊娠後期は食欲が増す人も多く、母体のお腹自体が太ることによって大きくなった可能性もあります。前置胎盤は、胎盤が子宮の出口をふさいでしまう状態のことです。

前置胎盤になってしまうと、自然分娩ではなく、帝王切開での分娩が行われます。前置胎盤の可能性がある場合は、経膣超音波検査で診断します。

そのため、子宮底長が長いからといって、すぐに前置胎盤を疑うことはありません。子宮底長が長い場合も、特に医師からの指摘がなければ、心配しなくてもよいです。

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